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京都府内各地とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下USJ)をむすぶ高速バス「ダイレクトエクスプレス直Q京都」をご存知ですか?
この高速バスには、割引を利用することで京都駅〜USJ間を電車よりもお得に移動できるうえ、確実にシートへ座って移動できるというメリットがあります。まぁ、その反面、デメリットになる要素もあるのですが……。
本記事では、移動手段として高速バス「ダイレクトエクスプレス直Q京都」、電車、車をそれぞれ利用した際のメリットとデメリットをさらに詳しくお伝えするとともに、乗車券の購入方法や乗り換えの仕方、道順などについても解説していきます。
「ダイレクトエクスプレス直Q京都」を運行しているのは京阪バス。京阪バスは、この高速バスを毎日運行しています。
ただし、平日と休日および昼と夜で所要時間や停留所が変わります。
例えば、平日の京都駅八条口発の昼便は枚方を経由するため約120分かかるのに対し、平日の京都駅八条口発の夜便、土曜・日曜・祝日の一部の便は枚方を経由しないため、約70分でむすびます。
枚方を経由しない便の中にはUSJに停車せず、ホテル京阪 ユニバーサル・タワーへ直行する便もありますが、ホテルからUSJまでは徒歩9分ほどの距離なので歩いていけないこともありません。
便を選ぶ際には注意が必要ですね。
ダイレクトエクスプレス直Q京都の停留所は以下のとおりです。
ダイレクトエクスプレス直Q京都の停留所 | |
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枚方経由 | 京都駅八条口、大石橋(九条駅)、十条駅、十条油小路、高速京田辺~ 枚方車庫、枚方駅南口、藤田川~ ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、ホテル京阪ユニバーサル・タワー |
USJ直行便 | 京都駅八条口、大石橋(九条駅)、十条駅、十条油小路、高速京田辺~ ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、ホテル京阪ユニバーサル・タワー |
ホテル直行便 (USJ停車なし) | 京都駅八条口、大石橋(九条駅)、十条駅、十条油小路、高速京田辺~ ホテル京阪ユニバーサル・タワー |
ダイレクトエクスプレス直Q京都を利用するメリットは、おおむね上記でふれたとおりです。
往復で利用すれば電車で移動する場合と比べて運賃が安くなること。この路線の通常料金は片道900円であるため、この価格で往復すると1,800円かかることになります。しかし、事前に往復割引乗車券を予約すると往復料金1,200円で利用できるんです。約33%も安くなるなんてお得ですよね!
高速バスの特性上、必ずシートに座れるのも「ダイレクトエクスプレス直Q京都」を利用するメリットといえるでしょう。指定席を取らない限り、電車では必ず座れるという保証がありません。
また、これにくわえて乗り換えがないことも高速バスを利用するメリットであると言えます。
デメリットとしては、運行本数が少ないことがあげられます。土曜・日曜・祝日は1日4往復ですが、平日には1日に2往復しか運行されません。また電車は、京都駅とUSJの最寄駅であるユニバーサルシティ駅を片道約48分でむすぶのに対し、この路線は早くて約70分と余計に移動時間がかかります。
■予約・購入について
ダイレクトエクスプレス直Q京都に往復で乗車するためには前日までに往復割引乗車券を予約する必要があります。
予約はWEBサイトのほか、電話、コンビニのマルチメディア端末、京都駅八条口や枚方市駅などにある京阪バス・京阪京都交通の案内所でできます。
また、予約完了時の指示に従って、乗車時刻までに支払いも済ませておかなければなりません。乗車時に料金を支払うことはできないので注意してください。支払いはインターネット決済やコンビニなどでおこなえます。
■予約開始時期と有効期間について
ダイレクトエクスプレス直Q京都の往復割引乗車券は、乗車日の1ヵ月前から予約できます。特にゴールデンウィークやお盆などの繁忙期は混みあうことも予想されますので、できるだけ早めに予約したほうがいいでしょう。
また、特に県外から京都・大阪観光に来てこの路線を利用する方は、復路乗車券の有効期間が往路便の乗車日から3日間であることに注意してください。大阪に4日以上滞在する場合は、片道だけの利用を検討したほうがよさそうです。
高速バス | |
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料金 | 往復1,200円(通常料金は片道900円) |
所用時間 | 約70分~約120分 |
詳しくは京阪バス ダイレクトエクスプレス 京都をご覧ください。
京都駅から電車を利用してUSJにアクセスする際は、JR東海道山陽本線の新快速を利用します。京都駅から新快速に乗って大阪駅へ移動して、大阪駅からJR大阪環状線に乗り換えることになるのですが、このときにJR桜島線(ゆめ咲線)直通の電車へ乗車するとよいでしょう。
