台風9号による雨は今日2日の昼ごろまですが、関東や東北太平洋側では台風が離れた後も暴風と高波に警戒が必要です。

●雨は午前中まで

台風9号は、午前4時現在、千葉県銚子市の東南東約90キロを時速15キロで北北東に進んでいます。このあとは北東方向に進み、日本からは徐々に離れる見込みです。ただ、今日の日中は自転車並みの速度で進むため、関東や東北の太平洋側では影響が続く見通しです。

台風9号の本体や周辺の活発な雨雲が、午前5時現在、東北の太平洋側や関東にかかり、時間20ミリ前後の強い雨を降らせています。広い範囲での雨は朝までとなるでしょう。昼ごろにかけては沿岸部を中心に雨が降り、雨脚の強まる所もありそうです。

●台風が離れても強風と高波には注意

台風が離れた後でも暴風と高波に警戒が必要です。

午前3時過ぎには、千葉県銚子市では、最大瞬間風速20.3メートルの風が吹き、成田空港や羽田空港でも19.0メートルの風を観測しています。今日は、海上で非常に強い風が吹くでしょう。また、波の高い状態も続きそうです。夏休みの週末で海水浴を楽しみたい方も多いと思いますが、海水浴場の指示に従い、遊泳禁止の際は、海に近づかないようにしてください。

【風の予想】
2日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
東北地方  20メートル(30メートル)
関東地方  25メートル(35メートル)

【波の予想】(うねりを伴う)
2日に予想される波の高さ
東北地方  5メートル
関東地方  6メートル
伊豆諸島  5メートル
3日に予想される波の高さ
東北地方  4メートル
伊豆諸島  4メートル

●高波に注意 台風が離れていても 海には近づかないで

台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。

そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。

また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士