老舗の旅館がゲストハウスに! 諏訪湖近くの「マスヤゲストハウス」で癒しのひととき
最新情報はマスヤゲストハウスのHPをご確認ください。
ざっくり、こんなゲストハウス
- 下諏訪の高速バス乗り場から徒歩1分
- 明治時代創業の老舗旅館をゲストハウスに改装
- リビング&バーでは宿泊者だけでなく地元の人との交流も楽しめる
最近はお手頃な料金のゲストハウスが日本各地にでき、国内旅行をより手軽に楽しめるようになってきました。
ゲストハウスの良さは、宿泊費の安さだけでなく、人との出会いにあふれているところ。
今回ご紹介するのはそんなゲストハウスのうちのひとつ、長野県の諏訪湖のほとり下諏訪町にある「マスヤゲストハウス」です。
下諏訪の温泉巡りの拠点にも便利な「マスヤゲストハウス」
マスヤゲストハウスは都内からのアクセスも便利で、バスタ新宿から高速バスで約3時間。下諏訪の高速バス乗り場で下車し、そこから徒歩でわずか1分です。
マスヤゲストハウスがオープンしたのは今から約3年前。
明治時代創業の老舗旅館「ますや旅館」を3ヶ月かけて改装し、完成させたそうです。
周辺には下諏訪の雄大な自然の他、230円で入れる温泉銭湯が6つもあるので、温泉巡りの拠点としても最適。
スタッフが温泉への行き方も案内してくれます。
老舗旅館の雰囲気が残る館内
では、ゲストハウスの中をざっと紹介していきましょう。
老舗旅館の雰囲気も残した、味のある佇まい。
ここで過ごしているだけで心が落ち着いてきます。
地元の人たちとの触れ合いも楽しめるリビング&バー
リビング&バーは宿泊者以外の方も自由に出入りすることができ、夜7時からはお酒とソフトドリンクの提供も。
カウンター席でお酒を飲めば自然と他のお客さんとの会話も盛り上がります。
お客さんは地元の若者や定年退職してひとり旅をしている男性などさまざま。年齢層は非常に幅広いのですが、こういう場では年の差なんてあまり気にする必要はありません。
リビングで談笑していた団体のお客さんが出ていくとき、その中のひとりの女性が僕のところにやってきて聞きました。
「今日何時くらいまで飲んでます?」
「たぶん遅くまで」
「じゃあ、ちょっとお願いがあるんですけど……」
いっしょに来ている友達のひとりが誕生日とのこと。戻ってきてからサプライズでパーティーをするのでいっしょに祝ってほしいというお願いでした。
そして彼女たちが戻ってきたのは午後10時半頃。電気がパッと消され、スタッフのあさちゃんがろうそくを灯したバースデイケーキを運びます。そして、その場にいた人みんなで一斉に歌いはじめました。
「ハッピーバースデー・トゥー・ユー……」
その日初対面の人も多いのに、この不思議な一体感。本当に非日常的な空間だよなあ……としみじみ感じます。
気持ちよく酔ってドミトリーのベッドに戻りました。
ベッドカーテンを閉めて横になると、夜の静けさの中に聞こえてくるのは囁くような虫の鳴き声。ベッドサイドの読書灯で文庫本を読んでいたのですが、いつのまにか心地よい眠りに落ちていました。
翌朝はリビングで朝食(500円の別料金)をいただきました。味噌汁はさつまいもの甘みがきいてほっこりする美味しさ。
近所のモーニングを食べられるお店が長期休業だったので、その間だけ提供されているようです。
今回は2泊のみの滞在でしたが、次は1週間くらいのんびりと滞在したい。そして、リビングでゴロゴロしたり、日向ぼっこしたり、小説を書いたりしたい。
そんな風に思わせてくれる、心地いいゲストハウスでした。
マスヤゲストハウス
※取材協力/マスヤゲストハウス
(小林ていじ)