ざっくり、こんな記事

  • 乗り換えなしで楽々! 料金も新幹線の半分!?
  • 飛び跳ねるカモシカが目印の車体
  • 車内は嬉しい設備やサービスがいっぱい


千曲バスの立川~軽井沢・草津線のメリット

軽井沢駅バス停に到着した千曲バス

千曲バスが2023年4月から運行している「立川~軽井沢・草津線」。

軽井沢まで新幹線で出かけた場合、中央線→武蔵野線→京浜東北線などを乗り継いで大宮駅へ。そこから北陸新幹線で軽井沢駅まで合計3回乗り換えが必要です。所要時間は約1時間50分弱で料金は5,810円。(2024年6月現在、通常期・指定席の料金)

でも、高速バスなら乗り換えなし! 料金は最安値で2,300円(2024年6月現在)! 新幹線の半分以下です。乗車時間は約3時間と新幹線より1時間ほど長くなりますが、バスの中で眠ったり、友達とおしゃべりしている間に到着するので、移動時間も有意義に過ごせます。浮いたお金で新作のお洋服を買ったり、おいしいものが食べたりできますよ。


千曲バス4列シート車両紹介

千曲バス外観

クリーム色のボディに赤・オレンジ・青のラインがまっすぐ伸びているスタイリッシュな車体。シュッと飛び跳ねているカモシカがかっこいいです。

雅な!? 雰囲気の4列シート

2人掛け4列シート
座席は左からA・B|通路|C・Dとなっています

車内は2人掛けシートが通路を挟んで並ぶ4列シートです。運転席側は10列、反対側は後ろにトイレがあるため9列。でも、10列目は予備席となっていたので、乗車人数は最大で36人。

乗車して私が感動したのが2人掛けシートの間にカーテンがあったこと。コロナの影響でアクリル板の仕切りはいろんなところで見かけましたが、カーテンは初めて見ました。

ちょうど顔が見えないので口を開けて眠ってても平気

仲の良いお友達同士の場合は、カーテンはそのままでおしゃべりが楽しめるし、知らない人が隣に座ってもアクリル板で遮るより、なんとなくやわらかい雰囲気ですよね。平安時代の簾のようで雅な気がするのは、大河ドラマの見過ぎでしょうか?(笑)

実際座ってみたところ、足元はかなり広く前の座席の下はスペースとなっているので、のびのびと足を伸ばせました。リクライニングのスイッチはそれぞれ座席の横にあり、角度もかなり深め。

前の座席との間が広い
リクライニング角度は120度くらいでしょうか

アームレストが上にあがるのは乗り降りするとき楽でした。

アームレストは上下します

座席の前には折り畳み式のテーブルと網ポケット、フック、ドリンクホルダー。テーブルを畳んだままドリンクホルダーが使えるのはありがたい!

ドリンクホルダーは2カ所

網ポケットに入っていたのは、走行中の注意やWi-Fiの使用法、千曲バスからのお知らせ、そしてゴミ袋。フリーWi-Fiは説明書に書いてある通りに行なったら、すぐに接続できました。

網ポケットの説明書
HightwayBUS-Wi-Fiに接続

荷物は座席上の棚へ。高さがあるのでパンパンのリュックも置けました。空調と読書灯、降車ボタンも頭上にあります。

読書灯や空調、降車ボタンは窓の上
大きめの荷物も置ける手荷物用の棚

窓のカーテンはきれいに折りたたまれていて、使用しないときは簡単にまた折りたたんで留められます。

ドレープ状のカーテン

トイレは一番後ろ。使用中はバス前方にあるランプが点灯して教えてくれます。トイレ内は手すりが多く、突然の揺れでも咄嗟に捕まることができて安心。スマホを置けるスペースがあるので、ズボンの後ろポケットに入れたまま座り、間違ってトイレに落とした~なんてことも防げます(この失敗、わりと聞きますよね)。

トイレ内にお財布やスマホを置ける棚があるのが嬉しい!

