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ブランド総合研究所が「地域ブランド2017」で発表している「都道府県の魅力度ランキング」で、茨城県が超絶怒涛の5年連続最下位を獲得しました。
これは故郷のために、もっと茨城の魅力をお伝えすっぺよと思い、バスとりっぷならでは、東京から茨城まで高速バスで手軽に楽しめる日帰り旅行へ出かけてみました。
今回のルートは、東京駅→水戸駅→ひたちなか市の那珂湊おさかな市場で、人気回転寿司2店を食べ比べ→国営ひたち海浜公園。
茨城県は北関東(茨城・栃木・群馬)の中でも唯一の海有り県! 親潮によって豊かな漁場が育まれています。また「国営ひたち海浜公園」は、夏には4日間で25万人以上が来場する音楽イベント「ROCK IN JAPAN」が開催される場所であるほか、最近は「インスタ映え」する場所としても注目を集めています。
最初は、東京駅→国営ひたち海浜公園→那珂湊おさかな市場というルートで考えていました。東京駅から国営ひたち海浜公園に向かう高速バスもあり、そのほうが最後にお腹を満たしてぐっすり高速バスで帰京できますからね。
しかし、東京駅→国営ひたち海浜公園の高速バスが1番早くて東京駅10:30発。海浜公園着12:22ということで公園に着くのが正午過ぎ…。おさかな市場のお店は16:30には閉まってしまうということで、泣く泣く東京駅→おさかな市場→国営ひたち海浜公園のルートにしました。
このことだけでも東京から国営ひたち海浜公園に開園と同時に行きたい人のニーズがあまり無いことが伺い知れます…。これはもっと茨城を訪れる観光客を増やさないことには、茨城に観光で向かう高速バス路線が充実しません!
それでは早速皆様に茨城をご案内しましょう。
高速バス「みと号」の降車地「水戸駅北口」に着くと、茨城が生んだスター、鈴木奈々さんが笑顔で迎えてくれます。
水戸駅北口のバスロータリーには「ガールズ&パンツァー」のラッピングバスも停車していました。
ひたちなか市の「那珂湊おさかな市場」へは、路線バスの場合は、大洗海岸経由の那珂湊駅行き(50番)、または那珂湊駅経由の平磯中学校下行き(23番)に乗車して、「本町西」のバス停で下車します。
水戸駅から勝田駅に移動して1時間に1~3本の「ひたちなか海浜鉄道湊線」に乗り換えて那珂湊駅へ行き、約1km歩いて「那珂湊おさかな市場」へ行くルートは片道540円で路線バスより安いですが、電車乗り換えの手間や、到着時間も変わらないことを考え、今回は乗換無しの路線バスで行くことにしました。
「本町西」のバス停へは、平磯中学校下行きだと35分620円ですが、大洗海岸経由の那珂湊駅行きだと44分790円(共に1時間に0~2本運行)。ですが先にやってきた後者に乗ってしまいました。
乗り方は、うしろのりで整理券を取るタイプ。乗車地と降車地に応じて料金が変わります。東京や横浜は均一区間の路線バスが多くて、生粋の都会っ子は、この乗り方わかにらなそうですね。
乗客は私を入れて3名のみ。「天狗納豆」の直売所がありました。さすが納豆のメッカ、水戸ですね。
大洗町に入ると、至る店先に「ガールズ&パンツァー(通称:ガルパン)」の等身大キャラクターパネルがありました。動いているバス内からだと上手く撮れませんでしたが…。
毎年「大洗あんこう祭」はガルパンファンで大賑わいですが、「常銀前」~「曲松」のバス停あたりを中心に、ほぼ全ての大洗市街の店舗にガルパンの各キャラクターパネルが置いてありました。
約50分ほど乗車して、やっと最初の目的地、ひたちなか市「那珂湊おさかな市場」の最寄りバス停「本町西」に到着です。
ここから徒歩5分ほどで「那珂湊おさかな市場」に着きます。茨城の魅力を伝えようとしているのに残念ながらかなりの曇天です。
以前から年末に父がこの港に「我が家の年末年始食材」カニやカズノコなど海産物を買いに来ていたようですが、私は来るのは初めて(実家は茨城県南部)。
「那珂湊おさかな市場」には人気の回転寿司店が2軒あるようでしたが「選ぶ必要無し!両方行ってしまえ!」ということで、どちらも訪れてみました。
まずは「市場寿し」さん。
値段感はこちら。
気になる実際のお寿司はこちら。
カニカマまで! おわかりいただけるだろうか? このネタの大きさ!
