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土地の約8割が森林という、広大な自然を感じられる山梨県。
県内には数多くの観光名所がありますが、今回の目的地は山中湖周辺。
高速バスで気軽に訪れることができる「山中湖」は、富士五湖の中でも最大の面積と標高を誇ります。
ベストシーズンは夏で、キャンプや湖でのアクティビティを目的とする人たちで混雑します。
今の時期(5~6月にかけて)は、夏のようなアクティビティは少ないものの、十分に楽しめるスポットは満載!
山中湖周辺を回るにはサイクリングが主流ですが、今回はのどかな景色を堪能するために「ぶらり歩き」で巡ってみました。
山中湖周辺へ行く際は、乗り換えがない高速バスが便利です。
Yamanakako info 山中湖への交通アクセス
夜行バス比較なびを使い、「花の都公園」に近い「富士山山中湖」行きの最安値バスを探します。
その後予約サイトで必要事項を入力し、コンビニでチケットを発券。当日は乗車チケットを忘れずに!
出発当日。
バスの集合時間は7:30と早めですが、丸1日満喫したいので眠気と闘いながら横浜駅へ向かいます。
集合場所は横浜駅西口22番乗り場。
東口と西口の両方に高速バス乗り場があるので、間違えないよう注意が必要です。
横浜駅(JR改札)からの行き方は以下になります。
1)JR横浜駅中央通路を西口方向へと進み、階段を上ったら左に曲がります。
2)横浜タカシマヤを左に見ながら、建物に沿って歩いていくとJTBや洋服の青山が見えてきます。
3)その手前にある大きな信号を右に渡った先に、乗り場があります。
バスに乗る際、運転士の人が予約チケットを回収するので準備しておきます。
4列シートなのでシートの幅は少々狭いですが、お隣が空席だったため広々と使えました!
後方にトイレ、座席にはドリンクホルダーは付いていますが、コンセントやWi-Fiはありません。
ですが乗車時間が2時間と短めなので、特に気にはなりませんでした。
平日だったので乗客は少ないと予想していたのですが、前方の席は若い女性同士やカップルで埋まっていました。
「ええじゃないかが~」「FUJIYAMAが~」という会話が聞こえてきたので、おそらく乗客のほとんどは富士急ハイランドが目的地でしょう。
30分発だったのですが1人の乗客が来なかったため、少し遅れて7:35の出発。
途中で5つの停留所に止まり、6つ目が目的地なのでアナウンス後頭上のボタンを押します。
道が空いていたお陰で9:30には「富士山山中湖(ホテルマウント富士入口)」に到着しました。
反対側にもバス停がありますが、御殿場行きなので帰りも同じバス停を利用します。
停留所の目の前にはバス待合所があり、富士山から湧き出た天然水が頂けます。
その他、ドリンクやちょっとした軽食もあります。(有料)
18時まで開いているので、場所について何かわからないことがあれば、案内人のご夫婦に聞いてみましょう。
まずはバス停から5分程で行ける「山中諏訪神社」を目指します。
この神社は1684年以降、安産子授けの守護神として崇敬されていて、起源は104年と大変長い歴史を持ちます。
バス停を降りたら山中湖を右に見ながら真っすぐ歩き、2つ目の角(諏訪の森通り)を左に曲がり直進すると到着です。
安産子授祈願のための神社ですが、縁結びの効果もあるというのでお守りを購入。
さまざまなデザインがありましたが、可愛いピンク色にしてみました!
普段は静かな雰囲気が漂う神社ですが、毎年9月にある「山中明神安産祭り」という妊産婦や新婚女性が集う大祭では、大いに盛り上がるそうです。
山中諏訪神社から歩きで約25分かかりますが、暑すぎず、風が心地よいのでいくらでも歩けそうです。
先程の諏訪の森通りのもう1つ先にあるコスモス通りの角を曲がり、ひたすら大きい道路に出るまで直進します。道の途中にはカモミール(?)やあやめ、じゅうにひとえといった花々が至る所で咲いています。
道路に差し掛かったら、seriaやスーパーOGINOを右に見ながら山が見えるほうに向かって真っすぐ歩きます。入り口が近づくと花の都公園の看板があり、その先の橋を渡ると公園に到着です。
花畑の観賞は無料ですが、滝や広場・レストランなどがある清流の里への入場は500円かかります。
(バス待合所に置いてある割引入場券を使うと、50円引き!)
今の時期はネモフィラが咲いています。5月上旬~6月中旬にかけてが見頃です。
快晴ですと後ろに富士山も見える最高のロケーションなのですが、この日は機嫌が悪かったみたいです…。
ネモフィラ以外にも、春はチューリップ、夏はひまわりや百日草、秋にはコスモスと4月下旬~10月中旬にかけて季節の花々が広がります。
ちなみに11月末~1月中旬にかけては、自然の芸術とも称される「ダイヤモンド富士」が眺められるそうです!
