ざっくり、こんな移動

  • 札幌から日本最北の町・稚内まで約6時間
  • 稚内駅からは路線バスで最北の地「宗谷岬」へも
  • JR特急と比べると本数が多く、料金が安い!


わっかない号でいざ最北の町へ!

大通バスセンターから乗車

今回わたしが乗車するのは、札幌の大通バスセンター10:30発の稚内行き。はじめての稚内なので、さすがにソワソワしちゃいます。

大通バスセンター
稚内行きは地上1階から

意外と本数も多いんです

乗車前に驚いたのは、手荷物を預けるときは窓口に行って札をもらわないといけない点。この札を荷物につけて、降りる際は自分の控えと交換するようです。飛行機みたいですね。

荷物預かりタグ

10:15にバスが到着、ネット予約のチケットを見せて車内へ。後述しますが、ネット予約をするとちょっと安くなるのでおトクです。また車内設備については、別の記事で紹介しているのでそちらをチェックしてください。

わっかない号が到着、大通バスセンターが始発です!
3列シートで広々

車内は7割程度の乗車率。

中央席は空いているくらいの混雑度

出発するとバス車内の設備についてアナウンスが入りました。「野生動物が飛び出してくることもあるため、急ブレーキに注意してください」との案内も…。さすが北海道です。

道央道で北海道を北上

バスセンターを出て20分ほどするとバスは高速に。ここから高速道路で北へ向かいます。車窓から見える雪も段々と深くなっていきます。

札幌市内を走り…
雪も深くなっていきます

ちょうどお昼をまたぐ便なので、事前にバスセンター近くのセイコーマートで買っておいたパンを食べます。備え付けのテーブルがありがたい!

車内でお昼ごはん
車内のテレビで流れる天気予報は氷点下表示だらけ

砂川サービスエリアで休憩

しばらく走って11:50、最初の休憩スポットである砂川市・砂川サービスエリアに到着です。ここでの休憩は10分、12:00に発車となります。

砂川サービスエリア
砂川サービスエリアに停車中のわっかない号

なんとこの砂川サービスエリア、日本最北のサービスエリアらしいです! 中では軽食や飲み物のほか、北海道のおみやげやほかほかの豚まんも売っていました。

豚まん、大きくてめちゃくちゃおいしそうでした。もうちょっと時間に余裕があれば買ったんですが、今回は撮影もしないといけなかったので撤退です…。残念!

外には売店もありましたが、冬季は休業のようです

ちなみに、足元はしっかり雪が積もっています。ツルツルしてるのでスリップに注意を。

駐車場内はツルツルなことも多いので滑って転ばないよう注意!

日本海オロロンラインを走行、野生生物にも遭遇!

1回目の休憩後しばらく高速を走ると下道に出ます。

高速区間は終了

この道は日本海オロロンラインという別名がついており、日本海に沿うように走っています。ここからは高速がないので、ずっと日本海オロロンラインを走っていきます。

海沿いということで景色はよく、左側席のわたしはばっちりオーシャンビューでした。しかし冬の日本海、ザ・荒波って感じです。

日本海オロロンラインの序盤は本当にずっと海沿いです

ぼんやり車窓を眺めていると、なんと丘の上にキツネの姿が! 急だったので写真はないですが思わぬ遭遇にビックリ。アナウンスからシカは想像していましたが、キツネはちょっと珍しそう。

さらにその後、海沿いを走っているときにワシも見かけました。黄色いクチバシと白い尾っぽがバスの中からでもハッキリ見えましたよ。

はぼろ温泉サンセットプラザで2回目の休憩

順調に走り、13:50ごろ2回目の休憩スポットである「はぼろ温泉サンセットプラザ」に到着。

はぼろ温泉サンセットプラザは道の駅のような役割を果たしている温浴施設で、小さい売店のほかトイレや喫煙所があります。

立派な施設です

わたしも降りて休憩。雪もちらついており、どんどん北に向かっているのを実感できます…。

はぼろ温泉サンセットプラザに停車中のわっかない号

稚内へ向かってラストスパート!

2回目の休憩を終え、バスはふたたび稚内へ向かって走り出します。

雪がずっと降っているんですが、わっかない号は全く気にせず走っていきます。多少の雪は全然大丈夫ってことなんでしょう、心強い。

結構な雪です
それでも気にせず走っていくわっかない号

そしていよいよ真打ち、シカの登場です。

道路脇に群れで登場。最初の集団は撮れなかったんですが、その後いくつかの群れが出てきて、写真に収めることができました。ちょっと小さいですが見えますかね?