今回1番美味しかったのがこの「銀ダラ」。口の中で溶けてすぐに無くなってしまう大トロのような味わいでした!
タラがスーパーで手頃な値段で売っているのはよく見かけますが、お寿司としてもこんなに美味しくいただけるとは!でもあとでググってみたら全く寿司ネタとしては注目を集めていないようなので、本当に港市場ならではの味わいだったのかもしれません。
そのほかにも、イサキ・カンパチ・石垣貝・メダイ・オナガダイと熱燗をいただきました。寒風吹きすさぶこれからの季節、お魚×漁港となれば熱燗が1番! 自由にお酒が飲めるところも高速バス旅の良いところですよね!
続いて2軒め行ってみましょう!
「市場寿し」もヤマサ水産直営でしたが、「回転寿司 森田」も森田水産直営。港側の1Fが市場になっていますが、この奥と2Fが回転寿司屋になっています。
まずは料金表。
「市場寿し」は外税、「回転寿司 森田」は内税なので、値段はあまり変わらないように思います。
こちらもネタが大きい!
…なのだけど、
「市場寿し」と比較すると、見た目とコスパに物足りなさを感じてしまったのが正直なところ…。サーモンは味が濃く、大変美味しかったのですが。
あと「市場寿し」と比べると、あまりここでしか出会えない魚や貝には、ありつけなかった感があります。
ただしコレは別格でした!
下は頭を取った状態。
身がブリンブリンでした! 隣の席の熟年夫婦も私が食べているのを見て「普段、食べれねぇんだからぁ」と、ぼたん海老を食べようかと迷っていたので、オススメさせていただきました。
結果的に、「市場寿し」である程度お腹を満たして、「回転寿司 森田」で、良いネタだけをつまむという流れは、ちょうど良かったようです(意見には個人差があります)。
しかしそれはあくまで2店を比較すると、という話。100円均一回転寿司とはわけが違うのは間違いありません! 2店ともこのために来る価値のある味わいでした。さらに市場で、新鮮で安い魚介類を家に発送したり、お歳暮に贈るのもオススメです。
那珂湊おさかな市場から国営ひたち海浜公園へは、ひたちなか市のコミュニティバス「あおぞらスマイルバス」で向かいます。
通常は1日3往復便しか無いので、乗り遅れると次のバスは3時間後ということで旅行計画が破綻しかねません。
10分前には停留所に着いていたものの、定刻になってもバスは現れず、不安を感じていた定刻から12分後、やっとバスが現れました。
座席は全15席。コミュニティバスなので停留所がこまめにあり、地元のおじさま・おばさま方が降りたり乗ってきたりで、常に6~10人の乗客が乗っていました。
途中、ひたちなか海浜鉄道・湊線「磯崎駅」「阿字ヶ浦駅」に停車。
乗車から30分。いよいよ「国営ひたち海浜公園」に到着。通常どの距離でも100円のようですが「今週金曜までは50円」というキャンペーンが行われていました。
今回の記事はここまで! 「国営ひたち海浜公園」については以下の記事をご確認ください。
私も初めて東京から茨城へ日帰り旅をしましたが、移動時間としてもちょうど良い距離感でした。
特に、ひたちなか市周辺はガルパンネタ・グルメに加えて、路線バス・コミュニティバス・1両ローカル鉄道など乗り物要素が充実していて、乗り物好き・乗り継ぎスケジュールを立てるのが好きな方にも大変オススメです!
これが空前絶後の魅力度ランキング5年連続最下位「茨城県」です。茨城県へは、ぜひ現地でお酒も飲める高速バスでお越しください。