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ピンクで可愛い女性に人気の「WILLER EXPRESS(ウィラーエクスプレス)」で、トイレなし、4列シートの10時間越えはホントに大丈夫か、体験してきました。
また、カノピー付きで人気の「リラックス」シート全4種類の違いを比較検証。タイプ別のおすすめシートの紹介もします。
今回乗車したのは、シートの種類の豊富さと、ピンクの車体の可愛さで一際目を引くウィラーエクスプレス! レストランバスやレジャー施設への直行バスなど、面白いバスもたくさんあるウィラーの中でも、特に王道の「大阪・京都~東京・千葉」便に「リラックス(のびのび9列)」シートで乗車しました!
天王寺公園周辺は、高速バスのバス停がたくさん。でも今回利用するのは「天王寺公園東バス駐車場(近鉄フレンドリーホステル前)」。近鉄フレンドリーホステルが目印なんだからわかりやすいはず。きっと行けばすぐわかるはず…。
と思って到着した「近鉄フレンドリーホステル」。
しかし…、バス停、どこ?
近鉄フレンドリーホステル1Fには「インフォメーション・バス」とあり、中は無人のバス待合室。ウィラーの案内表示もちゃんとあります。しかし、外にはいわゆるバス停の目印的なものはなし。
待っていればいいのか? ここで待っていればいいんだな?
バス停と待合室が離れた場所にあるパターンは、時々ありますが、今回はバス停の名前が「天王寺公園東バス駐車場(近鉄フレンドリーホステル前)」なんだから、近鉄フレンドリーホステル前に来るはずだと心中ドキドキしながら近くのタリーズでコーヒーをいただいておりましたら…。(タリーズがすぐ近くなので、美味しいコーヒーを車内持ち込みしたい時はおすすめですよ。タリーズ向かいにコンビニもあり)
バス、ここにきたー!
なお、天王寺駅から駐車場への行き方はこちら。地上からも行けますが、地下ルートの方がわかりやすいし信号もないのでおすすめです。
さあ、いよいよバスに乗車です。ピンクの車体の可愛いバス、さっと扉が開くとそこには…ピンクのネーム入りバスマットが登場。
さすがウィラー、「ここから先にはウィラーならではのおもてなしが待っていますよ」という感じがします!
バスのお腹に荷物を入れる場合は、乗車前に預けましょう。
今回私が乗車するのは「リラックス(のびのび9列)」。4列シートでカノピー(座席上部についている、寝顔を隠すためのフード)付き、女性に人気の車両です。
ちょっと近未来的な感じのする、でもピンク色でなんだか愛らしい、ウィラーのリラックスシート。車内設備はこんな風になっていますよ。
座席のリクライニング角度は? 通路の幅は? それはリラックスシートの種類によりけり。せっかくですから、シート別に比較してみますよ。
座席の種類がたくさんあるウィラー、「リラックス」シートだけでも全部で4種類あります。それぞれ何が違うかというと…
リラックス(のびのび9列)
リラックス(のびのび9列)は足元ゆったり! 他のリラックスのシートより前後が10cm以上も広く取られています。また、座席の横幅もゆったりめで、リクライニングも悠々140度。
背の高い人や足元に荷物を置きたい人、足元が窮屈だと眠れない人には一番嬉しいシートです。
リラックス(プライベートモニター付)
こちらはシートごとのプライベートモニター付き。映画やTV、オーディオブックが無料で楽しめます。映画のラインナップは3カ月毎に追加更新されるので、いつも新しいタイトルが用意されていますよ。
また座面の横幅はゆったりめ、リクライニングも140度なので、車内でゆったりくつろぎつつ移動時間も楽しみたい人へおすすめです。
リラックス≪NEW≫
リラックス≪NEW≫は、車内では寝るだけでいいというシンプル派へおすすめ。リクライニング最高140度の座席で、身体を伸ばしてくつろげます。
トイレ付リラックス≪NEW≫
トイレ付リラックスのリクライニングは130度、他のリラックスシートよりちょっとだけ起き上がります。フットレストもなし。しかし、トイレ付の安心感は大きい! こちらのシートでの運行があるのは「東京~広島」間と「東京・千葉~岡山」間。長距離も安心して乗車できます。
