- 週間ランキング
3月16日に放送された「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」第9弾は、花が咲き誇り春の訪れを感じられる千葉県の房総半島最南端・野島崎灯台から、雪景色の中に茅葺屋根の民家が立ち並ぶ宿場町、福島県の大内宿を目指す“関東縦断ルート”。田中要次&羽田圭介コンビと今回一緒に旅をするマドンナは、元宝塚歌劇団月組トップスターで歌手・女優の真琴つばささんです。
野島崎灯台のスタート地点に立った田中・羽田コンビは、3泊4日でゴールの大内宿を目指し…と、いつも通りに始まるかと思いきや、ここで重大なお知らせが! 現在2連敗中の田中&羽田コンビに「今回失敗したらコンビ解散・シリーズ終了」との通達が渡されたのです!
コンビ解散の覚悟があるかとスタッフに聞かれ、出演ドラマの名ゼリフ「あるよ!」で応戦する田中さんと、「ゴールすればいいんですよね!?」と言い切る羽田さん。追い込まれた2人、これまでになく気合の入ったオープニングです……。
そんな状況で迎えたマドンナは、元宝塚歌劇団月組トップスターで歌手・女優の真琴つばささんです。今回の旅を成功させて無事コンビ存続となるのか、それとも失敗してシリーズ引退になってしまうのか……? 見ている私たちもハラハラする旅の幕開けです!
絶対に負けられないローカル路線バス旅Zに挑む3人は、最初から聞き込みや案内所リサーチなど積極的に動きます。「まずは距離を稼ごう!」と意気込む真琴さんの勢いに乗って、3人は初日の目標地点を茨城県つくば市に定めました。
ゴールの福島県・大内宿を目指す最初の重要な分岐点は鴨川。「外房ルートと内房ルートのどちらを選ぶかが重要。じっくり情報を聞き込んで」と心配するナレーター太川さんの声をよそに、3人は情報収集をしないまま、鴨川から一気に長距離を稼げる内房ルートで北上を続けます。大丈夫でしょうか……?
千葉についたのは午後8時頃。営業所はすべて閉まっていたために先に行くルートは分からなかったものの、四街道駅行きのバス運転手さんから「このバスに乗ったあと、乗り継いで佐倉まで行ける」との情報をゲット。この日最後のバス降車場近くの営業所で翌日のバス情報も収集してホテルに到着した頃には、すでに翌日となっていました。
安房白浜 | 9:15発 |
---|---|
バス約1時間15分 | |
鴨川駅西口 | 11:35発 |
バス約1時間25分 | |
木更津駅西口 | 13:40発 |
バス約40分 | |
袖ヶ浦駅南口 | 15:30発 |
バス約25分 | |
けやき台 | - |
徒歩約3.5km | |
姉ヶ崎駅東口 | 16:55発 |
バス約40分 | |
八幡宿駅西口 | 19:20発 |
バス約35分 | |
千葉駅 | 20:45発 |
バス約35分 | |
四街道駅(北口) | 21:38発 |
バス約45分 | |
田町車庫 | - |
徒歩約3km | |
JR佐倉駅 | - |
昨日の田町車庫での聞き込みをもとに、コミュニティバスが走る印西経由で取手に向かう決断をした3人。まずは印西市を目指し、朝7時前から行動を開始します。
印西市から先は、コミュニティバスを乗り継いで一気に県境へ。乗り継ぎ時間のロスもほとんどなく、無事に利根川を渡り、この旅最初の県境越えを果たしました!
谷田部車庫まで順調に進んだ3人は、ここで重要なルート選択を迫られます。北東に進んで石岡を経由して水戸方面に向かうか? それとも、下妻を経由して宇都宮方面に向かうか?
悩みに悩んだ結果、「街道沿いの方がバスがありそう」との理由で水戸方面に向かうことに。さらに聞き込みを進めて、迂回するものの水戸への到着時間は早そうなつくば経由のルートで進む決断をしました。
梅の名所・偕楽園のライトアップを横目に眺めつつ、水戸駅に到着したのは夜の7時過ぎ。駅前の案内所はすでにしまっていたので、何としてでもこの先の情報を得ようとバスで営業所へ移動。職員総出で先のルートを考えてくださったおかげで翌日のルートも見えてきたところで、今日の移動は終了です。
JR佐倉駅 | 6:54発 |
---|---|
バス約10分 | |
京成佐倉駅 | 7:18発 |
バス約25分 | |
印旛日本医大駅 | 8:26発 |
バス約20分 | |
印西牧の原駅南口 | 8:55発 |
バス約30分 | |
千葉ニュータウン中央駅北口 | - |
バス約25分 | |
布佐駅東口 | - |
バス約10分 | |
とねっ子公園前 | 11:52発 |
バス約30分 | |
取手駅西口 | 13:00発 |
バス約1時間 | |
谷田部車庫 | 14:23発 |
バス約20分 | |
つくばセンター | 15:02発 |
バス約30分 | |
土浦駅(西口) | 16:00発 |
バス約50分 | |
石岡駅 | 17:55発 |
バス約1時間15分 | |
水戸駅(北口) | - |
バス約20分 | |
茨大前営業所 | - |
バス約25分 | |
水戸駅(北口) | - |
3日目の朝は雨模様。少しでも前に進むべく始発バスに乗ろうとする真琴さんに対して、「先に行っても何もないかもしれないから、水戸で安全に待ちましょう」と田中さん。結局3人は、駅近くのカフェで一服することに。
