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東京と大阪・京都をはじめ日本各地を結ぶ高速バスなどを運行するJRバス関東が、スカニア製新型バス「ヨーロピアンスタイル2階建て車両」の運行を開始します。
「ヨーロピアンスタイル2階建て車両」はヨーロッパ製で、同社の海外製バスの導入は2003年以来。そして新型の2階建て車両の導入は2008年以来のことなのだとか。
2018年7月14日(土)からは、バスタ新宿(初便:8時10分発)〜東京ディズニーリゾート区間の運行が開始されます。今回は運行開始に先駆け、7月2日(火)に行なわれた内覧会に参加し、車両内の設備などをチェックしてきました!
※編集部追記(2018.7.3)
東京駅鍛冶橋駐車場~首都高・レインボーブリッジ~都内某所~東京駅のルートで2018年7月14日(土)に予定されている【新型2階建車両】試乗ツアー(2,000円※こども同額)は、現時点で完売となっています。キャンセル待ち受付も無いとのこと。
JRバス関東【新型2階建車両】試乗ツアーを開催 ※ご好評につき完売いたしました
今回披露されたバスは、2階建て。国内のバスメーカーが2階建て車両を製造していないため、海外のバスメーカーから導入することを約1年以上前から検討していたそうです。
この車両のエンジンとシャーシは、スウェーデンで100年以上の歴史を誇る「SCANIA(スカニア)」社製。12段変速のオートマチック・トランスミッションで制御する走行を実現し、無駄なアクセルをなくしているため、燃費もよく環境に優しいエンジンに仕上がっています。
そしてボディはベルギーの「VanHool(バンホール)」社製です。バンホールは手の込んだボディが有名な会社で、ヨーロッパのバス事業者の憧れのブランドでもあります。
そんなバンホール社のボディとスカニア社のエンジン、シャーシが組み合わさり、極上の乗り心地が実現しました。
また、この車両は海外のバスメーカーで唯一国内の保安基準を満たしたものです。
海外製でも安心して乗車できますね。
普段のバスで味わうことのできないのが、2階席からの絶景。地上高約3メートルからの眺めは一味違います。窓も広々としているため、思わず風景を写真に収めたくなります。
今回は、残念ながら走行中の乗車を体験できませんでしたが、この窓から見る景色はとても素晴らしいものだと思いました。
黒を基調としたシートは、ヨーロッパのバス専業メーカーで企画・開発されました。やわらかすぎないシートは、長時間座っていても体を疲れさせません。
席数は合計58席あります(車椅子、乗務員席除く)。
またシート空間は従来より50mm広く設計されているため、4列シートにも関わらず、ゆったりとした空間を体感できます。アームレストは自由に動かせる上げ下げ式を採用。
シートの足元にはUSBポートが備えてあるため、スマートフォンやPCを接続して利用できます。また、座席の上部には照明や空調の調節ができるコントロールパネルが設置されています。まさに、快適空間。
ここで気になるトイレ設備をご紹介。トイレは1階に設けられ、清潔感あふれる白を基調としています。
トイレの中には鏡や便座クリーナーなども備えてあります。
座席の上には、荷物置き場あり。トランクに預けたくない荷物があるときは嬉しいですね。
他にも安全設備に力を入れているこの「ヨーロピアンスタイル2階建て車両」。衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報装置、横滑り防止装置、車間距離保持機能付きオートクルーズといった機能も備えられています。
2階席には緊急時に乗務員に連絡できる電話、非常脱出口もあります。
また、2階建てだからこそのバリアフリーも実現し、車椅子スペースが1階にあります。車椅子の方でも安心して乗車できるのも同バスのおすすめポイントです。
2003年以来となるJRバス関東での海外製バスの導入。現在は2台ですが、今後も数台導入予定だそうです。
あなたも乗り心地を体感してみてはいがでしょう。
(トキエス)