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西東京バスが運行する、武蔵五日市駅バス停~数馬バス停間のローカル路線バスは、あきる野市と檜原村を結ぶ唯一の公共交通機関として地域住民にとって重要な交通手段である。しかし、人口減少などにより乗車人数が減り、路線を維持していくことが難しくなりつつあるという課題がある。
一方、ヤマト運輸は、東京都あきる野市五日市と檜原村の人に宅急便を届ける際、あきる野五日市センターと現地の間を、片道約40分かけて1日3回往復するため、セールスドライバー(以下、SD)にとって大きな負担になっている。サービス品質を維持しながら集配の効率化を図ることが課題となっている。
そのような背景があり、この度、路線バスの車内スペースを活用して宅急便を輸送する「客貨混載」の実証運行を、西東京バスの西小中野バス停~数馬バス停間で実施する。
これにより、西東京バスは宅急便の輸送による新たな収入源が確保され、安定的な運行により生活基盤を維持する。また、ヤマト運輸は、SDの運転時間の削減により、お客様との接点を増やし要望に対してより柔軟に対応することでサービスの向上を図るだけでなく、CO2排出量の削減につなげる。ローカル線の路線網維持と物流の効率化により地域住民の人々の生活サービスの向上を目指す。
(バスとりっぷ編集部)