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東海道新幹線をはじめJR東海道線、大阪メトロ(旧市営地下鉄)のターミナルとして、利用者が絶えない関西の玄関口である新大阪駅。関西在住者には当たり前の駅ですが、関東圏や地方からみると「新大阪駅」と「大阪駅」の位置関係がいまひとつよくわからないという声を聞きます。
東京駅・名古屋駅・岡山駅・博多駅など新幹線と在来線の主要駅が同じである都市と比べて、大阪は新幹線の「新大阪駅」と在来線の「大阪駅」とで場所が異なります。
しかし、東海道線を利用すればわずかひと駅、乗車時間も4〜5分の距離。乗り換えは必要ですがあまり意識しなくても大丈夫、安心して利用できる位置関係です。
そんな新大阪駅には3つのバスターミナルが存在します。
「大阪駅でええやん?」と思われるかもしれませんが、この3つのバスターミナル(乗り場)は最寄り改札口からどれも近くて、もっとも遠いバス乗り場までも徒歩5分圏内でたどり着ける立地の良さが魅力的です。
▼新大阪駅周辺の高速バスターミナル一覧
(クリックすると、各ターミナルの紹介部分までスキップします)
1)阪急高速バス新大阪ターミナル
2)新大阪駅北口のりば
3)JR高速バスのりば
新大阪駅にあるバスターミナルの中で1番大きく、最も多くのバスが乗り入れているのが阪急高速バス新大阪ターミナル。新大阪駅からバスターミナルがある新大阪阪急ビルまでは直結しているので、天候に左右されずJR線・大阪メトロからアクセスができます。
バスターミナルは新大阪阪急ビルの1階に位置し、そばにある待合室には自動販売機とお手洗いが完備されています。バスの発着もビルの中なので、悪天候でも傘なしで濡れることなく乗降ができるのがとても嬉しいポイント。
ただし待合室は、乗車券の販売窓口としての機能もあるため、営業時間外は利用できないのでちょっと注意が必要です。(営業時間 8:00〜18:30)
阪急バス・阪急観光バス・大阪空港交通・全但バス・日本交通・一畑バス・中国ジェイアールバス・四国交通・とさでん交通・伊予鉄バス・伊那バス・宇和島自動車・信南交通・アルピコ交通・新潟交通・富山地方鉄道・備北バス・北鉄金沢バス・福井鉄道京福バス・中国バス・しずてつジャストライン・京王バス東・京成バス
JR新大阪駅(3階)からは「北口8番出口」もしくは「1番出口」方面へ。
北口8番出口の表記は駅構内に少ないので、新大阪阪急ビルを目指して行けばOK、ビルの1階部分がバスターミナルです。
北口バス停は、新大阪駅から1番離れた場所にあるバス乗り場ですが、アーケード付き陸橋が駅から続いているうえに、4番出口から徒歩5分程度の距離。アクセスの不便さはまったく感じない立地です。
神姫バス・神姫観光バス・中国JRバス・阪急バス・三重交通・平成エンタープライズ(VIPライナー)・近鉄バス
JR新大阪駅からのアクセスは、地下鉄御堂筋線 連絡通路を通り、2階の4番出口から陸橋に上がり正面の階段下がバス乗り場です。
大阪メトロを利用すれば、北西改札を出て目の前が4番出口。この改札は駅の2階に位置していて、出口を出て右側エスカレーターを昇れば陸橋に繋がります。
JRバスのりばは、新幹線・東海道新幹線が走る高架下にあり、新御堂筋(国道423号線)の道路沿い、路線バスのバス停のような乗り場です。
西日本ジェイアールバス・神姫バス・神姫観光バス
主に昼行便、兵庫方面(加西・三田・有馬)へのバス便が中心です。
JR新大阪駅から北口方面へ地下鉄御堂筋線 連絡通路を通り、6番出口へ向かいます。徒歩約10分ほどの距離です。
大阪メトロは中改札を出て左側へ回り込むと、そこが地下鉄御堂筋線連絡通路なり、6番出口を出ればすぐ。こちらが徒歩5分未満。
