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関東と関西を結ぶブルーライナーは、1日5便運行されている夜行高速バスです。A・B・C・E・F便があり、それぞれで出発地や到着地が異なるので、目的地に応じて選択肢が広いのも魅力のひとつ。
今回はこの中から、ブルーライナーC便に乗車。大阪ユニバーサル・スタジオ・ジャパンからバスタ新宿までの乗車記をお届けします。
平日の夜にも関わらず、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのバスターミナルにはテーマパークを楽しんだ家族連れや若い人たちのグループ、そして台湾からやって来た親娘ら20人近くが列をつくっていました。
人気のテーマパークが始発とだけあって、さすがにビジネスマン風の人はいません。
ブルーライナーは定刻21:30出発!
C便はユニバーサル・スタジオ・ジャパンでほぼ半数近くの座席を埋めて出発しました。
次に乗客を迎えるのは天王寺公園バス駐車場、JR線を利用する人なら天王寺駅、近鉄電車南大阪なら阿倍野橋駅が最寄り駅になります。
バス乗り場の正面がJR天王寺駅で、右手にそびえるのは高さ日本一のビル、地上300mのあべのハルカスです。
22:10に天王寺からの乗客を乗せたバスは、大阪駅(梅田)へ向かいます。
ブルーライナーが経由するのは大阪(梅田)のプラザモータープール。
関西以外の人からよく「ややこしい」といわれる地名のひとつが大阪駅と梅田ですが、梅田は大阪駅を含むその周辺エリアだと思ってもらえれば概ね大丈夫です。
プラザモータープールは少し大阪駅から離れているので、はじめて行かれる方は余裕を持ってお出かけください。
詳しい乗り場への行き方は下記記事を参照してもらえれば大丈夫です。
「大阪梅田プラザモータープール」のアクセスや周辺施設情報まとめ! 最寄り駅からの行き方をガイド
バスは満席の状態でプラザモータープールを出発。次の長岡京市バス停(京都)で最後の乗客1人を乗せたのち、車内は消灯しました。
時刻は0:00ちょうど、長岡京市バス停を出発してまだ30分ですが、始発から乗車した人には2時間30分が経っているので、いいタイミングでのトイレ休憩です。
パーキングエリアでの休憩時、バスから下車するときは、バスが停まっている位置やバスの色などを覚えておきましょう。
ブルーライナーC便は、プロバスケットボールBリーグに所属する「大阪エヴェッサ」のラッピングバスです。暗い駐車場ではよく目立って安心できる車両でした。
ブルーライナー運行車両のうち「大阪エヴェッサラッピングバス」は2台。
そのほか吉本芸人シャンプーハットてつじ氏がプロデュースするつけ麺専門店「帰ってきた宮田麺児」のラッピングバス、埼玉県立新座総合高等学校の学生がデザインしたバスも運行中とのこと。
深夜2:15に浜名湖パーキングエリアで休憩。普段なら夢の中にいる時間ですが、旅に出ると日常と異なる変化にも敏感になるのか、目が覚めてしまいました。
バスを降りるときれいな月が見えて、ちょっと得した気分です。
早朝と呼ぶにはまだ暗い4:20、最後の休憩です。鮎沢(あゆさわ)パーキングエリアには、先日東京を襲った寒波の雪がまだあちらこちらに残っていました。
私はいつも夜行高速バスを利用する時、最後の休憩で洗顔や歯磨きなどの身支度を済ませます。
冬の時期は寒いのですが、鮎沢パーキングエリアの洗面所にはお湯が出る洗面台があるのでありがたい。
八重洲鍛冶橋駐車場には定刻より少し早い朝5:55に到着。(定刻は6:06)ここで半数ほどの乗客が下車して、東京駅方面へ歩いて向かう姿が見えました。
バスタ新宿に近づくと日本中からこのバスターミナルにバスが集まってくる様子が見え、バスファンにはたまらない光景です。
そして6:36定刻にバスタ新宿に到着。
ブルーライナーの魅力はスタンダードな4列シートなのに、リーズナブルな料金と充実の車内サービスです。
車内Wi-Fiは時間制限なし! 一度登録設定を行なえば目的地で下車するまで、再接続の手間がいりません。
現在、車内でWi-Fiサービスを提供している夜行バスでは1回の利用は60分までという制約があるタイプも多いので、ブルーライナーのように接続制限なしというのはホントありがたいです。
そしてハイクラスの夜行バスなら標準装備のサービスですが、ブルーライナーは4列シートすべてに専用コンセントを完備。
手触りの良いブランケットも各座席にそれぞれ用意されています。
さらに各座席のドリンクホルダーにはあらかじめペットボトル500ccの水があり、乗車前に買い忘れても大丈夫! これも嬉しいサービスです。
最後の休憩時に歯磨きをする私ですが、歯ブラシが用意されているバスはブルーライナーがはじめてです。
他の夜行バスでも、ぜひ実施して欲しいサービスですね。
東京~大阪間を走る夜行高速バスは、完全個室型のバスからマッサージシートを搭載したバスまで、お金を出せばビジネスクラスのようなバスがあり、多種多様な選択肢がある路線です。
そんな中リーズナブルな料金なのに便利な設備が揃った「ブルーライナー」は、選択する価値が十分にあり!