大阪~徳島を3時間で結ぶ昼行バス「鳴門・徳島~大阪線」

今回乗車してきたバスは、4列シート・トイレ付きの昼行バス「鳴門・徳島~大阪線(梅田・なんば・USJ・万博会場)」。徳島バス、南海バス、阪神バス、阪急観光バスの4社による共同運行便です。
徳島~大阪まで、所要時間は最長で約3時間30分。すべて昼行便で、平日運行が往復46便、土日祝繫忙期が往復50便運行しています。

私が乗車したのは、南海バスによる運行便。大阪から徳島まで乗車してきました!

南海バスの「鳴門・徳島~大阪便」

停車バス停は便によって多少の違いがありますが、全便とも、大阪では「大阪(梅田)阪急三番街バスターミナル」「ハービス大阪(大阪駅前)」、徳島では「鳴門公園口(大阪発便のみ)」「高速鳴門」「松茂(徳島とくとくターミナル)」「徳島駅前」に停車します。

一部の便だけが停車するバス停は、大阪側では「南海なんば高速バスターミナル」「USJ」、徳島側では「アオアヲナルトリゾート前」「大塚国際美術館前」「加茂名」「石井」。2025年4月13日(日)からは、「万博会場(夢洲第1交通ターミナル)」へも一部停車する予定です。

便の詳細は、下記の公式サイトでご確認くださいね。

南海バスHP

ではこちらのバスについて、まずは車内の様子からご紹介します!



車内設備やシート

車内のシート配列は横が4列・縦が11席。4席分がトイレスペースとなり、全部で40席です。車内Wi-Fi、個別電源(コンセント・USB)完備。座席上部には荷物棚があります。

4列シート車内の様子

リクライニングの角度は、プラス30度ほど。座席はやや硬めで背もたれが厚め、座った時のホールド感がしっかりめという印象。シンプルでくつろぎやすいシートです。

リクライニングの角度。奥が倒す前、手前がフルで倒した後

前座席の背面(座った時の目の前)には、ドリンクホルダー、網ポケット、荷物掛け。各座席にゴミ袋が配られているのがありがたい! 足元もゆったりです。

目の前にはドリンクホルダー、網ポケット、荷物掛け
足元ゆったり。床が木目調でリラックスできる

電源設備は、各座席にUSBポートあり。最前列の席のみコンセントになっていました。

各座席の脇にはUSBポート
最前列席の場合はコンセント

車内ではフリーWi-Fiが利用可能。私が乗車した南海バスの運行便では、「接続」ボタンをタップするだけの簡単接続でした。

フリーWi-Fiは「接続」ボタンをタップするだけ

車内後方にはトイレ。トイレ内には洗面台やゴミ箱、荷物掛け(荷重2kgまで)もあります。

バス後方のトイレ設備

バス前方には、テロップの流れる電子ボードと、蛍光表示。ピクトグラムで、走行中は「スマホ通話の禁止」「シートベルト着用」「禁煙」マークが点灯。トイレ利用者がいる場合は、「トイレ利用中」マークも確認できますよ。

車内前方の電子ボードと蛍光マーク
注意事項がわかりやすく表示される



9:00 大阪難波の「南海なんばバスターミナル」から乗車

今回乗車したのは、「鳴門・徳島~大阪線 105便」。乗車バス停は、大阪側の始発バス停である「南海なんば高速バスターミナル」でした。こちらを朝9:00に出発し、徳島駅前バス停に12:09に到着予定となる、3時間ちょっとのバス旅です。

詳しい停車バス停は、大阪側が「南海なんば→大阪(阪急三番街)→ハービス大阪(大阪駅前)」。徳島側では「鳴門公園口→アオアヲナルトリゾート前→大塚国際美術館前→高速鳴門→松茂→徳島駅前」の順に停車します。

私が乗車した南海なんば高速バスターミナルは、南海なんば駅の5階。バス停は2つのみのシンプルなバスターミナルです。

南海なんば高速バスターミナル

乗車当日は、朝から激しめの雨模様。そして結構な寒さでした。バス停に屋根があり、待合所もあるのがありがたかった!

