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江ノ電(江ノ島電鉄)といえば藤沢~江ノ島~鎌倉間を結ぶローカル電車で、1960年代後半から1970年代初頭にかけては輸送人員の減少で廃止が取り沙汰されたこともあった。しかしその後、並行する国道の渋滞もあって息を吹き返し、いまや湘南の観光アイテムとしても広く知られた存在になっている。
そんな江ノ電のバス事業は電車に隠れたような存在だが、電車の沿線は言うに及ばず、横浜市内の中心部や上大岡、戸塚、大船などの人口集積地・ベッドタウンにも路線を展開。
また、沿線主要駅から羽田空港への空港連絡バス、京都・大阪および田沢湖への夜行高速路線、さらには鎌倉市内定期観光など、幅広い事業により、年間3,000万人以上の利用者を得ており、江ノ電にとっては屋台骨というべき存在だ。
現在の江ノ電バスは、江ノ島電鉄が子会社の江ノ電バス横浜(主に横浜市内)、江ノ電バス藤沢(主に電車沿線を含む湘南地区)の現業2社に委託する形で事業展開しており、現業2社のバス保有台数は約270台である。
バスラマNo.171では、江ノ電バスの略歴、事業概要とサービス展開、ドライバーの確保と教育、観光地のバス会社ゆえの特徴などをご担当者からお話しいただくとともに、路線の試乗記、全3営業所に配置される車両のアルバム、さらに1950年代から2000年代の懐かしい車両や沿線風景などを掲載。全25ページの大特集でご紹介する。
夜の鎌倉駅で発車を待つ。電車の沿線でもある藤沢・鎌倉エリアは江ノ電バス藤沢の担当である。
江ノ電バス横浜・横浜営業所に配置される三菱ふそうエアロスター。一般路線車は長らく日産ディーゼルを主体に、三菱ふそうも採用してきたが、2010年の日産ディーゼルのバス事業撤退後は、三菱ふそう・いすゞ・日野を並行して採用している。
そのほかバスラマNo.171では、第4回バステクに見る最新バス&機器・用品や、日本バス協会 第67回中央技術委員会全国大会開催などについても特集している。
(バスラマインターナショナル)