北口バス乗り場へ行くつもりで、間違えて6番出口に出てしまっても大丈夫。階段を左手、目の前を通る国道(御堂筋)の進行方向へ進めば、4番出口から続く陸橋に繋がるので、戻ることなくアクセスできます。
ちなみに、新大阪駅の中央口(1階)にもバス乗り場があります。
見渡すと各のりば番号が柱に表示されていますが、現在は1番のりばのみが大阪伊丹空港行きリムジンバスの乗車場所になっています。(関西空港行きのバス便は新大阪駅から発車していません)
また2番のりばは、ジェイアールバスの降車場として機能しています。
JR新大阪駅の改札は、すべて3階にあり新幹線改札口が2カ所とJR在来線の改札口が1カ所と意外に少ないので迷う心配はありません。
大阪メトロは2階にある中改札と北西改札、北東改札の3カ所、1階の南改札口の合計4カ所という構成です。
バスターミナルはすべて新大阪駅の北口側に位置しているので、出口を間違わなければ、迷う心配はなさそうです。
新大阪駅は東海道新幹線のターミナル駅として、6:00発のぞみ200号(東京行き)、みずほ601号(博多行き)が出発します。そのため在来線の1番早い列車は、早朝5:03に到着する早起きな駅でもあります。
早朝夜行バスで到着した人の多くは新大阪駅方面に向かうはずなので、飲食店で困る心配はありません。
新大阪駅には3つのフロアがあり、各階に飲食店が軒を連ねています。
〇1F 浪速うまいもん横町味の小路
30軒の店があり、カフェやうどん屋さんなど7:00台から営業している店舗が4店舗あります。
〇2F アルデ新大阪
JR東海道線の改札があるフロアには、マクドナルドやドトールコーヒー、スターバックスコーヒーなどお馴染みのファーストフードやカフェが並びます。
写真は構内にある表示板、今営業中のお店を表示してくれるので、すぐにお店を見つけることができます。
〇3F レストラン・ショップ
新幹線・JR東海道線改札口があるフロアには、7店舗の飲食店が並びます。
ロッテリアは5:15〜24:15と早朝深夜まで利用できる他、石臼挽蕎麦げん、居酒屋シオヤ、カフェバーDEUR、Caféエスタシオンカフェタイムなど、すべて7:00から営業しています。
新大阪駅北改札コンコース(大阪メトロ御堂筋線)には、大阪が「食文化の中心」というコンセプトのレストランが9店舗とショップが2店舗並びます。その中で早朝から利用できるお店が下記のとおり。
夜行バスの到着時や出発時に利用できる店舗はありがたいですね。
新大阪駅構内には大小12カ所のコインロッカーと手荷物一時預かり所が1カ所あります。
電子マネー(交通機関系カードSuicaやICOCAなど)で利用でき、検索表示から駅構内にある他のコインロッカーの使用状況が確認できるシステムを導入しています。
なにかと便利な新大阪駅周辺ですが、喫煙者にはちょっとつらいかも? 駅構内のパブリックスペースはすべて禁煙になっているため、喫煙スペースがないのが現状です。
救いは、各飲食店で一部喫煙席を設けていること。喫煙者のみなさんはちょっとご辛抱いただきたい新大阪駅です。
新大阪駅の北口側は、商社や保険会社などのビルが建ち並ぶビジネス街、東口側は住宅とビジネスホテルが並びます。住民の生活とビジネスが混在したエリアです。
高速バスターミナルは駅の北側(新幹線の線路を起点に)エリアに集中しているので、出る方角を間違わなければ10分程度で移動が可能です。
夜行バスを利用するユーザーにはとって、新大阪駅構内の店舗は早朝から深夜まで営業している店舗が多く、これは嬉しいかぎりです。
今回取材して感じたのは、バスターミナルが数多く分散している大阪駅(梅田)よりも、早朝・深夜に利用できる飲食店が集中している新大阪駅の方が便利なんじゃないかな? と。
夜行高速バスで大阪へお越しの方は、一度新大阪周辺のバスターミナルを利用してみてはいかがかな?
新しい便利さを発見できるかもしれません。
(出雲義和)