今回の乗車した便の停車スケジュールは、20:10 天王寺発、21:00 WILLERバスターミナル大阪梅田発、22:20 祇園四条駅発~(車中泊)~6:20 池袋サンシャインシティ文化会館着、6:55 バスタ新宿着、7:40 東京ディズニーランド(R)着。
WILLERバスターミナル大阪梅田は、梅田スカイビルタワーイースト1F。天王寺を出発してからまだ1時間弱ではありますが、ここで約15分の停車となります。
また、ビル内にはウィラーバスターミナルのラウンジがあります。キレイな待合室があり、パウダールームや美容家電の貸し出しがあり、コンセントやネットも無料。有料コインロッカーもあり、お土産を購入することもできます。
ただ、利用するにはここから乗車か降車をしなければ時間的に苦しいのが残念。15分の休憩ではトイレに行くくらいしかできませんからね。(ちなみにトイレは待合室内ではなく、エレベーターホールの奥にあるので注意)
22:20の京都・祇園四条駅ではバスは乗客を乗せるのみ。次のトイレ休憩は22:50頃、草津のSAになります。
SAでの夜間のトイレ休憩は全部で4回。そのうち最初の22:50 草津SAでは車内点灯・アナウンスがされますが、2回目以降の1:00 岡崎SA、3:30 清水SA、5:05 海老名SAでは車内は消灯したまま、アナウンスもされません。これは眠っている乗客を起こさないため。車両が停車し、前方カーテンが開くのが合図となります。
なおSA・PA休憩では、ウィラーならではの注意点が。それは「他のウィラーのバスと間違えやすい」こと!
ピンクの車体が可愛らしくて目立つので、ついつい1台見つければそれが自分の乗ってきたバスだと思ってしまいがち。ですが似たルートを走るウィラーのバスは多くあるので、同じSAに同じ時間に停まっていて同じ目的地であっても、違う便だったということがあるのです。特に寝ぼけている深夜は危険! 車両ナンバーや停車位置をしっかり確認しましょう。
なお、私は案の定間違えました。同じ番号の座席に自分の荷物がなかったため引き返して自分のバスを探しなおせましたが、恥ずかしかったです。と思ったら別のSAではこちらのバスへ乗り込んできた人が、ハッとして引き返していく場面も。ほんと気をつけましょうね。
なお、この後のSAでのトイレ休憩はというと、「うっすら目は覚めるんだけど、トイレ行くほどじゃないな、と判断してまた寝る」を3回繰り返しました。(うち1回は上記の「こちらのバスへ乗り込んできた人がハッとして引き返していく」プチ事件あり)
実は乗る前は「トイレなしバスは辛いんじゃないか?」と心配していたわけですが、結局のところ問題ありませんでした。トイレ休憩が1~2時間半ごとというのは、体調が悪かったりするのでなければ充分な時間。それに乗務員さんからは最初に「急なトイレや体調不良などがあれば、最寄りのSAへ停車するので遠慮なくお申し出を」のアナウンスが流れます。「遠慮なく」を強調してくれるのがまた頼もしい。
それにまあ、寝ますしね。がっつりリクライニングにレッグレストもしっかり持ちあがる、つまりはゆったり眠れるシートなら、あまりトイレの心配をしなくて良いわけですね。…と頭の片隅で考えつつ、意識はそのままフェイドアウト…。
「あと10分ほどで池袋サンシャインシティに到着します…」バス車内の点灯はそんなアナウンスと共に始まりました。10分前起床? とびっくりしましたが、よく考えれば起こされた時刻は6:00過ぎ頃。これより早めに起きて身支度したいならこの前の5:05のSA休憩で自主的に起きればいいし、トイレ事情もあるんだから、ぎりぎりまで寝ていたい派に合わせているわけですね。(ちなみに池袋サンシャインシティ文化会館出発は6:20)
私の降車は次のバスタ新宿、6:55。到着アナウンスはこちらも10分前でした。
なお最低限の身支度だけを整えた寝起き顔で下車しましたので、バスタ新宿のすぐ隣、7:00からオープンのスタバ 新宿サザンテラス店をしっかり活用しましたよ。
また乗りたくなるウィラー旅でした。次はどのシートにしようか…とりあえずバスターミナルのラウンジ利用は必須です!
(陽月よつか)