南海高速バスターミナルの待合所は、「南海高速バスセンター」と書かれた建物。中にバスセンターのカウンター、待合スペース、自動販売機、バス情報が確認できる電光掲示板などがあります。

南海高速バスの待合所はこちら
電光掲示板でバスのりばを確認

待合所のガラス越しには、乗車予定のバスが待機しているのが見えましたよ。

待機中の南海バス。このバスにこれから乗る予定!

待合室でしばらく時間を調整してから、頃合いを見計らってバス停へ移動しました。発車時刻である9:00の5分前頃に、バスも到着。ちなみにこの日の始発バス停からの乗車人数は、私を含めて2人でした。

1番のりばにバスが到着! のりばにも電光掲示板がある



12:09 徳島駅前下車。3時間の道中はあっという間!

前述の通り、今回の乗車バス停は、南海なんば、大阪(阪急三番街)、ハービス大阪(大阪駅前)の3カ所。バス停を発車するごとに、車内では「●●バス停からご乗車のお客様、本日はご乗車ありがとうございます。当バスは…」と丁寧なアナウンスが入るのが印象的でした。

乗客は、大阪(阪急三番街)で10人程度、ハービス大阪で5人程度というくらい。乗車傾向は時間帯や曜日などにもよるかもしれませんが、今回は大阪駅からの利用が多いようです。

乗車バス停をすべて過ぎると、改めての乗務員さん挨拶と車内案内のアナウンスが入りました。この便には途中のトイレ休憩はないとのこと。走行スケジュールや停車バス停なども確認できます。

その後の車内はすっかりくつろぎモード。朝だったこともあり、眠りにつく乗客が多いようでした。私も車窓をのんびりと眺めつつ、時々うつらうつらしつつと、くつろいで過ごしましたよ。

走行中のバス前方。景色を楽しめるのは昼行便のいいところ

9:40に大阪の最後のバス停を出たばかりですが、11:28にはもう、徳島側の最初のバス停「鳴門公園口」へ到着。2時間もかからずに淡路島を通り抜け、徳島に到着してしまうとは、高速バスは速いですね!

徳島側バス停は、前述の通り、鳴門公園口→アオアヲナルトリゾート前→大塚国際美術館前→高速鳴門→松茂→徳島駅前」。最初の鳴門公園口に停まったら、後は数分置きに停まります。

ただし途中バス停で降りる人は少なく、全部合わせて2~3人程度。ほかの乗客はみんな終点の徳島駅前で降車でした。やっぱり駅前の需要が高いのだなあと思いつつ、私も終点で降車。
乗務員さん、ありがとうございました!

徳島駅前バス停に到着!
徳島駅はすぐ目の前で、迷う心配ナシ

「鳴門・徳島~大阪線」は、シンプルに使える高速バス。「乗る・座る・降りる」だけの約2~3時間のバス旅なので、とてもわかりやすいです。
乗降バス停が、なんば・大阪・徳島など、大きなターミナル駅を押さえているのも便利。関西~四国間を気軽に移動できるのです。

乗車料金は、大阪~徳島駅前で4,100円。(詳しくは、大阪~鳴門公園口・アオアヲナルトリゾート前・大塚国際美術館前・高速鳴門の場合3,800円、大阪~松茂・徳島駅前・加茂名・石井の場合4,100円)
学割や往復割引、回数券もあるため、よく使う場合はお得に利用できるのも嬉しいポイントです。

※2025年4月調べ

ではでは、「鳴門・徳島~大阪線」で、バス旅を便利に楽しんでくださいね。

鳴門・徳島~大阪線

大阪⇒徳島のバス便「バス比較なび」
徳島⇒大阪のバス便「バス比較なび」

※共同運行会社のバス便も含みます

※取材協力:南海バス


(陽月よつか)

情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 高速バスなら大阪~徳島が約3時間・乗り換えなし! 4列シート・トイレ付きの南海バス「鳴門・徳島~大阪線」乗車レポート