実はこのカフェ、先代の太川&蛭子コンビが3年ほど前にバス旅も訪れていました! 太川さん曰く「今思うと、ここでゆっくりお茶飲んでる場合じゃなかった。この時は失敗しました〜!」……コンビ存続をかける大事な回で、何とも不吉な情報です。
飯田中新田から上菅谷に向かうコミュニティバスのルートは遠回り、上菅谷から先のバスが来るのは3時間半後……ここにきて、踏んだり蹴ったりの展開になってしまいます。
止むなく3人は、バス路線沿いに常陸太田駅を目指して歩き始めます。すると運良く健康センターを発見! 意外なところで田中さんが大好きな温泉に入れて、束の間のリフレッシュタイムとなりました。
午後6時前に常陸大子駅に到着。しかし運転手から「大子から福島に入る路線バスはない」という衝撃の情報を聞いてしまいます……。
慌てて駅前の観光協会に駆け込む3人。その覇気に押された観光協会の方々が懸命にルート調査を進めると、「大子から下野宮まではバス移動OK。そこから先、福島県高地原まで歩いていけばバスがある」ことが判明。粘りに粘った甲斐がありました。
真っ暗な山道、降りしきる雨の中を30分ほど歩いて遂に福島県入り! 徒歩移動で到着したバス停の始発時刻を確認して、この日の移動は終了です。明日は7時24分の始発バスに乗って、ゴールの大内宿を目指します。
水戸駅(北口) | 8:35発 |
---|---|
バス約30分 | |
飯田中新田 | 9:25発 |
バス約45分 | |
上菅谷駅 | - |
徒歩 | |
JA菅谷支所前 | 13:36発 |
バス約25分 | |
常陸太田駅 | 15:44発 |
バス約1時間5分 | |
馬次入口 | 17:00発 |
バス約40分 | |
大子駅前 | 19:00発 |
バス約15分 | |
下野宮 | - |
徒歩約4km | |
高地原入口 | - |
コンビ存続か解散かが決まる、運命の最終日。白河駅までは順調に進み、あとはゴールの大内宿までのルートを見つけられるかが勝負となります!
「助けてください〜!」と3人が駆け込んだのは、白河駅近くのバス営業所です。今日中に大内宿行きのバスに乗ってゴールする方法を相談すると、営業所の方々からはこんな情報が集まります。
(1)白河から大内宿まで行ける期間限定バスがあるが、今日そのバスは運行していない。
(2)郡山と会津若松を経由して大きく迂回するルートで大内宿に行けるが、大内宿行きのバス乗車に間に合う確率は極めて低い。
(3)白河から会津下郷に抜けるルートなら本日中の大内宿ゴールの望みがあるが、バスが通っていない新甲子から南倉沢までの約14kmを歩かなければならない。
ひと通り情報を聞いた田中&羽田コンビは、(3)のルートでゴールの大内宿に辿り着けそうか、具体的に時間の計算を始めます。白河駅12時30分発のバスに乗り、新甲子に着くのは午後1時15分頃。そこから約14km歩いて南倉沢に向かい、そこから会津下郷に向かう午後4時台の最終バスに乗る……そのためには、徒歩約14kmの区間を2時間45分で歩かなければなりません。
新甲子に向かうバスの車中でペース配分を綿密に話し合い、いざ過酷な徒歩移動へ! 強い横風に吹かれ、途中4km超のトンネルを突破し、午後4時15分にようやく南倉沢に辿り着きました。
果たして会津下郷行きのバスはあるのか……? 恐る恐る時刻表を覗き込むと…
「16:45発」ありました!
勝負を賭けて歩ききった甲斐がありました!!
会津下郷駅に着いてからも熱心に聞き込みを続けて、ついに大内行きのバスを発見! ウィニングランのバス車内では、マドンナ真琴さんが涙を流す一場面も。
そして遂に、ゴールの大内下バス停に到着! 連日の長距離移動の疲れを全く見せず、凛とした姿勢で路線バスの階段を降りる真琴さんを、先にバスを降りていた田中&羽田コンビがエスコート。美しいジャンプでバスを降りた真琴さんとともに、田中&羽田コンビは喜びを爆発させます!
ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第9弾、成功です!!!
高地原入口 | 7:24発 |
---|---|
バス約20分 | |
中学校前 | 8:09発 |
バス約40分 | |
磐城棚倉駅 | 9:35発 |
バス約55分 | |
白河駅 | 12:30発 |
バス | |
新甲子 | - |
徒歩約13.7km | |
南倉沢 | 16:45発 |
バス約25分 | |
会津下郷駅 | 17:40発 |
バス | |
新湯入口 | 18:00着 |
バス約15分 | |
大内下 | - |
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」第9弾で3人が辿ったざっくりなルートはこちらです。
野島崎灯台からの走行距離は約550km、乗ったバスの本数は35本でした。
これで田中&羽田コンビの通算成績(特別編1回を含む)は5勝5敗に。そして無事、コンビ存続も決まりました! おめでとうございます!!
羽田さんが珍しく感極まって「真琴さんにはいろんなものを背負わせてしまったなぁって…。でもお力を貸していただいて、なんとか僕と田中さんの存続が……」と語る様子に、真琴さんと田中さんも、思わず目も潤ませていたようでした。
「またピンチになった時には、ぜひお願いします」とお願いする田中&羽田コンビに、真琴さんは「お断りしまーす!」きっぱり宣言。そのあまりに明るい言い切りっぷりに3人とも大笑いしていました。次回のバス旅Zも、ぜひ成功してほしいですね!
(松本沙織)