ざっくり、こんな移動

  • 新宿・豊橋エクスプレスほの国号に昼行便が登場
  • フリーWi-Fi、トイレつき! 2階は3列独立シート
  • 2階のシートからは富士山も見える! パノラマ展望バス


ほの国号(昼行便)の運行時間や停車場所は?

新宿・豊橋エクスプレスほの国号 昼行便

愛知県の東三河地区は昔から豊かな実りのある地域として「穂(ほ)の国」と呼ばれてきました。そんなほの国の豊川・豊橋と東京間を結ぶのが、関東バスが運行する「新宿・豊橋エクスプレスほの国号」です。

夜行便は以前からありましたが、2023年5月19日から新宿発は金土日、豊橋発は土日月限定の昼行便を運行開始しました。ただし、2023年12月以降の運行は未定となっています(※2023年9月現在)。停車バス停は夜行便の方が多く、どちらも渋谷は降車のみです。

昼行便の乗車時間は、起終点の植田車庫前と新宿西口間で約6時間。運賃は3,700~5,700円。東京~豊橋間の新幹線が9,100円なので、かなりお得に移動できます。

※2023年9月調べ
※新幹線はひかり・指定席・通常期の料金

ほの国号(昼行便)のバス便


ほの国号(昼行便)の車内設備

画像提供:関東バス

昼行便のほの国号は、2階建てバスで運行しています。車内は1階が4列シート、2階は3列独立シート。1階にはトイレがあり、車内ではフリーWi-Fiが利用できます。

1階は2人掛け4列シート

2階への階段
入口にアルコールやおしぼり、手提げビニール袋あり

清潔なトイレ
化粧直しに便利なトイレ内の鏡

シートはリクライニング可能で、フットレスト、レッグレスト、アームレスト付き。ヘッドレストの枕部分がフカフカなのが感動でした。シートの横にはドリンクホルダーとUSB充電ポート。

フットレスト、レッグレスト、アームレスト付きのシート
各設備の利用方法は前のシートに図で説明あり
窓側にはドリンクホルダー
通路側には充電用のUSBポート

シート上部には空調と読書灯。その上にはちょっとした荷物が置ける棚もあります。でも、若干高さは低め。利用する場合は、普段より薄めにパッキングするよう心がけましょう。

シート上部の空調と読書灯
2階のシート上部には荷物用の棚もあり

シートの前には荷物用のフック、停車ボタン、網ポケットには案内のファイルが入っていて、ファイルの中には安全な走行に関するお願いやWi-Fiの設定方法、さらに各バス乗り場からの電車の時刻表、宿泊施設の紹介など、お役立ち情報がありました。

前には荷物用フック、停車ボタン、網ポケット、案内ファイル

すべてのシートにカーテンが付いています
ホックを留めるとプライバシーが保たれます

一番前の席は男性3人組が座っていましたが、眺めがよくて気持ち良さそうでした!

一番前の席はまるで展望席! とっても楽しそう!


豊橋駅から渋谷マークシティまで乗車

ほの国号で豊橋駅から渋谷マークシティまで移動してみました。
豊橋駅を朝8時5分の出発です。豊橋といえばヤマサちくわが有名! 豊橋駅構内の駅ビル・カルミア内のヤマサちくわは、なんと朝7時から営業。お土産も購入できます。

豊橋名物のヤマサちくわ

同じく駅ビルのcafe UNOUNOも朝7時から営業。バスに乗る前にモーニングが食べられます。450円でドリンク、クロワッサンか小倉トースト(ハーフ)、バタートースト、デニッシュから1種類、サラダ付きと、とってもお得!

朝早くから営業しているcafe UNOUNO
アイスコーヒー・小倉トースト(ハーフ)・サラダ 450円(税込)

※2023年9月調べ

カフェウーノウーノ

喫茶店 / 豊橋市 / 駅前、豊橋、新豊橋
住所
豊橋市花田町西宿
TEL.
0532-56-6811
予算
朝昼~¥999~¥999
営業時間
7:00~21:30
定休日
なし
データ提供:食べログ

お腹が満足したら、乗車地である豊橋駅東口の1番バス乗り場へ。

豊橋駅東口バス乗り場
1番乗り場から乗車

5分前にはバスが到着したので、スマホから乗車券を提示してバスに乗りました。この日はなんと満席とのこと! 豊橋駅でかなりの人が乗ってきたため、あまり写真は撮れず。残念。
※撮影許可は頂いています!