シカ登場!

最終的にはシカは20匹くらい確認。居そうなところではずーっと外を見てたので、その成果ってところでしょうか。

開けたところは見つけやすいです

稚内駅前に到着!

シカに興奮していたら日が暮れてきました。わっかない号は稚内市内のバス停に停まりながら、いよいよ稚内駅前ターミナルに到着です。

いつのまにか夕暮れです
稚内は緯度が高いので日没も早い!

わたしが乗車してきた便は稚内のフェリーターミナルが終点でしたが、皆さん稚内駅前で下車されていました。(稚内港からは礼文島・利尻島行きのフェリーが出ています)

乗客を全員降ろし稚内駅前を去るバス


稚内駅から乗車するなら

稚内駅前バスターミナルのわっかない号のりばはこちら。

稚内駅前バスターミナル
1番のりばから発車します

稚内駅は最北端のJRの駅で、いわゆる“果て”ではあるんですが実はかなり便利。駅に併設する形でおみやげ屋やカフェ、セイコーマートがあるのでバス待ちには困りません。


札幌から稚内へのアクセス JRの特急と比較して所要時間や運賃はどう?

札幌から稚内へのアクセス方法は大きく分けて2つ。JR特急or高速バスです。ちなみに、JRの普通列車は距離が遠すぎて現実的ではありません…。

札幌から稚内へは直通の特急列車が出ています。ただ、直通の特急「宗谷」は1日1本だけで、それ以外は途中の旭川駅で乗り換える必要が出てきます。旭川~稚内間の特急「サロベツ」も札幌からの直行便「宗谷」を含めて1日に3本しか走っていないので、本数面ではかなり制約が強くなっています。

わっかない号は札幌の大通バスセンターから1日6本(うち1本は夜行バス)運行しています。所要時間はJRと比べて長くなりますが、その分料金は安くなります。

札幌から稚内までJR特急でアクセス

ルート:札幌駅~(JR特急「宗谷」など)~稚内

料金:11,090円(えきねっとトクだ値1を使うと7,200円 ※特急「宗谷」利用時)

所要時間:5時間~5時間半

乗り換え:なし or 1回

※2025年1月調べ
※特急は指定席の料金


札幌から稚内までわっかない号でアクセス

ルート:大通バスセンター~(わっかない号)~稚内駅前BT

料金:6,700円(ネット割で6,030円)

所要時間:5時間50分(夜行便は6時間30分~7時間)

乗り換え:なし

※2025年1月調べ


さらに北の宗谷岬へはどうやって行く?

北海道最北・宗谷岬(そうやみさき)へは、わっかない号も停車する稚内駅前ターミナルから路線バスでアクセス可能。片道1時間くらいかかり、路線バスの本数もそこまで多くないので、事前にしっかり計画してから向かってくださいね!

宗谷岬へのアクセス方法

ルート:稚内駅前バスターミナル~(宗谷バス・天北宗谷岬線)~宗谷岬
所要時間:片道1時間ほど(1日4本)
運賃:片道1,420円 ※おトクな記念乗車券(往復2,560円)も窓口で販売

※2025年1月調べ


まとめ

わっかない号、期待を上回るほどの自然の風景で、冬の北海道の実力をまざまざと見せつけられました。北へ行くにつれ、風景や雪の積もり方もどんどん変わっていくんですよね。

もちろん、JR宗谷本線の景色もかなりいいのですが、高速バスは日本海側を通るというのがひとつのポイント。せっかくだから行きと帰りでルートを分けて、稚内旅行を楽しむというのも面白いかもしれませんね! 実際わたしも帰りはJRを使いました。

みなさんも最北を目指して、わっかない号に乗車してみてはいかがでしょうか。

わっかない号のバス便

札幌⇒稚内のバス便「バス比較なび」
稚内⇒札幌のバス便「バス比較なび」

※共同運行会社のバス便も含みます

※取材協力:北都交通


(Goomba)

情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 北都交通の高速バス「わっかない号」札幌~稚内乗車記。雪景色の中、野生動物にも遭遇! 最北・宗谷岬へのアクセス方法も紹介