一畑バスの高速バス「くにびき号」で大阪~松江・出雲間をらくらく移動! 車内の様子・途中休憩、景色も徹底ガイド
車両外観と車内設備
外観はシンプルでカッコいいデザイン
車両の外観は白いボディに赤と黒のライン。側面には「ICHIBATA」と文字が入っています。いろんな高速バスに乗ってますが、これはシンプルなデザインと車体でカッコいいですね!
バス正面だけでなく、ドア横にも行き先の表示があるので、SAで休憩から帰ってくるときにも安心です。
車内は3列独立シートでプライベートスペースを確保
「くにびき号」は3列独立シートで、黒とグレーを基調としたシックなシートです。乗車時間は4時間~5時間半と結構長くなりがちなので、独立シートは嬉しいですね。
広いシートピッチ、フットレスト&レッグレストで快適
1人あたりのスペースが広いので足元も広々使えます。フットレストとレッグレストが両方あるので、足を伸ばしてゆっくりできますね。ドリンクホルダーも足元付近に。
肘掛けからは収納式のテーブルを出せます。スマホや文庫本を置けるくらいのサイズ。もちろん、中央席にも設置されています。ネットポケットもあるので、ちょっとした本なんかはこちらにも入れておけます。
頭上にはエアコンと読書灯のほか、洋服掛けがあります。これは窓側だけですね。
Wi-FiとUSBポートあり!
車内ではフリーWi-Fiを使うことも可能。ログインして使うタイプのWi-Fiにはなりますが、長距離移動中は助かりますよね。ほか、スマホを充電できるUSBポートも各シートに完備。肘掛けの下あたりにあります。
車内にはトイレもあって安心
車内中央から1段下りたところにトイレがあります。トイレ内には音消しの設備もあって、このタイプのトイレの中ではかなりキレイなように感じました。
3列独立シートという性質上、満席状態だと進行方向左窓側のシートからはトイレに行きにくいです(中央の座席の人に一度立ってもらう必要がある)。なので、車内でトイレを使うかもな~という人は、進行方向右窓側か、中央の座席を予約するのがオススメです。
実際に乗車してきました!
松江駅から乗車
今回は大阪行きの「くにびき号」に乗車。出雲市駅始発ですが、途中の松江駅から乗車しました。
松江駅ののりばはバスターミナルにある9番のりば。こちらからは広島や岡山行きのほか、空港連絡バス・隠岐汽船連絡バスなども発車しているので、結構な人がバスを待っていました。
ロータリーには発車時間少し前に入ってきました。
松江駅到着時点ですでに5~10人ほど乗車しており、松江駅出発時点ではなんと満席になりました! 日曜午後の便なので、山陰旅行から帰る人が多いようです。
最初の休憩は鳥取県の大山PA
松江駅出発後、40分ほどで1回目の休憩場所である大山(だいせん)PAに到着です。休憩時間は15分ほど。
次の休憩スポットまでは車窓がキレイな区間
大山PAを出ると、進行方向左手に中国地方で一番高い山である大山が見えました! 曇りでもぼちぼち見えるので、晴れていたらもっとキレイに見えそうです。大阪から松江・出雲に向かう便の場合は、進行方向右側ですね。
このあたりは中国山地を抜けることもあり、高いところから田園風景を見下ろせます。山間に建つ、中国地方らしい「石州瓦(せきしゅうがわら)」の家々が見えて美しいですよ。
次の休憩は兵庫県姫路市の安富PA
大山PAを出発して2時間弱で次の休憩スポット、安富PAに到着です。こちらも休憩時間は15分ほど。
いくつかのICを経由して、大阪へ到着!
安富PA出発後は西宮北ICや宝塚IC、千里ニュータウンなどを経由して大阪市内に入ります。下車する人がいないバス停は通過するようなので、もし降車場所を変更したい場合は休憩中に運転手さんへ言っておきましょう。大阪市内では新大阪駅に停車したあと終点の大阪駅へ向かいます。
終点・大阪駅阪急三番街には定刻から10分ほど遅れて到着。日曜日の夕方で高速道路も混むであろう時間帯なら、全然このくらいは問題ないですね。
新幹線と比較して料金や所要時間はどう?
大阪〜松江・出雲間は高速バスだけでなく新幹線でもアクセス可能。今回利用した「くにびき号」と新幹線+特急やくもの利用、どちらがオトクなのか調べてみました!
大阪~松江間のバスと新幹線を比較
所要時間 | 料金 | 乗り換え | |
---|---|---|---|
高速バス(くにびき号) | 約4時間35分 | 5,000円前後 | なし |
JR(新幹線+特急) | 約3時間45分 | 12,490円 | 岡山で1回 |
※2024年6月調べ
※新幹線はのぞみ・通常期・指定席の料金
新幹線+特急利用と比べると料金は半額以下! 所要時間こそ少し増えますが1時間も増えない程度なので、高速バスのコスパが輝きますね。
新幹線+特急は岡山駅で乗り換えをする必要がありますが、高速バスなら乗り換えも不要です。
大阪~出雲市間のバスと新幹線を比較
所要時間 | 料金 | 乗り換え | |
---|---|---|---|
高速バス(くにびき号) | 約5時間30分 | 5,000円前後 | なし |
JR(新幹線+特急) | 約4時間 | 12,930円 | 岡山で1回 |
※2024年6月調べ
※新幹線はのぞみ・通常期・指定席の料金
こちらもほぼ変わらず。バスは半額以下の料金です。所要時間にちょっと差が出ているくらいですね。
大阪から出雲大社へのアクセス比較はこちら
まとめ
一畑バス「くにびき号」、いかがでしたか。
新幹線+特急と比較しても時間と料金のバランスが良いうえ、3列独立シートと設備も充実していますので、大阪~島根を移動するなら一度チェックしてみて損はなさそう。実際、わたしが乗車した便も満席だったので結構人気の路線なのではないでしょうか。
みなさまも、らくらく快適な「くにびき号」でゆったりと旅行をお楽しみください〜!
くにびき号のバス便
※リンク先は共同運行会社の便も含みます
※取材協力/一畑バス
(Goomba)