トイレを出たところにはゴミ箱まで! これ、とっても助かります! 到着してから観光に出かけるとき、ゴミを持ち歩くのって、ちょっと邪魔なんですよね。シート間のカーテンと同じくらい感動しました。ちょっとした気遣いがいろんな所で感じられるバスです。

一点、ブランケットの用意や貸し出しはありませんので、心配な方は温度調整しやすい服装にするなどの対策をとることをおすすめします。

車内後方にゴミ箱


立川駅から軽井沢まで乗車

次に、実際の乗車の様子を紹介します。バス乗り場は立川駅北口の13番乗り場。バス乗り場は立川駅出口を出たらまっすぐ進み、左のN10と書かれた階段を降りて、一番端まで歩いていった先にある13番乗り場です。雨が降っていましたが、屋根があるので濡れずにすみました。

立川駅北口N10 階段
13番乗り場

チケットはネットで購入していたので、バスが到着したら事前に送られていたモバイル乗車券を提示。バスは時間通りに立川駅を出発しました。雨の日+通勤通学の時間帯ということで少し道が渋滞していて、玉川上水駅には2分遅れで到着。そちらでまた数人お客さんが乗車し、この後は一路軽井沢へ向かいます。

モバイル乗車券を提示
玉川上水駅

とはいえ、一般道はやはり渋滞でノロノロ運転。圏央道の青梅ICまで40分ほどかかりました。でも、その後の関越自動車道と上越自動車道は渋滞もなく、スムーズに進みました。

途中、群馬県安中市の横川SAで10時20分から35分まで休憩。おいしそうなお弁当も売っていましたが、お昼にはまだ早いので、横川SA限定だという、だるまさんの形をした「あっぷっぷにらめっこ焼」をおやつに購入。カスタードクリームとあんこの2種類ありました。私はカスタードクリーム。

横川SAで15分間の休憩
あっぷっぷにらめっこ焼を購入

バスに戻るとドライバーさんがタイヤのチェックをしていました。今回のバス乗車中、ドライバーさんとバス会社の人たちの無線のやり取りが時々聞こえてきていたのですが、「お疲れさまです」「気を付けて運転してくださいね」と、事務的なやり取り以外にドライバーさんを労わる言葉が何度も聞こえてきて、すごく温かい会社なんだなとほっこりしていました。

休憩中にタイヤの点検をするドライバーさん

この日、座席に余裕があったので一番前に座っていた女性たちが、ドライバーさんから許可を得て真ん中の席に移動。それならばと、私もドライバーさんに確認して空いた一番前の座席に移りました。バスの一番前の席って眺めが良いですよね!

足が伸ばせなくてちょっと窮屈というのはありますが、通路を挟んで反対側の座席に座っていた人も、前方の景色を楽しんでいたようでした。横川SAを出発して10分もしないで碓氷軽井沢ICで高速を降り、バスは軽井沢へ。

一番前の座席はこんな感じ
前方の視界が開けて乗ってて楽しい!

到着時間の10時50分から10分遅れの11時に軽井沢駅に到着しました。朝7時50分に立川駅を出て、お昼前には軽井沢に到着するのですから、十分観光やショッピングを楽しめますね。軽井沢の後は終点の草津に12時30分到着予定。草津へもお昼ご飯に間に合う時間に到着します。


軽井沢の観光スポット

軽井沢駅

軽井沢に到着してショッピングを楽しむなら、駅南口を出てすぐ裏にある「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」へ! 約26万平方メートルの敷地に200店舗以上のお店がある日本最大級の巨大アウトレットモールです。ランチスポットもたくさんありますよ。

軽井沢・プリンスショッピングプラザ

旧軽井沢までは歩いて30分ほど。高速バスは駅の3番乗り場に到着しますが、2番乗り場からは旧軽井沢行きの路線バスが出ています。

また、駅前にはレンタサイクルもたくさんあります。電動アシスト付き自転車なら中軽井沢までも30分かからずに行けますよ。道も平坦なので気持ちよくサイクリングが楽しめます。

高速バスを利用して、猛暑の都心から軽井沢へ避暑に出かけませんか? 軽井沢・草津温泉でゆっくりした後、東京に帰る際にもおすすめのバスです。

千曲バスの「立川~軽井沢・草津線」

※取材協力/千曲バス


(さとちん)

情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 フリーWi-Fi&トイレ付きで楽々移動! 千曲バスの昼行バス・4列シート「立川~軽井沢」乗車レポート