高速バスなら東京から善光寺へ直行できる! アクセス方法、御開帳についてや周辺の観光スポット、バスツアー情報を解説
目次
善光寺ってどんなところ?
古くから庶民の信仰を集め現在も年間600万人もの参拝客が訪れている善光寺。御本尊は「一光三尊(いっこうさんぞん)阿弥陀如来」。絶対秘仏であり、鎌倉時代に御本尊の御身代わりとして「前立本尊」が造られました。この「前立本尊」も御開帳の年にしか拝めません。
本堂は1707年に再建された木造建築で国宝にも指定されています。内部には撫でると御利益があるといわれるびんずる尊者像や、閻魔像、地蔵菩薩像のほか、阿弥陀如来の姿が施された彫刻などもあり、仏教美術にも触れられます。
境内には本堂のほかに、6体の地蔵菩薩様が並ぶ六地蔵や1759年建立の経蔵、仁王門など多くの見どころがあります。
門前町もにぎやか。地元の名産品を使ったおみやげや食事を楽しめる店が並んでいますよ。
善光寺御開帳とは?
前述したように善光寺の御本尊である阿弥陀如来は、654年以来の絶対秘仏として安置されており、御開帳されることはありません。鎌倉時代には御本尊の御身代わりとして「前立本尊」が造られましたが、普段は御宝庫に安置され、7年に一度の御開帳の時だけ特別にお姿を拝めます。
御開帳の日程は、その年によって異なりますが、4月初旬から57日間です。7年に一度ということもあり、御開帳の年は大変話題になり、また多くの参拝客が訪れます。
ちなみに2021年度はコロナ禍で延期となり、その代わりに2022年度に開催。また、混雑緩和のために、4月3日(日)~6月29日(水)の88日間という長い期間に開催されるため、一層の注目を集めています。
東京から善光寺へのアクセス方法
善光寺はJR長野駅から路線バスで15分(運賃は190円)ほどの場所にあります。なので電車でアクセスするなら新幹線でJR長野駅を目指しバスを利用するのが一般的です。ちなみに、普通列車では東京から片道7時間ほどかかってしまうためあまり現実的ではありません。
また、新幹線利用のほかに、東京からは「善光寺大門バス停」へ直行できる高速バスがあります。料金は新幹線の半分以下、乗り換えなしで行けるのも便利です。善光寺大門から善光寺までは徒歩10分ほどです。
新幹線+路線バス | 高速バス | |
---|---|---|
所要時間 | 約2時間 | 約3時間45分 |
片道料金 | 8,340円+190円 | 3,500円~ |
乗り換え | 1回 | なし |
※新幹線は指定席・通常期の料金
※2022年5月調べ
善光寺周辺の観光スポット
(1)善光寺門前町
善光寺の仁王門から山門にかけて参道脇には宿坊や飲食店、土産物店が50店ほど連なっています。蕎麦や古い建物を改装したレストランなどで食事が楽しめるほか、七味唐辛子店「八幡屋礒五郎」が手掛けるカフェ、信州産りんごを使ったパイ専門店など長野の名産品を使ったお店が魅力的です。
本堂まで約450mの参道に敷き詰められた7777枚といわれる敷石は、伊勢白子(三重県)の豪商が寄進したものだそう。
(2)城山公園
善光寺に隣接した都市公園です。城山動物園や、長野県立美術館、東山魁夷館などの施設があります。園内には約470本の桜が植えられ、春には多くの人でにぎわいます。
(3)小布施
葛飾北斎が滞在したことで知られる小布施は、長野駅から長野電鉄長野線で約30分です。北斎館や岩松院、 浄光寺などのスポットがあるほか、果樹園や、栗を使ったスイーツのお店などがあるのも魅力的です。
(4)戸隠神社
戸隠山の麓にある奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の5社からなる戸隠神社。『古事記』に描かれている天照大神の天の岩戸開き神話にゆかりの神様を中心に祀られています。「善光寺北バス停」からアルピコ交通の路線バスに乗れば、約1時間で戸隠まで行けます。
(5)北向観音
厄除観音として古くから信仰を集めている常楽寺というお寺。平安時代初期の825年、比叡山延暦寺座主の慈覚大師円仁により開創されました。
善光寺と向かい合うように本堂が北を向いていることから北向観音と呼ばれるようになりました。本堂が北に向いている寺院は国内でもほとんど例がなく珍しいそうです。善光寺とあわせてお参りするとさらにご利益があるといわれています。
アクセスは上田電鉄別所線 別所温泉駅から徒歩約10分です。長野から別所温泉への所要時間は約1時間20分。乗り換えもあるので、両参りできるバスツアーを利用するのもおすすめですよ。
善光寺へ行けるバスツアー
善光寺へはバスツアーでも行けます。主に東京、神奈川、埼玉などの関東から日帰り、宿泊のツアーがあります。
例えば、東京発着で善光寺に3時間滞在できる日帰りツアーはおよそ8,000円~。日帰りのツアーではほかに、栗と北斎の町・小布施に立ち寄れるツアーや、北向観音との両参できるツアー、果物狩りが付いたツアーなどが1万円前後であります。
※2022年5月調べ
江戸時代から「一生に一度は善光寺参り」といわれる寺院。現代でも一度は行ってみたいと思っている人も少なくないのでは。ぜひバスツアーを利用して足を運んでみてください。
(バスとりっぷ編集部)