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バス専門情報誌「バスラマ・インターナショナル」では、オノエンジニアリングが販売する全長8mの観光車オノエンスターが中国製ということはすでに紹介したが、バスラマ No.168ではこのたび、「オノエンスター」のメーカーである揚州亜星(いわゆるヤーシン)の工場を見学する機会を得た。
オノエンスターは日本での販売名であり、本名は「アジアスター」。揚州亜星の「亜星」はイコール・アジアスターであり、同社の看板ブランドといえる。
揚州亜星は1946年創業と、中国のバスメーカーでは最も古い歴史を持つ。今回見学した工場は2013年に竣工し、最大生産能力は年間3万台。現在の年間生産台数は7,000台だが、1年後には1万台を目指すとされる。
現在の生産台数の半数以上は電動バス(EV)という。
艤装ラインに並ぶのはすべて地元事業者向けの電気バス。見えるだけでも日本で稼働する電気バスの総数を超えるのではないだろうか。
魅力的な小型電気バスも生産されており、全長6.64m、全幅2.26m、全高3.02m。定員は35~50人。中国でも小規模需要に対するバスサービスのニーズは強いようで、そうしたサービスに好適な車種といえる。
中国におけるEVの増殖度合がうかがい知れるが、揚州亜星がねらう市場は世界各国であり、今後、グローバルな電動バスの増加に一役買うことは容易に予想できる。
バスラマ誌面ではこの揚州亜星の詳細なレポート、上海における電気バスによる一般路線やBRTの試乗記事も用意している。
そのほかバスラマ No.168では、本州最大規模のバス事業者である神奈川中央交通の訪問や、2017年夏に駆動系を一新した国内唯一の中型観光系「日野メルファ」運転レポートなども掲載。
(バスラマインターナショナル)