USJの最寄駅であるユニバーサルシティ駅はJRゆめ咲線の駅です。JRゆめ咲線には、JR大阪環状線 西九条駅から、乗り換えることができますが、あらかじめJRゆめ咲線に直通の電車に乗車すれば京都駅からユニバーサルシティ駅までの乗り換えが大阪駅の1回だけで済みます。
上記でもふれましたが、このルートで電車を利用した場合の所要時間は約48分です。また新快速は、特急料金などがかかりません。このため、同区間を普通電車と同じく800円で移動できます。
電車でアクセスする最大のメリットは移動時間が短いことでしょう。1時間未満で移動できるのが魅力です。
また、運行本数が多いこともメリットのひとつであるといえます。新快速は京都駅から15分おきに出ているうえに、大阪駅から乗り換えるJRゆめ咲線直通の電車も10〜15分に1本は出ているので、都合にあわせて選択できる便が豊富です。
一方、電車で移動するデメリットはシートに座れない可能性があることです。高速バスと比べればより短い時間で移動できるとはいえ、約48分も乗車しなければならないので、その間立ちっぱなしになるのが辛いと感じる方も多いでしょう。
サンダーバードや特急ひだ、特急くろしおといった特急列車の指定席を利用すれば座ることができますが、別途「指定席特急料金」がかかります。
このほか、乗り換えがあることもデメリットであるといえます。上記で紹介したルートであれば大阪駅で1回乗り換えが発生するだけですが、人が大勢乗降する駅であるため、人混みが苦手なひとにとっては大きなデメリット要素だといえるでしょう。
電車 | |
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料金 | 片道800円 |
所用時間 | 約48分 |
座席を指定できるという以外にメリットはあまりありませんが、京都駅から新大阪駅まで新幹線を利用してアクセスする方法もあります。
新幹線を利用する場合は、京都駅から乗った新幹線を新大阪駅で降り、JR東海道山陽本線で大阪駅へと移動して、JRゆめ咲線直通のJR大阪環状線に乗り換えましょう。このルートの所要時間は約50分。料金は3,260円です。
最後に、京都方面から車でUSJにアクセスする方法をみていきましょう。車でアクセスする方法は複数ありますが、今回は阪神高速8号京都線を利用するルートと名神高速道路を利用するルートの2通りを紹介します。それぞれの道順は下記の通りです。
■阪神高速8号京都線を利用するルート
1.最寄りのICから(京都駅からは鴨川西ICが最寄り)阪神高速8号京都線へ
2.第2京阪道路へ
3.阪神高速13号東大阪線へ
4.阪神高速16号大阪港線へ
5.北港JCTからユニバーサルシティ出口方面へ
■名神高速道路を利用するルート
1.最寄りのICから(京都駅からは京都南が最寄り)名神高速道路へ
2.豊中IC(JCT)で分岐して阪神高速11号池田線へ
3.阪神高速1号環状線へ
4.阪神高速13号東大阪線
5.阪神高速16号大阪港線へ
6.北港JCTからユニバーサルシティ出口方面へ
所要時間は、混雑がなければどちらのルートも75分ほどです。どのICから高速に乗るかによって料金は変わりますが、鴨川西ICから阪神高速8号京都線に乗った場合は普通車3,750円。京都南ICから名神高速道路に乗った場合は2,630円です。
車でアクセスするメリットは、発着時間などにしばられることなく自由に移動できることでしょう。行きや帰りに寄り道することもできます。
デメリットは、渋滞にまきこまれる可能性があることです。特にこのルートは大阪の市街地を通るため、その可能性がかなり高いといえます。車でアクセスする際は時間に余裕をもって出発することをおすすめします。
また、USJの周辺で有料駐車場を利用しなければならないことも大きなデメリットだといえます。USJ周辺にある民間のコインパーキングの中には、1日1,000円台で駐車できるところもあるようですが、それでも高速バスや電車の料金と比較すると割高に感じてしまいます。
車 | |
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料金 | 片道2,500円〜4,000円 |
所用時間 | 約1時間15分〜 |
京阪バスが運行する高速バス「ダイレクトエクスプレス直Q京都」は、確実にシートへ座って移動できるうえに乗り換えがなく、しかも往復割引乗車券を予約すれば安く利用できるというメリットがあります。
電車と比べると、移動に時間がかかったり運行本数が少なく乗車時間の選択肢が少なかったりというデメリットはありますが、どうしても時間があわないという方以外には、より快適に移動できる高速バスがおすすめです。
時間があえば高速バス、あわなければ電車を利用するといった使い分けもできそうですね!
一方、ドライブが好きな方や乗車時間などにしばられず気ままに移動したいという方は、車での移動を選択するでしょう。
好みの交通手段を利用してUSJを満喫してください!
(バスとりっぷ編集部)