まず最初に…

今回乗車した「ドリーム出雲号」と、同じく出雲~大阪を運行している「グランドリーム出雲号」は設備が違います! 基本的にはグランドリーム出雲号のほうがランクが高い車両が使われますので、詳しくはJRバス中国の車両紹介記事を関連記事よりご確認ください。

※どちらもJRバス中国が運行しています


車両外観・車内設備を解説!

外観はいつものJRバス

青・白・黒の3色がおなじみのJR高速バスらしい外観。あまり高速バスに乗らない人も、なんとなく見覚えがあるカラーリングなのではないでしょうか。サイドのツバメのイラストも定番ですね。

出雲市駅に入ってくるドリーム出雲号
サイドにはツバメのイラスト

行き先表示は前面と出入口横にそれぞれあり、分かりやすいです。

出入口の横に電光表示

スペースが保たれる3列独立シートがうれしい!

出雲〜大阪という比較的近い距離の夜行バスですが、しっかり3列独立シートの車両が使用されています。

3列独立シート

リクライニングも十分な角度。レッグレスト・フットレストもあり、寝るには十分な設備です。シートピッチも広く、狭さはほとんど感じませんでした。各シートを仕切るカーテンはないので、その点だけご注意を。

ゆったりリクライニング
レッグレスト&フットレスト
レッグレストは肘掛けのレバーで出すスタイル
シートピッチも広め

さらに、可動式のヘッドレストが付いているのもポイント。今回乗車したシートは、左右の出っ張りが相まって、寝心地はかなりよかったです。ただし、ヘッドレストの形状は、車両により異なります。

可動式ヘッドレスト、左右の出っ張りもポイント

今回乗車した車両はコンセント付き。JRバス中国のバス紹介ページを見たところ、場合によってはコンセント無しの車両が使われることもあるようです。こればかりは…運ですね。

コンセントはリクライニングレバーの横に

ほか、手荷物ネット・ドリンクホルダーも完備。また、肘掛けを開けると小さいサイドテーブルが出てきます。窓側席・中央席すべてに設置されているようでした。

手荷物ネット
足元付近に設置されているドリンクホルダー

サイドテーブル、スマホや文庫本を置くには十分な大きさ

車両案内

エアコン・読書灯は頭上に。荷物棚もあるので、おみやげなど車内に持ち込んだものはこちらへ。

エアコン&読書灯
荷物棚は落下防止のワイヤーが付いています

トイレは車両中央の階段を下りた先に設置。鏡もあります。

車両中央の階段を下りるとトイレ


実際に乗車してきた!

余裕をもって登場、スローに旅路をスタート

今回は出雲市駅→大阪駅の便に乗車。

出雲市駅のバスのりばは北口の3番のりば。北口を出てすぐ右手にある、ツインリーブスホテル前と覚えておくと分かりやすいです。駅は夜でも明るくて安心、駅ナカにはセブンイレブンがあるほか、コンセント付きの待合室「やくもラウンジ」もあってバス待ちしやすい環境です。

夜の出雲市駅北口
手前に見えるのが待合室「やくもラウンジ」

少し離れたところでバスを待っていると、ゆっくりと見慣れた車両が入ってきました。

出発10分前にバス登場
3番のりばに停車中のドリーム出雲号

平日ということもあり、出雲市駅から乗車する人は意外と少なく、この日は5人ほど。静かな雰囲気で出雲市駅を出発しました。

最初の乗車でいそいそしていないバスっていいですよね、バス乗車前はモバイルチケット出したり荷物の整理したりでバタバタしてるので、ゆっくり乗車できると気持ち的にも落ち着きます。

まばらな間隔で座り、出雲市駅出発

松江駅停車後、休憩は大山パーキングエリア

その後、高速道路にあるバス停をいくつか経由して松江駅へ。松江駅からは10人ほど乗車して、車内は70%ほどの乗車率になりました。

アナウンスが入り、休憩は22:50ごろ到着の鳥取県西伯郡大山PAとのこと。ここまでは車内は明るく、まだ寝ている人はいませんでした。

予定通り大山PAに到着、23:00まで10分ほどの休憩。大山PAは昼間なら山陰のおみやげが買えたりするのですが、さすがにこの時間ということで売店は閉店済み。自販機とトイレがあるので、身体を動かすにはいいくらいでしょうか。

大山PA・自販機
大山PA・トイレ

乗車時はほかのバスは停まっていませんでした。乗り間違えの心配はなさそう。

階段は足元ライトが点灯
大山PAに停車中のドリーム出雲号

休憩後は消灯、そのまま休憩無しで大阪駅へ

大山PA出発後は休憩無しで大阪駅へ。途中、乗務員さんの仮眠のために停車しますが、そのときは乗客はバスから降りられません。

大山PA出発後は10分ほど予備灯・その後完全に消灯

今回、後ろの席が空いていたのでリクライニングを最大まで倒して寝ちゃいました。なかなかここまでしっかり寝る体勢は取れませんよね。

おかげさまでぐっすり。今までの夜行バス旅の中で一番眠れた気がします。リクライニングって大事なんですね…。ヘッドレストもかなりいい具合でした。

伝わりにくいと思いますが、リクライニング最大だとこのくらいの視点になります

大阪駅に到着

バスはほぼ定刻で大阪駅JR高速バスターミナルに到着。

大阪駅到着10分前にアナウンスが入りました
まだ暗い淀川を渡り…

5:30着とかなり早いので、ほかにバスはほとんどおらず人も少なかったです。

大阪駅到着!


まとめ

ドリーム出雲号の乗車記、いかがだったでしょうか。

検索するとだいたい「グランドリーム出雲号」の記事が出てくるので、今回こうして普通の設備の「ドリーム出雲号」の車両を紹介できたのはよかったんじゃないでしょうか。

確かに、シート間のカーテンなど設備は「グランドリーム出雲号」のほうがよいかもしれませんが、実際「ドリーム出雲号」でも十分快適に一夜を過ごすことができました。ただ、コンセントがない車両にあたる可能性もあるので、なるべくバッテリーは節約したほうがよさそうですね。

「大阪駅に着いてから充電したい…!」となった場合はこちら
大阪・梅田駅周辺のカフェ、シャワー付きネットカフェ! 早朝営業のお店がいっぱい!

※取材協力/JRバス中国


(Goomba)

情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 出雲〜大阪を結ぶJRバス中国「ドリーム出雲号」乗車記! 3列独立シートの高速バスでゆったりリーズナブルに出雲旅を満喫