富士山が拝めないのは残念でしたが、私が訪れた5月後半は写真のようにあまり人がいないので、花畑を思う存分カメラに収めることができました!
園内には貸し自転車もあります。水遊具広場もあるので、親子連れをちらほら見かけました。溶岩樹型地下観察体験ゾーンでは、約1000年前の溶岩を観察することができます。
お腹が空いたら立ち寄れる、食堂やレストランも設けてあります。
室内型の庭園となっており、花をモチーフにした雑貨の他、カフェスペースもあります。
植物や四季の花を見ながら、フードやデザートが楽しめます。
お腹が空いたので、ほうとうが名物の大豊へ。地元でも人気のお店なんだとか!
先程歩いた道を戻り、スーパーOGINOとは反対側の道路に渡るとすぐ着きます。花の都公園からは約13分。たくさん歩いたので一休みです。
店内は綺麗で落ち着いた雰囲気で、愛想の良い女将さんが席へ案内してくれます。
席はカウンター・テーブル・宴会用の和室大広間。
なんとWi-Fiも飛んでいました。嬉しい限りです。
山梨といえばかぼちゃなどが入った「ほうとう」が有名ですが、ここにはお店限定の「塩ほうとう」があるというので食べてみることに。
鯛で出汁をとっており、野菜たっぷりのほうとうなのでとってもヘルシー!
麺はコシがあり、にしんじん・油揚げ・白菜・鳥の手羽先・きのこ・ホウレンソウなどが入っていて、栄養満点です。柚子胡椒もついているので、お好みで味を変えることもできます。
12時に訪れた際は、お客さんは私と1人のサラリーマンだけでしたが、なんと30分後には満席に。
さすが人気店です。
お腹もいっぱいになったところで店を後にします。
時刻は13時半。疲れた足を癒すために、最後の目的地である「紅富士の湯」に向かいます。富士山が露天風呂から見えると評判の温泉施設です。
大豊を出たら右に歩き、大通りを越えて県道17号線と書いてある分かれ道で右斜め上の道を直進。
セブンの横に道があるのでそれを進み、左に曲がって歩くと温泉施設に繋がる道があります。約10分程です。
館内ではまず入浴券を買い、受付に渡します。入浴券は800円で、タオルは220円。タオルは小さいですが、これで十分でした。
1階にはお土産コーナー・ゲームコーナー・マッサージコーナーなどもあります。
大浴場は2階です。
内風呂は広々としており、サウナがミストと高温サウナの2つ。露天風呂は岩風呂とヒノキ風呂がありました。
大浴場には30人程のお客さんで賑わっていましたが、およそ半分が外国人観光客。アジア人から白人まで、色んな国籍の人が温泉を楽しんでいる様子を見て、なんだか嬉しくなりました。
さて肝心の富士山ですが…やはり今日は機嫌が悪いようです。「極楽温泉with富士山」を楽しみにしていたのですが、見れず終い。
「紅富士の湯」のサイトには素晴らしい富士山の様子が載っているので、ぜひ見てください。
お風呂からあがった後は、やっぱり飲みたくなります、牛乳です!
2階の大広間では、畳とテーブル席の休むスペースが設けてあり、ソフトクリームやラーメンといったフードも充実しています。このスペースにも30人ほどがくつろいでいました。
ゆったり身も心も休めることができました。やっぱり温泉は最高です!
楽しかった旅もあっという間に終わってしまいました。
定刻通りにやってきたバスに乗り、帰りはバスタ新宿へ向かいます。
山中湖から乗車したのは私のみ。座席は女性専用を選びました。
行きのバスと同じく、後方にトイレ・ドリンクホルダーの他にフットレストが設置されていました。
4列シートですがアームレストがある分、隣の人との間隔にはゆとりが。足も伸ばせる広さがあるので、リラックスできます。
途中の富士急ハイランドで大学生が乗車してきた際は、少しざわざわしていましたが、心地よい揺れに誘われてそのまま新宿まで眠ってしましました。
いかがでしたでしょうか?
5月~6月にかけての山中湖は、天気が晴れであれば絶好の散歩場所です。富士山は残念ながら拝むことはできませんでしたが、暑くもなく風も心地よかったので最高の散歩日和となりました。
また、夏よりも比較的観光客が少ないので、どこへ行っても人混みを気にすることなくゆったりと過ごせます。
行く場所が限られており、友人や恋人とお喋りしながらのんびり散歩したい方には、歩きがおすすめ。
限られた時間内に沢山の場所を満喫したい方には、サイクリングがおすすめです。
今回はグルメにあまり密着することができませんでしたが、自転車で周るとおしゃれなカフェが集まるエリアも近いとお聞きしたので、次回はリベンジ富士山とサイクリングを目的に、またこの地に訪れたいと思います。
(バスとりっぷ編集部)