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岩手県の盛岡は、宮沢賢治と石川啄木のゆかりの地など見どころの多い街。さらには「盛岡冷麺」「盛岡じゃじゃ麺」「わんこそば」の盛岡三大麺もあり、名物グルメでも満たされる楽しいエリアです。
そんな盛岡行きの長距離バスは、盛岡駅と近接した東口・西口のバスターミナルに停車します。
ここでは市内交通の起点でもあるこの2カ所のバスターミナルと県内の運行便が発着する「盛岡バスセンター」を、早朝におすすめの休憩場所や電源スポットと併せてご案内します。
関東から盛岡へは、岩手県北バス、ウィラートラベル、さくら観光などの夜行バスが毎日20便ほど運行しています。
東京各地のバスターミナル、横浜駅、川崎駅などを出発し、東京から盛岡までの所要時間は9時間ほど。
盛岡に到着したバスは、JR盛岡駅に隣接する東口・西口いずれかのバスターミナルに停車します。
両方のバスターミナルは、盛岡駅の線路を跨ぐ東西連絡通路で行き来できます。
JRバス東北・国際興業・岩手県交通が共同運行する東京~盛岡間の「ドリーム盛岡」や、市内、近圏への路線バスが発着するのが東口のバスターミナル。市内の主な観光名所は東口側に集中しています。
ロータリーの中に1番から16番までの乗り場が並んでおり、券売所兼案内所もあります。
日本三大鍾乳洞として知られる岩泉の龍泉洞に行くには1番乗り場、石川啄木記念館に行くには2番乗り場、トレッキングの名所・八幡平に行くには3番乗り場、繋温泉や小岩井農場に行くには10番乗り場から出るバスに乗ります。
また、市内観光に便利なのが、15・16番乗り場を発着する「盛岡都心循環バス でんでんむし」です。
市内中心部を一周35分で循環するバスで、15番乗り場から出る右回りは9:00から18:45まで、16番乗り場から出る左回りは9:05から17:00まで、10〜15分間隔で運行。
「光原社」「啄木新婚の家」「岩手銀行旧本店本館」「もりおか啄木・賢治青春館」「盛岡城址公園」など主だった名所の近くを通り、周辺の見どころに歩いて行くのにも便利です。
運賃は乗車1回で100円。1日フリー乗車券は1枚300円で、バスターミナルの券売所で買えます。
一方で、主に仙台(宮城県)、大館(秋田県)、青森(青森県)などの東北各地への長距離バスが発着するのが西口のバスターミナルです。
こちらにはロータリーに21番から29番の乗り場があり、駅から出てすぐのところに券売所兼待合所の建物があります(運用時間7:00〜24:30)。
西口側には「岩手県立美術館」くらいしか見どころはありませんが、バスターミナルすぐそばの複合ビル「マリオス」の最上階は展望室になっており、盛岡中心街の眺望が楽しめます(開館時間9:00~18:00、入場無料)。
関東からのバスが盛岡に到着するのは早朝5:00~8:00ぐらいの間。
駅の近くに24時間営業のファミレスなどはなく、ドトールやタリーズなど駅構内のカフェがオープンするのも朝7時を過ぎてからなので、それ以前に到着した場合は南改札前の待合室くらいしか休憩場所はありません。
ここは4:45~24:00まで空いているため便利です。
電源スポットは、東西連絡通路近くのドトールにコンセント付きの席があります(営業時間7:00〜20:00)。
また、駅ビル・盛岡フェザンの中のスターバックスでも充電が可能です。
盛岡駅は盛岡フェザンを中心とした駅ナカ施設が充実しています。
盛岡で必食のグルメといえば「盛岡冷麺」「盛岡じゃじゃ麺」「わんこそば」の盛岡三大麺ですが、これらすべて駅内の食事処で食べることができます。
宮沢賢治と石川啄木という2人の文豪ゆかりの地で、『武士道』の著者である新渡戸稲造の生地でもある盛岡には市街中心部にも見るべきスポットがいっぱい。
そして市内をバスで移動していると「盛岡バスセンター」という場所の名前を目にすることがあるはず。
観光にはあまり関係ありませんが、盛岡駅から約2kmほど離れたところにある盛岡バスセンターは北西方面への路線バスが発着するもうひとつのバスターミナルです。
「盛岡都心循環バス でんでんむし」もこの盛岡バスセンターの前に停車。
1960年(昭和35)に建てられた建物は2016年に取り壊されて今は仮設のバス停のみとなっていますが、将来的には新しいバスセンターが作られる予定。
かつての建物には屋上テーマパークなどがあり、路線バス網が発達した盛岡ではランドマーク的な存在として愛され、今も市民の記憶に残るスポットとなっています。
文豪の聖地を巡る市内観光はもちろん、有名トレッキングコースの八幡平や繋温泉をはじめとするひなびた温泉地、そのほかにも小岩井農場など一足のばしても魅力的な観光地がいっぱいの岩手県。
ぜひ、バスを活用して盛岡駅を拠点に岩手観光を満喫してみてはどうでしょう。