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関西~長野を約11時間で結ぶ便利な夜行バス「神戸・大阪・京都~長野線」乗車レポート! 同路線は長電バス・南海バスによる共同運行となりますが、今回は長電バスの運行便に乗車してきましたよ。
こちらは3列独立シート・トイレ付きの快適車両。この車両が走るのは、「神戸・大阪・京都~長野線」と「池袋~長野線」の2路線のみです。
なお「神戸・大阪・京都~長野線」は、関西→長野と長野→関西で、関西側のバス停留所の停車順序に少々違いがあります。停車するバス停自体は変わりませんが関西側の始発・終点が変わるので、往復で利用する時などはちょっとご注意くださいね。
~神戸・大阪・京都~長野線~
乗降できるバス停の数は、関西側6カ所・長野側9カ所。選択肢が多く使いやすいのが特徴です。
なお始発から終点までの所要時間は、関西→長野便なら約11時間01分(20:40発~翌日7:41着)、長野→関西線なら約11時間25分(21:00発~翌日8:25着)。私は今回関西→長野便に乗車しましたよ。
車内は3列独立シート。最後尾までは最大9列で、座席の足元がゆったりと使えます。座席ナンバーは座席ごとのヘッドカバーか、網棚部分に表示。車内後方に向かって右からA・B・Cの順に並びますよ。
シートは3列ともそれぞれ横隣の席と少し前後させてあり、全くの横並びにはならない仕様。一人旅なら隣の席に気兼ねなくくつろげるし、同乗者がいる時には遠すぎない、ほど良い距離感が確保できますよ。
座席にはそれぞれに毛布・スリッパあり。特に毛布は上質なウールを使用していることを示すピュア・ニュー・ウールの表示タグ付きで、軽くて暖かいのが嬉しい特徴です。
スリッパは1回ごとの使い捨て仕様のため、清潔に使用できますよ。車内で靴を脱いで足をリラックスさせるのは夜行バスを快適に利用するコツなので、スリッパ使用はぜひおすすめです。また車内では無料Wi-Fiも完備!
トイレの位置は車内の中央ほどに。光や音の漏れないよう、ピッタリとカーテンで閉じられています。また座席ごとにコンセント、フットレスト、レッグレスト、カップホルダー、個別テーブルあり。特にレッグレストはしっかりと持ち上がってくれる仕様で、足のラクさが実感できるかも。
また長電バスの座席の特に嬉しいポイントは、シートのリクライニングが深めなこと! 最大で143度ものゆったりリクライニングでしっかり身体を伸ばすことができるのです。
さて、今回私は関西→長野便に乗車したわけですが。始発・神戸三宮で20:40に乗車した後は、USJに停まり、大阪駅に停まり、京都駅八条口に停まり…。先に書いた通り、この路線のバス停は関西6カ所、長野9カ所。乗降地が多くて便利な分、こまめにバスが停車するのです。
乗車のみとなるバス停では乗客へのアナウンスはないので夜間のくつろぎモードを邪魔されることはありませんが、始発やそれに近い場所で乗車した場合、消灯までの時間が長く感じられるかもしれません。とは言え車内灯りはやや暗めに抑えられていますので、さほどの支障はないですけどね。
車内の灯りが全消灯となるのは、途中1回あるSA・PA休憩のあと。関西→長野便では0:00頃の草津第二PA(滋賀県)、長野→関西便では23:56頃の長野県 姨捨(おばすて)SA(長野県)の後となります。
なお私の乗車は始発・神戸三宮の20:40。0:00頃には少々小腹が空いてきていたため、コンビニでもあったら何か軽食でも…と思っていたのですが、目論見が見事に外れたことは写真をご覧いただいての通りです。まさかジュースの自動販売機しかないなんて…! 皆さま、バス車内での軽食は乗車前に確保がおすすめです。
なお最後にお得情報。「神戸・大阪・京都~長野線」の利用者は、路線バス・志賀高原線への乗継割引サービスが受けられます。割引率はなんと50%! 高速バス片道1回利用につき志賀高原線のバス1回分に使える嬉しいサービス、予定があえばぜひ利用してみてくださいね。
高速バスへの乗車前に路線バスを利用する場合は、高速バス乗車券を志賀高原路線バスの運転士へ提示すればOK。高速バスの降車後に利用したい場合は、高速バス降車時にもらえる乗継割引券を提示します。
ではでは。長電バスをお得に利用して、関西~長野旅を楽しんでくださいね。
(陽月よつか)