以前、私がバス会社で学生アルバイトをしていた頃は、マイクでアナウンスをしないタイプの運転士もいました。
当時は、乗客と一言もしゃべらないような人もいましたね。でも、全国的にバス運転士の接客改善が進む中で、バス会社でもマイクアナウンスをするよう指導されています。
放送マニュアル(話す内容)については、会社でしっかり決めている会社と、運転士に任せている会社があります。
ほとんどの会社では運転士がインカムマイクを装着していますし、放送のスイッチも手元(運転席右側)にあるので、放送したから運転に集中できず危険、ということはないと思います。
個人的には、アナウンスを通して「変な運転士ではない」「きちんと安全運転に注力します」と乗客に約束することは重要だと考えますし、自己紹介はすべきだと思いますね。
一方、「自動音声と同じ内容を繰り返すのは無駄でうるさい」という意見もわからなくはないので、バス会社によっては放送の内容を見直すべきだとも思います。
例えば、自動音声の内容は路線ごとに決まっているので「このバスは〇〇行きです。途中、〇〇に止まります。所要時間は〇時間ほどを予定しています」という放送は自動で入れられます。
しかし、「到着予定時刻は〇時です」のように時刻を自動音声にしようとすると手間とコストが増えてしまいます。(同じ路線で何往復もある場合は便ごとに放送データを用意しないといけませんし、ダイヤ改正の度に修正しないといけないため)
到着時刻のように便によって内容が異なる場合や、シートベルト着用のお願いなど重要な項目、道路状況(「現在のところ渋滞はありません」など)については、積極的にマイクでアナウンスすべきだと思いますね。
自動音声だとどうしても印象に残りづらく、聞き逃してしまう場合もありますから。