モバイル乗車券を提示して乗車

私は2階窓側の席を予約していました。バス進行方向に向かって左からA→B→Cとなっているので、私の席はA。AとBの間は間隔が狭いので、移動時はBとCの間の通路を通ることになります。

いつも背負っているリュックを網棚の上に載せようとしたら入らない! 2階建てバスは通常のバスより天井が低いようで、棚部分も若干狭くなっていたのでした。その場で荷物を出して、お土産などをエコバックに分散させ、なんとか荷物を載せられました。2階建てのバスに乗るときは、荷物を薄くするというのを頭の片隅にとめておくとよいかも。

8時5分、定時にバスは豊橋駅を出発。途中、豊川駅に停車して乗客を乗せます。ここで満席です。人気ですね。

豊川駅からも多くの人が乗車

乗車してから気づいたのですが、一番前のシートは目の前がすべて窓なのでパノラマビューイングなのです。まるでロマンスカーの展望席みたい! 男性3人が景色を楽しんでいました。

これは座ってみたい! 次はこのシートに座るのを目的に、このバスに乗りたい!

チラッと覗いた一番前の席。景色が良さそう!
車高が高いので、一番前以外も景色が良かったです

休憩は2回。静岡県掛川市の掛川PAと静岡県御殿場市の足柄SAでした。

最初の休憩場所、掛川PAに到着したのは9時35分。15分の休憩で9時50分出発です。

出発時間は9時50分
掛川PA

降りるときネックストラップを渡されました。これで人数の把握をするんですね。利用する方も、「あ、あの人同じバスの人だ」とすぐにわかるので、なんとなく安心。バスの情報も書いてあるし、同じストラップの人を見つけて後をついて行けばいいし、ナイスアイデア!

休憩時に渡されるバスの写真とナンバーが書かれたネックストラップ

この日、バスは渋滞もなく順調に走り続けていました。頂上が雲に隠れていて気付くのが遅れましたが、富士山も見えていました。晴れていたらくっきりと富士山が見られると思います。やはり一番前の席に座ってみたい!

富士山の裾野部分だけが見えていました

次の休憩は足柄SA。11時10分に到着し、15分休憩して、11時25分に出発です。足柄SAは目の前に富士山が見えるのですが、やはり山頂は雲がかかっていました。

ここで静岡天神屋のお弁当を購入。バスの中で少し早いお昼ご飯としました。カーテンで隠れているから食べやす~い。

雲の間から富士山がチラリ
元祖たぬきと焼肉むすびセット 480円(税込)

今回は新宿まで行かずに渋谷マークシティで下車。13時到着の予定でしたが、15分早い12時45分の到着となりました。

渋谷マークシティで下車


3列シートの選び方はコレがおすすめ!

ゆったりしたシートで設備も充実、展望も良く、5時間以上の移動でも体が楽でした。ただ休憩で降りるとき、2階の3列シートはAの窓側席だとBの通路席の人に立ってもらわないと、通路に出ることができず、気を遣うことになります。C席なら景色も楽しめ、通路に出るのも楽です。

窓側はA席、真ん中がB席

今回私の隣のB席に座っていた女性がさりげない気配りのできる方で、休憩時にはすぐに立ってバスを降り、休憩終了時にはゆっくりと帰ってきてくれました。こちらからお願いすることもなく、楽に出入りできてとてもありがたかったです。

ほんのちょっとの心配りで、バスの旅がさらに快適になりますよね。私も真ん中の席に座った時は心配りができるようにしようと、勉強になったバス旅でした。

ほの国号(昼行便)のバス便

ほの国号(夜行便)の乗車レポートはコチラ


(さとちん)

情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 パノラマ絶景が魅力! 関東バスの2階建て車両「新宿・豊橋エクスプレスほの国号 昼行便」乗車レポート