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2018年も40便以上の高速バス・夜行バス・イベントバスに乗車しました。どのバス会社の車両も利用者に快適な旅を提供するために設備やサービスが充実していて、心地よいバス旅を楽しめました。
そんな2018年に乗車したバスの中から、ベスト3を挙げさせていただきます。
1つめに挙げたいのは、夜行高速バスの利用が絶対に便利な区間を走る、阪急バスの大阪・京都~富山。北陸新幹線の開業に伴い、大阪~富山間を走るJR特急の直通列車がなくなり、金沢駅での乗り換えが必要になったことは乗車記の中でも紹介しました。
乗り換えなし! 早朝から富山観光を楽しめるなど利便性が高い「大阪・京都~富山」には、ヒーター付きフットレストが装備されている点が大きな特長です。雪をかぶる立山連峰をイメージする富山県は都市部と比較しても平均気温が低く、また夜行高速バスの車内は暖房が入っていても、人によっては足元が寒いと感じる場合があります。
フットレストのヒーターは手元のスイッチでON/OFFの切り替えが可能。
この設備に加え、電源環境も充実しています。USB専用充電端子+ACコンセントのデュアル電源を装備。ACアダプターが不要です! ケーブルだけでスマートフォンなどの電子端末へ充電ができるのは、これから夜行高速バスの標準装備になって欲しい設備。
富山では「世界一美しいスターバックス」に認定されたスターバックスコーヒー 環水公園公園店や、新しいスタイル「アート&デザイン」の美術館として注目を集めている富山県美術館など、話題のスポットが続々と増えています。
これから富山旅行を楽しみたい方に絶対オススメな夜行高速バスです。
2017年にドリーム号初の個室型シートを採用した夜行高速バス「ドリームルリエ号」がデビューしました。2018年春には早くもグレードアップした新ルリエが登場。プレシャスクラス(個室タイプ)は4席から6席に増席され、3列独立のアドバンスクラスは14席から10席に減りました。つまり1車両の席数が減り、シートピッチがさらに広くなったのです。
このアップグレードは、ユーザーからの声を踏まえ、見える部分から目には見えない部分まで改良し、外観からではわからないアップグレードがいたるところに施されています。
新ルリエ号の運行に伴い、2017年にデビューしたドリームルリエは約1カ月かけて全面改修されて、座席数こそ変更はないものの荷物棚の増設からパーティションの素材変更まで新ルリエに準じたアップデートが成されました。
詳細は下記のドリームルリエ新旧比較記事を参照してください。
今年はプライベートでも東京~大阪間の移動にドリームルリエ号をよく利用しました。そんな私からバスとりっぷの読者だけに、オススメしたい座席をこっそりお教えします。
ズバリ! 新ドリームルリエ(101号・102号)アドバンスクラスの「4A」もしくはドリームルリエ(1号・2号)の「3A」。この座席はプレシャスクラスのすぐ後ろで、前方座席のシートが倒れてくることがなく、ゆったりした座席空間を得られます。
さらに足元(シートピッチ)も広いため荷物も置くことができ、とてもお得感があるのがこの座席です。ドリームルリエに乗車する機会があればぜひ一度お試しあれ!
豪華夜行バスといえば、このバスを外す事はできません。夜行高速バスのイメージを覆す! といっても言い過ぎではない、完全個室型シートを実現した、走るビジネスホテル「ドリームスリーパー」です。
2017年は東京~大阪間を走る便に乗車させていただき、今年は広島~東京便に乗車。さらに長い乗車時間をドリームスリーパーで過ごしました。翌朝、東京に到着する頃「目的地に着いて欲しくない」と思えるほど快適な個室空間を誇るドリームスリーパーは、夜行高速バスの頂点と呼べる車両です。
乗車記の中で紹介しきれなかった裏話をひとつ。ドリームスリーパーのテーブルは高速バスの中でも、もっとも広いテーブルを採用しています。
お弁当と飲み物を広げられるのはもちろん、ノートパソコンを開いても余裕で作業ができるほどのスペースがあります。じつはこの時の乗車記は、個室内のテーブルで執筆していました。
完全個室型で夜行高速バスのスイートルームとも言えるこのバスは、運賃もやはりトップクラス。メディアでは「新幹線より高い夜行高速バス」と報道されるドリームスリーパーですが、新幹線を利用して東京へ行き、都内のビジネスホテルに宿泊すると比べれば、決して高い運賃ではありません。
●広島~東京間 片道おとな通常運賃 ¥17,000〜¥21,000
ドリームスリーパーは、広島~東京間と大阪~東京間で毎日運行されています。ビジネス、観光、帰省などで、完全個室の空間をぜひとも体験して欲しいと思える夜行高速バスです。
2018年は夜行高速バスだけでなく、レストランバスやイベントバスなどの取材にもうかがいました。
人気の豪華バスから惜しまれながら引退していくバス、また移動手段としてではなく、食事と観光を同時に楽しめるレストランバスなど、バスとりっぷならでは視点で紹介させていただきました。
2019年も読者の方に喜んでもられる、そして夜行高速バスに乗ったことがないけれどなんだか楽しそう! 乗って見たい! そう思える記事をお届けできるよう頑張ります。
(出雲義和)