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ざっくり、こんな乗車記
南海バス「大阪・京都~柏崎・長岡・三条線」の始発場所は、JR堺市駅です。バス乗り場はJR堺市駅の改札口を西口から出て、階段を降りたすぐ近くにあります。西口の階段にはこのような表示もあるので、方向音痴の自分でもすぐに見つけられました。
乗り場は、他の路線バス乗り場も多くあるロータリー内です。
ロータリーはだだっ広く、屋外にあります。
駅を降りてすぐに、コンビニがあります。ここでお金を下ろし飲み物を購入。長旅になるので、準備は大切ですよね。
ロータリーに屋根付きの待合室などはありません。ベンチがいくつかあるので、座ってバスを待つこともできるのですが、冬空の下、さすがに外で待つのはちょっと厳しい……。
そんなときは乗り場の目の前にあるショッピングモール「ベルマージュ堺」を訪れるのがおすすめです。
そうしているうちにバスが来ました。時間ぴったりにやって来た南海バスは、やはり路線バスよりも大きなサイズで、一瞬圧倒されてしまうほど。赤とオレンジの可愛らしいデザインに「SOUTHERN CROSS」と書かれた外観です。
寒さに震えながらさっそくバス車内へと足を踏み入れます。暖房がよく効いた車内に、ほっと一息。このように、座席は3列独立シートになっています。
1列目と3列目の窓側シートには1枚のカーテンがあるので、カーテンを閉めてしまえばプライベートな空間が作れます。2列目のシートには、このように2枚のカーテンが。
こちらも、2枚のカーテンを閉めれば、人目を気にせずに眠ることができます。少し大きめの荷物が置ける網棚はこちら。
気になる設備を見ていきましょう。座席はこちら。
しっかりとした生地のブランケット! 冬にバスを利用するときは、この気遣いがありがたいですよね。
また、スリッパとゴミ袋の用意も嬉しいところ。
長いバス旅だと、靴を脱いで楽にしたいですし、かといって裸足はな……と躊躇してしまうのでこういうサービスは助かります。車内には南海バスのWi-Fiが通っているので、通信制限を気にせずにネットが使えます。
Wi-Fiにはパスワードなどはなく、インターネットに接続し、利用規約に同意するだけで利用できたので使いやすかったです。ただ、1回目はシステムエラーで繋げられないことがあったので、何度かトライしてみましょう。
シートにはそれぞれ、フットレストもあります。
足をゆったりと伸ばしてリラックスできます。また、脱いだ靴を下に収納できるので安心です。コンセントは、座席の横にあるタイプでした。
窮屈な座席や4列シートだと、コンセントを挿すのも「早く挿さないと」とか「ゴソゴソしてすみません」なんて隣の人に気を使ってしまいます……。3列シートならそんなことも気にせずにゆったりと使えるのがありがたいです。飲み物を購入したら、座席の下方にあるドリンクホルダーが便利。
自分は始発のJR堺市駅から乗り込んだわけですが、バスはそのまま堺東駅、難波駅、大阪駅、京都駅など、いくつかの乗り場を回っていきます。23時20分ごろ、京都駅八条口で最後の乗客を乗せてから、いよいよバスは新潟駅へとむかいます。休憩は、23時53分の草津パーキングエリアの1回のみ。
運転士さんの休憩や交代で2回停車するのですが、乗客は降車できないのでご注意を。このように、車内にはトイレがあるので、その点心配はいりません。
ですが、歯磨きや着替えがしたい人は草津パーキングエリアで済ませておきましょう! ちなみに、草津パーキングエリアはこんな感じ。
トイレと、自動販売機がいくつか設置されているシンプルな場所でした。休憩で外に出るときは、運転士さんからこのような番号札が渡されます。車外に出た人数を把握するためでしょうか?
無くさないかな? と少しドキドキしました。
パーキングエリアでは、万全の体制で眠るために、トイレ、メイク落とし、コンタクト外しなど一通りの準備を済ませました。
パーキングエリアで完全に寝る準備をしたあとは、いよいよ就寝です。3列独立シートはやっぱり普通の4列シートと比べるとかなりのゆとりがあります!
荷物を網棚に置くときや、トイレに立つとき、休憩で外に出よう、なんてときに気を使わずに済むのは精神的にとても楽。前と後ろの間隔も開いていて、窮屈さがないのも嬉しいところ。
自分は寝相がとても悪いので、隣に人がいるとどうしても気持ちよく眠れないんです。でもこの3列独立シートなら、すぐ隣に人がいない上に、カーテンで完全に仕切れるので、周りの視線を気にせずに眠れました。
1回目の休憩が終わるとあっという間にぐっすりと眠ってしまいました。目が覚めると、もう新潟県内に入っていたようです。雪が降っていたので、到着に影響が出るのでは……と心配していましたが、そんな心配は無用でした。
6時55分頃、目的地の長岡駅東口に到着。
バスロータリーに降り立つと、雪がちらほらと降っていました。
もう始発電車も動いてる時間なので、時間を持て余すこともありませんでした。
近くのコンビニで、飲み物を買ってすぐに次の目的地へと向かいました。
今回の移動時間は約10時間ほど。かなりの時間を車内で過ごすわけですし、本当に寝心地や快適さというのは死活問題となってきます。「大阪・京都~柏崎・長岡・三条線」の移動では、各席が独立したシートとなっているので「隣の人に身体がぶつからないかな」などという心配もなく、熟睡できました。
どうしても近くに知らない人がいると眠れない人や身体をのびのび伸ばせないと眠れないという人に、ぜひ乗ってみてほしいです!
(つちだ四郎)