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自宅の最寄り駅に近い新宿駅から静岡駅まで行く用事ができたのはいいものの、悩んだのは現地までの交通手段です。
というのも、新宿駅~静岡駅までの交通手段は新幹線、JR在来線、JR在来線+私鉄の組み合わせ、高速バスと多岐に渡るからです。それぞれの交通手段に長所と短所があるので、ざっくり比較してみましょう!
所要時間 | 料金 | 乗り換え | トイレ | Wi-Fi | 電源 | |
---|---|---|---|---|---|---|
新幹線 | 約1時間30分 | 5,830円 | 1回 (東京) | 〇 | × | 〇 |
JR | 約3時間20分 | 3,350円 | 2回 (品川、熱海) | △ | × | × |
小田急+JR | 約3時間27分 | 2,534円 | 2回 (小田原、熱海) | △ | × | × |
高速バス | 約3時間18分 | 2,000円~ | 0回 | 〇 | 〇 | 〇 |
このように新宿駅から出発することを想定すると、新幹線と在来線ともに必ず乗り換えが発生し、料金もさほど安くない印象があります。
一方、乗り換えなしでダイレクトに静岡駅近辺まで行けるのは、高速バスの1択!
価格は購入のタイミングにもよりますが、席数限定となる超特割価格で2,000円。高速バスネットでクレジットカード払いにすると1,960円と最安になります。更にトイレやコンセント、Wi-Fiがついている車両もあることから、今回はリーズナブルな高速バスの旅を楽しむことにしました。
今回は静岡行きの「新宿・静岡号」に乗車します。
バスとりっぷではお馴染み、バスタ新宿に到着しました。
16:25発の「新宿・静岡19号」の発着プラットフォームを確認し、出発時間まで待機します。乗車は出発時刻の10分前から始まるので、少し早めにバスターミナルに到着するようにしましょう。
今回は静岡在住の友人から「東京ばな奈」を買ってきて欲しい! と頼まれていたので、バスタ新宿内のお土産屋「THE土産SHOP」に向かったのですが、あれ、見当たらない……?
と思いきや、お土産屋の向かいにあるファミリーマート・バスタ新宿店に山積みとなっていました。「東京ばな奈」を購入する場合は、こちらでどうぞ!
出発時刻のきっかり10分前に、「新宿・静岡号」が入線しました。
チケットを確認すると、バス会社はJR東海バスとなっていますが、JRバス関東、しずてつジャストライン、京王バスの共同運行となっているようです。今回乗車した「新宿・静岡号」は、しずてつジャストラインのバスでした。
いよいよ「新宿・静岡号」に乗車! 気になる車内設備を紹介します。
座席配置は左右に2席ずつと、奥に向かって9列の36席です。通路突き当りにドアがありますが……トイレでしょうか? 後で行ってみましょう。
座席はシックな色合いで、高級感が感じられます。乗客の頭の位置に合わせて調整可能なヘッドレストはありませんが、このバスの座席の長所は足元にあります。
レッグレストとフットレストを引き出すと、リラックスできる体勢になります。さらにフットレストは布張りなので、靴を脱いでくつろぐことができます。
前シートとの間隔は、身長157cmの私だとちょうど良いのですが、長身の男性だと少し窮屈に感じるかも?
テーブルを引き出すと、ペットボトルを入れて固定できるようになっています。
窓側の乗客用には側面の壁に、通路側の乗客用にはアームレストの下にUSBの差し込み口が用意されています。
USB端子にはホコリが入らないようにカバーがついているので、スマートフォンやタブレットを充電する際にはカバーを引いてUSBケーブルを挿してくださいね。
こちらのバスには嬉しいことに、Wi-Fiも完備されています。接続方法は、座席の小物入れに入っている注意書きを参照してくださいね。
座席後方にある怪しいドアはトイレかな?と、開けてみると……
なんと!そこには座席2列分+通路分のスペースをトイレ兼パウダールームに改装した、広々とした空間が広がっているではありませんか……!
洗面台の左隣には荷物を置けそうなスペースもありました。これなら、降車前の身支度や着替えにも便利で女性に嬉しい、親切設計ですね!
16:25 バスは定刻通りバスタ新宿を出発しました。平日金曜の夕方の便なので混んでいるかと思っていたのですが、席には余裕があり36席のところ乗客15人での出発です。
16:55 東名高速道路に乗りました。下り線はスムーズに流れていますが、反対車線の上り方面は、かなり混雑しているようですね。ここで、運転士より席が空いているので相席の方は席を移動してもOK、とアナウンスがありました。お言葉に甘えて、早速3Bの座席から2Cに移動しました。
17:12 東名高速道路の東名江田バス停に到着しました。誰も乗ってくる気配がないので、終点までそのまま2Cの座席でくつろぎます。
18:05 バスは渋滞にはまる事もなくスムーズに移動し、足柄SAに到着しました。ここで15分の休憩です。気分転換にSAに立ち寄ってみましょう!
SA内には足柄マルシェという、静岡の特産品を扱うお店がありました。中に入ってみると静岡県産の柑橘類がたくさん! 自分へのお土産に良さそうです。
また、静岡県沼津市に店舗を構える、「えび伝」のスナックもありました。
SA内の売店には、変わり種の静岡県ご当地サイダーやコーラもあり、お茶のコーラが一体どんな味なのか気になります。これらの売店だけではなく、24時間営業のファミリーマートもあるので、軽食や飲み物の購入には困らなさそうですね。
18:20となり、SAでの休憩時間は終了。欲を言えばもう少し時間が欲しかったです。そうすれば地元ならではの軽食をとったり、ショッピングを楽しんだりと地元経済に貢献できたかも!
ここから清水ICを降りたら、終点の静岡駅まで各駅停車となり、計8カ所停車しました。停車したのは清水ICに近い方から、永楽町~押切~大内観音入口~瀬名川西~古庄~沓谷~三松~新静岡駅でした。
19:45 定刻より2分遅れて、新静岡駅に到着しました。降車の際にタクシー利用の方は、静鉄タクシーの補助券がもらえるとアナウンスがありましたが、今回は利用せず乗車券を運転士に渡して、高速バス旅は終了です。
ここからホテルにチェックインし、イベント会場に向かいました!
バスタ新宿から新静岡駅まで、直線距離で約143km、乗車時間は約3時間20分と比較的長丁場でしたが、レッグレストや靴をぬいでくつろげるフットレストのおかげで快適に過ごせました。また、これまでの高速バスのトイレは非常に窮屈で、周りに気を使いながら使用していましたが、広々とした綺麗なトイレと洗面スペースは一見の価値あり!
用足しに、化粧直しにと何度でも利用したくなります(笑)
新宿駅~静岡駅方面を超特急で行く必要がない方は、リーズナブルで設備も快適な高速バスがおすすめです。こちらの乗車体験記を参考に、良かったら検討してみてくださいね!
(為平千寿香)