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ざっくり、こんな乗車記
東京都と香川県を結ぶ、西東京バスの高速バス路線「ハローブリッジ号」。四国・高松までの乗車時間は約11時間と、かなり長〜い距離を移動するバスです。
だからこそ、乗り心地が気になる人も少なくないはず。 本記事では「ハローブリッジ号」の始発、東京・八王子から、四国・高松までの移動体験をご紹介していきます!
西東京バスが運行する「ハローブリッジ号」は、八王子から出発し、新宿を経由し高松へ向かいます。西東京バスの方に確認したところ、八王子市内にある「恩方営業所」から出庫するという理由から、八王子→新宿→高松の順に停車しているそうです。
ただし、共同運行している四国高速バスが運行する便は新宿発なのだそう。
元々、ハローブリッジ号は、京王電鉄(当時)が四国高速バスと共同運行していた路線でした。その後、1996年に西東京バスと四国高速バスとの共同運行路線となりました。運行当初、本州と四国を初めて陸路で結んだ「瀬戸大橋」が開通されたため「ハロー」+「ブリッジ」(橋)と命名されたようです。
「ハローブリッジ号」の始発は20:10、京王八王子駅近くの10番バス停です。
バス停は「たましん」の前にあるので、とてもわかりやすい!
京王八王子駅にはマクドナルドがあるほか、バス停の目の前には、ミスタードーナツやネットカフェがあるため、バス出発時刻までゆったりとした時間を過ごすことができるのも、魅力的なポイント。
また、バス停の目の前にローソン、バス停の横にはセブンイレブンとファミリーマートが並んでおり、自分のお気に入りのコンビニに、すぐに立ち寄ることもできます。バス停には待合室や椅子はありませんが、これだけ周りにたくさんお店があれば、時間つぶしも簡単にできますね。
しかし、一つ注意しなくてはならないことが。それは、バス停には余裕を持って出発時刻の15分前には着くようにすること。出発時刻に遅れないように気を付けましょう!
20:10、予定どおりの時刻に乗車することができました。
座席数は、28席。3列独立シートです。
私が乗車したのは座席番号3C。トイレの前の座席のため、後ろの席の人へ気兼ねすることなくリクライニングを使用することができました。
座席には厚手のブランケット、スリッパ、そして乗車時の注意事項が書かれた冊子がありました。
また、トイレ横にはおしぼりも設置されていました。
座席にはフットレストとレッグレストがあり、足を存分に伸ばすことができるため、長距離移動でも安心です。
各座席にはUSB電源ポートがあり、携帯電話の充電が可能。
また、窓側の席には仕切りのカーテンがついています。カーテンの上部は透けて見えるため、完全個室! というわけではなく、半個室のような雰囲気でした。
ちなみに、C席とB席の間の通路は、A席とB席の間の通路よりも少し広め。移動もしやすかったです。
さて、ここからは気になるトイレのチェックです! トイレは座席3Cの後ろに設置されています。
階段を降りたところにあります。比較的新しく、芳香剤も置いてあり、清潔でした。
歯を磨いたり、化粧を落としたりするには、ちょっと狭いので、広々とした空間で準備を整えたい方は、サービスエリアのトイレを使用するのがよいでしょう。
いよいよ京王八王子駅を出発! 八王子から利用する方は少なかったのですが、この先、乗客が多くなるので、後から乗車してくる方が席につきやすいよう、全乗客が乗り込むまでリクライニングとカーテンは利用しないようにしましょう。
中央道府中や三鷹を経由して、21:15にバスタ新宿の高速バスターミナルに到着、そして22:15頃に横浜駅西口に到着しました。
横浜駅を出発後、アナウンスが流れます。ここで得た情報は、休憩は全部で2回。足柄パーキングエリアと、淡路島南パーキングエリアです。その他の場所でもバスが停車することがありますが、業務停車のため、乗客が降りることはできないとのこと。そのため、この2回の休憩を上手く使うことが大切です。
また、降車バス停はいくつかありますが、降車する乗客がいない場合、そのバス停に停車することはないようです。自分の降りるバス停は事前に決定していると思いますが、もし変更がある場合は、乗車の際、もしくはなるべく早めに申し出るようにしましょう。
23:20頃、1回目の休憩場所、足柄パーキングエリアに到着しました。
この日の休憩時間は23:35までの15分。女性はこの休憩で化粧を落としたり、歯を磨いたりする場合もあるかと思いますが、意外と時間がないので、買い物はやはり事前に済ませておくほうがいいかもしれません。
また、人数確認のため、バス出発まではカーテンを開けておくようアナウンスがありました。スムーズな出発のためには乗客の協力も必要なのですね。
2回目の休憩は翌朝5:50頃、淡路島南パーキングエリアにて15分ほどありました。残念ながら早朝のため売店はオープンしていなかったのですが、自動販売機で飲み物を買うことができました。また、トイレも広く清潔でした。
どちらの休憩も、アナウンスで知らせてくれたため、「休憩を逃してしまった!」ということがなく安心でした。トイレを済ませ、外の空気で気分転換したらバスに戻り、降車バス停に到着するまで車内でゆっくり過ごします。
朝方、「高速中央インターバスターミナル」や「ゆめタウン高松」を経由し、高松駅高速バスターミナルに7:33頃に到着しました。
バス下車後には、朝4:00から空いている待合室があるので、そこで一時休憩もできます。また高松駅のトイレももちろん利用可能。
高松駅1階の女性トイレは和式が2つと洋式が3つ。そして洗面台が3台と化粧台が2台あります。決して広くはありませんが、化粧をしたり、歯を磨いたりするのには十分な広さかなと思います。私が利用した時間は、7:40頃でしたが、そこまでトイレも混んでいませんでした。
乗車時間は約11時間20分と、長時間の旅でした。しかし、フットレストやレッグレストがあり、とても快適な旅だったなと実感しています。
休憩は消灯前の夜1回、翌朝に1回の計2回、夜中の停車で起こされることもなく、ぐっすりと休めました。また、携帯が充電でき、トイレがいつでも使えるということで、安心感を得られたのも爆睡できた理由かもしれません。夜間に移動することで時間を効率良く使え、到着後は早朝から活動できるのも夜行高速バスならでは。
長距離移動で四国へ旅行される方は、ぜひ一度利用してみてくださいね!
(トキエス)