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10:30に、報道向けの試乗会がスタート。盛岡駅西口に登場した「盛宮106特急」は、通行人の注目の的に。
外観は有名デザイナーの川西康之氏が手掛けた「MEX®デザイン」。様々な景色に映えるシャンパンゴールドを基調としており、「どんな環境でも暖かくお客様をお迎えする」という思いから、エントランスは"みちのりオレンジ”で包まれています。
気になる車内を、まず1階からご紹介していきます。1階には、落ち着いた空間が広がっており、「ビジネスシート」(1階6席)と呼ばれる3列シート(2列+1列)があります。Wi-FiやAC電源、USBポート、テーブルも完備。
そして2階には3列シートと4列シートがあります。なんと言っても最大のポイントは最前列部の3列(2列+1列)の「ワイドビューシート」。目の前に広がるパノラマの景色を楽しむことができます。
4列の「スタンダードシート」は足元が広々。電源完備で天井には車内灯調節などができる設備も!
全席に共通している設備は、フリーWi-Fi、個別照明、AC電源、カップホルダーです。
テーブルはビジネスシートとワイドビューシートのみについています。
試乗会では盛岡市内をぐるっと約20分周りましたが、実際の運行区間は盛岡駅~宮古駅間。宮古の浄土ヶ浜パークホテルにも乗り入れるので、観光に最適!
試乗会終了後、午後からは出発式が盛岡駅東口で行われました。岩手県北自動車株式会社、代表取締役社長の松本氏が登壇。
「沿岸の宮古と盛岡を結ぶ、社会的にも非常に重要な路線にこのような素晴らしい2階建てのバスを導入させていただくことになりました」と挨拶し、ワイドビューシートに関しては「夏の季節には車窓から深い緑、ほとばしる川の流れを涼しい車内から見ることができます。秋には紅葉、冬には雪景色、そして春には青葉をできるだけ沢山の方々に車窓から楽しんでいただきたいと考えております」とコメント。
また、スウェーデンのスカニア社に関しては「(スカニア社は)ヨーロッパを代表するトラックやバスのメーカーでございまして、ヨーロッパを縦断、横断するような長距離のバスやトラックを製造され、高い評価を得ております。この度もこのような素晴らしい車両を導入していただき誠にありがとうございます」と感謝の意を述べました。
その後、スカニアジャパン株式会社の代表取締役社長、ミケル・リンネル(Mikael Lindner)氏よりゴールドキーの贈呈、そしてテープカットが行われました。
たくさんの関係者や報道陣に見守られながら、出発式は無事幕を閉じ、「盛宮106特急」は宮古に向けて出発しました。
宮古に向けて出発した「盛宮106特急」。記念すべき初運行に、筆者も乗車しました。盛岡駅を13:15に出発し、最初の休憩所は宮古市のやまびこ産直館。
ここでは数分間の停車でしたが、その場に居合わせた人たちも一斉にカメラを向けていました。その後、山の中、川の流れなど自然の景色を楽しみながら快適な旅を過ごすことができました。天気も比較的良かったので、まるで絵画を観ているような景色を楽しめました。
その後、無事宮古駅に到着した同バス。盛岡駅を出発し、約2時間ほどで到着しました。
2階では、地上3mから見晴らしの良い眺めを楽しむことができ、1階はビジネスマンに最適な空間。それぞれ上質な旅を提供してくれる「盛宮106特急」。ぜひ岩手を訪れた際は乗車してみてくださいね!
(トキエス)