東京から加賀温泉に来て1泊した次の日、福井駅から東京へ向かう福井鉄道が運行する夜行バス「ドリーム福井号」に乗車しました。





「ドリーム福井号」は3列独立シートの車両。しかも今回は乗車人数が少なくプライバシー性がかなり高かったこともあり、過去最高レベルの熟睡っぷり。かなり快適な夜行バス旅でした。








バス概要




































運行会社

福井鉄道・京福バス

バス便

ドリーム福井2号

シートタイプ

3列独立シート

※最後列のみ4列シート

運賃

7,000円~

運行体制

2人

所要時間

約7時間40分(福井駅東口〜バスタ新宿)

停車地

福井駅東口→福井北IC→福井IC→鯖江IC→武生IC→敦賀IC
→池尻大橋→バスタ新宿→東京駅日本橋口→新木場駅





乗り場は福井駅東口。待ち時間は「えちぜん鉄道福井駅」がおすすめ



今回のバスの出発地は、JR福井駅の東口バスロータリーの1番乗り場。








バスの待ち時間が数十分程度であれば、近くにある「えちぜん鉄道福井駅」の待合室がおすすめです。



鉄道駅の待合室なので本来の使い方とは違うのかもしれませんが、かなりキレイな空間で、テレビ付きのテーブル席もあって快適。



JR福井駅の改札を出たところ、駅構内にもいくつかイスが用意されていますが、やっぱり改札前で人通りも多めなので、落ち着いて過ごすならこっちのほうが良いでしょう。




「えちぜん鉄道福井駅」の待合室






出発時間の10分ほど前になって、待合室からロータリーのほうを見るとすでにバスが来ていたので、受付を済ませて乗車します。



ちなみにこの日の予約は少なめで半数程度が空席だそう。「空いていれば好きな座席に座って良いですよ」とのことでした。よっしゃ。




東口バスロータリーの1番乗り場から出発






装備充実!「ドリーム福井号」の車内




「ドリーム福井号」の車内の様子


最後列のみ4列シートになっている


「ドリーム福井号」は3列独立シートの車両(※最後列のみ4列シート)。左側の2列の距離が少し近くて、通路を挟んで右側にもう1列という形です。



シートまわりなど、車内の様子をざっと紹介していきましょう。






身体を真っすぐ伸ばして寝られる3列独立シート



   



シートはオーソドックスな3列独立タイプ。



シート前後のスペースはすごく広いわけではありませんが、身長180㎝近くあるぼくが座っても狭さは感じないので、たいていの人は余裕があると思います。



そして足元には、ふくらはぎを支えてくれるレッグレストと、足を置けるフットレストがあります。




シート前後のスペースは十分余裕がある


レッグレストとフットレスト、どちらも使えば足がかなりラク



そして今回は後ろに座る人がいなかったので、リクライニングを全開に。かなり深くまで倒せます。

これにレッグレストとフットレストを使った状態で寝転ぶと、身体をほぼ真っすぐに伸ばせてめちゃ快適。




リクライニング全開で、寝る体勢はバッチリ



シートの横にはコンセントがあるので、到着してから困らないようにスマホはしっかり充電しておきましょう。その反対側には、緊急時に乗務員さんに知らせるためのボタンがあります。




座席の右側にコンセント


左側に緊急用のボタン


また、肘掛けのところを開くと、引き出し式のテーブルが。軽食をとったり何か書いたりするときには使えますね。




肘掛けの中には引き出し式のテーブル






プライベートカーテンで個室空間に



   


カーテンを閉めればプライバシー性がアップ



両サイドの座席にはカーテンが付いていて、閉めるとプライバシー性がアップ。個人的には、これを閉めると個室感が強くなってより寝やすくなります。






車内中央にあり利用しやすいトイレ



   



車内中央、階段を降りたところにトイレが


ちょうど1人が入れるコンパクトサイズ



また、車内の右側中央あたりにトイレがあります。利用している人はけっこう多かったです。

おそらく、車内の後部にあるよりも中央のほうが使いやすいんじゃないでしょうか。前方の座席の場合、走行中にいちばん後ろまで行くのはちょっと苦労しますよね。



ぼくはちょうどトイレ近くの席でしたが、特に音が気になることはありませんでした。






休憩時には車内点灯なしで、朝までぐっすり



福井駅を定刻通りに出発したバスは、敦賀まで複数のICを経由。さらに数人が乗車した後、23時過ぎに消灯となりました。



ぼくはふだん夜行バスではなかなか寝付けないタイプなんですが、3列独立シートでリクライニング全開、レッグレスト・フットレストを使い、そしてプライベートカーテンも閉めるという、夜行バスでは最上級レベルの環境のおかげで、今回はさすがにすぐ寝られました。



そして出発時のアナウンスでは、途中サービスエリアでの休憩を2~3回予定しているとのことでしたが、停車時には車内点灯もされなかったため気が付かず。そのまま寝ていました。



でも、車内にトイレがあればサービスエリアで降りる用事はないし、途中起こされずに済むのでありがたかったですね。



おかげで到着までぐっすり。個人的にこれまでにないぐらいの熟睡っぷりでした。



そして気が付けば早朝5時半、バスタ新宿に到着です。

このあとバスは東京駅、そして夜行バスの停車地としてはちょっと珍しい新木場駅まで運行されます。




早朝5:30 バスタ新宿に到着



ちなみに、ぼくもこの日に利用しましたが、バスタ新宿に朝かなり早く着いたときは、徒歩2~3分ほどで行ける 「ファーストキッチン・ウェンディーズ 新宿南口店」がおすすめ。

ここは朝5時にオープン。さらに2017年10月にリニューアルオープンされたばかりなので、店内はかなり綺麗です。








まとめ



これまで何度か夜行バスに乗ってきましたが、今回ドリーム福井号に乗車し、個人的にはやっぱりぐっすり眠りたいときは3列独立シートが良いと感じました。座席まわりのスペースが広いのでプライバシー性が高いし、4列に比べて後ろの席を気にせず深く倒すこともできます。



その分、運賃は高めになるのでそこはバランスですが、特に寝るときの環境に敏感な人や夜行バスに慣れていない人には3列独立シートはおすすめです。





(タナベセイジ)


情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 カーテン付き3列独立シートで朝まで熟睡! 福井鉄道「ドリーム福井号」乗車記【福井→東京】