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「北海道から沖縄まで高速バスと船を使って0泊5日で日本を縦断してきます!」
そう周囲に話した際、「つらそ~」「過酷だなぁ」「身体に悪いからやめたら?」という声をよく聞きました。
でも、実際に終えてみた感想は、「意外に快適だったなぁ」
とはいえ何もしなかったわけではなく、車内で快適に過ごすためのテクニックをいくつか実践しました。今回、この過酷な旅で改めて検証し、有効だった方法を8つご紹介します。
長距離移動の高速バスを利用する際は、折り畳みのスリッパか草履を持っていくと便利です。深夜バスの場合、使い捨てスリッパが準備されていることもあります。
靴を履いたまま寝るのと靴を脱いで寝るのとでは疲労度は全く違います。時々、足の指を広げ、足首をまわしてみると、これだけで血流がよくなります。
スリッパがなければ、靴を脱ぐだけでもOKです。
後ろの乗客に気を使ってシートを倒さない方もいますが、身体の疲労度を考えたら使う方がいいです。
某大学の論文によれば、最も快適な角度は、男性は30度(地表からみると120度)、女性は20度(地表からみると110度)なのだとか。自分に合った角度を探して倒すようにしましょう。疲労度の蓄積は少なくなります。もちろん後ろの乗客に「倒して大丈夫ですか?」と声はかけてから。
エア枕は好みによりますが、アイマスクや耳栓は使用することで熟睡度が明らかに変わります。
バスの走る音(特にトンネルの中)や周りの乗客が立てる物音など、就寝中でも音は生まれます。耳栓ですべての音を排除できるわけではありませんが、かなりの音を減らすことができ、その分、熟睡度が増します。
また、深夜バスの車内は消灯後暗くなりますが、アイマスクを使用するともう一段階暗くなり、睡眠の質が良くなります。
エア枕もアイマスクも耳栓も100円均一で揃いますし、かさばらないので荷物に加えておくと便利です。
快適に過ごす重要なポイントの一つに、プライベート空間を作るということがあります。カーテンがあれば仕切ることでできますが、もう一つ効果的な方法は音楽です。イヤホンで好きな音楽を聞くだけでプライベート度は増します。
私の場合、眠れない時用にヒーリング系の音楽、そしてイヤホンが絡むのを防ぐバンドも用意しています。
バスの中は乾燥していることが多いので、乗る前にペットボトル飲料を用意しておきます。深夜バスでは降車できないことも多く、目が覚めて喉が渇いているのに飲み物がないと、それだけでストレスになります。
私は炭酸水を持ち込むことが多いです。朝起きた時、口をゆすぐのに使うこともあります。
昼移動の高速バスの場合、2時間に一度はサービスエリアやパーキングエリアで休憩します。「バスにトイレがあるから」「面倒だから」と降りない方もいらっしゃいますが、私は必ず降ります。
いくら快適なバス旅でも、座ったままの状態はよくないというのは医学的にも証明されていること。立って歩く、手を組んで背伸びする、屈伸する、それだけで到着後の疲労度は変わってきます。
その土地の特産品が並べられたサービスエリアを見て回るのも楽しいですしね。
車内で座ったままでもできるストレッチを、いくつかご紹介します。
また、座ったままの瞑想も効果的。今回の旅も乗車する度に15分程度は瞑想の時間に当てていました。
やり方は簡単。背筋を伸ばし、目を閉じ、鼻呼吸を意識して、頭をからっぽにするだけ。雑念が浮かんでも気にしません。雑念に気づいたらまた、からっぽにすることを意識する。その繰り返し。
ストレッチと瞑想は長いバス移動を快適にしてくれます。
夜行バスは早朝に目的地に着く場合がほとんどなので、到着地の近くで早朝営業もしくは24時間営業しているサウナや温泉施設などを探しておきます。
私の場合、出発地で温泉施設に入って身体をほぐしてからバスに乗ることもあります。また、高速バスを予約する際、到着地の温泉施設の割引があることもあるのでチェックすると良いでしょう。
以上、バス旅を快適にする8つの方法を紹介しました。
どれも簡単に取り入れることができるので、次回高速バスに乗るときには、ぜひ試してみてください。