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青森駅前から出発する「JAMJAM(ジャムジャム)ライナー」は毎日1便。同じ青森県内の弘前駅・城東口~埼玉県・大宮駅を経由した後、バスタ新宿に到着。その後、終点のお台場・東京テレポート駅前まで運行しています。
乗り場はJR青森駅の目の前にあるバスロータリー内、10番です。
乗り場への行き方は、まずJRの改札口を出て目の前にある出口から外に出ます。
「青森市観光交流情報センター」の建物前を通りすぎて、ロータリー内にある2本のバスホームへ。駅から2本目のホーム、一番奥が10番乗り場です。
10番乗り場の看板には「十和田観光・下北交通バス」と表示されていますが、時刻表のところに「ジャムジャムライナー」の記載がありました。青森駅の出発時間は19:45です。
青森駅前には駅ビルがあり、出発時間まで書店やカフェがオープンしているので、時間を潰す場所には事欠きません。駅構内にはコンビニエンスストアもあります。
特に冬場は、外でバス待ちをするのはなかなか寒さがこたえます。駅構内にある待合所はもちろん、ロータリーに併設されている「青森市観光交流情報センター」にはベンチがあり、自動販売機なども完備されているので、ムリせず温かいところで過ごしましょう。センター内では無料Wi-Fiも整備されています!
発車時刻の5分前、19:40にバスが到着しました! 予約時のメールの控えを見せて名前を告げると、運転士さんが座席ナンバーを教えてくれます。大きい荷物がある場合は、車内に入る前に運転士さんに声をかけ、トランクに入れてもらいます。
バスタ新宿到着の予定時刻は翌朝7:00。途中1~2回トイレ休憩がありますが(運行状況により回数は異なる)、バスの車内にもトイレが完備されているので安心です。
バスの車内は3列独立シート。車内中央のあたりにトイレが設置されています。
ふかふかとしたパーソナルソファのようなシート。頭の所には、位置を調節できるヘッドレストも付いていました。
各シートの上にはブランケットが置かれています。正面にはちょっとした荷物が掛けられるフックと、小物を入れるネット、シートのリクライニングなどを説明する表示板が。
足もとにあるフットレストの横にはドリンクホルダーがあります。また肘掛けの横に、充電ができるコンセントがあるのも便利!
目の前のネットの中には、使い捨てのアイマスク&スリッパのアメニティが用意されていました。長時間の移動なので、こういう配慮が安眠の助けに……嬉しいです!
靴を脱いで背もたれを倒し、フットレストとレッグレストを上げると身体を楽に預けることができ、かなりリラックス。頭上にはエアコンの調節口と読書灯が設置されています。
通路側の席には仕切りカーテンがついています。カーテンを降ろして、前の席のカーテンとスナップでつなげることで、一列すべてがすっぽりと覆われるような作りになっています。前の席とは背もたれで仕切られているので、パーソナルスペース感も十分! 窓には外からの光と冷気を遮る厚手のカーテンも付いています。
定刻どおり19:45に青森駅を出発し、20:45に弘前駅に到着しました。15分ほど停車した後、21:00発でバスは関東方面に向かいます。
予定到着時刻などの車内アナウンスが流れた後、車内は完全消灯され思いのほか真っ暗。自然にまぶたが重くなってきます。
22:30頃、最初の休憩地である岩手県・岩手山PAに到着しました。飲み物や軽食はここで購入できます。停車中は、バスのドアを開放して乗客を待っていてくれているありがたい配慮も。
高速バスを利用するとき、駐車場にたくさんのバスが停まっていて、「どのバスだっけ…」と迷うことがありますが、「ジャムジャムライナー」の場合は車体のグリーンが目立つのでそんな心配もありません!
その後は1:50頃に福島県・国見SAにも停車しましたが、ぐっすり眠っていたので車外に出ることなくそのまま移動。予定到着時刻ぴったりの6:00に大宮に到着したときにハッと目を覚ましました。
その後も、ウトウトしながら1時間。「まもなくバスタ新宿に到着します」という車内アナウンスを確認し、下車の準備。やはり定刻である7:00にバスタ新宿に到着しました。
今回利用した「ジャムジャムライナー」は、事前に席が選べなかったのですが、乗ってみてその理由に気がつきました。席に着いてみると、周りは女性乗客ばかり。つまり、女性の座る位置が固まるように調整をしてくれているようなのです。そういう心遣いも、車内でリラックスできた一因になっていると思います。
青森~新宿までは約11時間。ちょっとした海外旅行並みの乗車時間を考えると、移動疲れするのではないか? という不安もありましたが、実際に乗ってみると「ぐっすり寝てる間に移動が済んじゃって楽」というのが正直な感想です。
遠いイメージがあった東北ですが、こんなにリーズナブル&楽ちんに移動できると知って、さらに旅の楽しみが広がりました!
(木内アキ)