近畿地方では、6日(水)にかけて危険な暑さが続くでしょう。内陸部を中心に40℃に達する可能性があり、熱中症に厳重な警戒が必要です。7日(木)ごろは久しぶりに広く雨が降る見込みで、ようやく空気が入れ替わり、長く続いた猛暑がいったんおさまるでしょう。

●危険な暑さは6日(水)まで 再び40℃に達するおそれ

近畿地方では、この先も高気圧に覆われて強い日差しが照り付けるでしょう。夕立は山沿いを中心とした一部の地域に限られそうです。
最高気温35℃以上の猛烈な暑さが続く所が多く、大阪市や京都市、彦根市、奈良市など、38℃前後まで気温の上がる日があるでしょう。3日(日)から4日(月)にかけては再び猛暑のピークがやってくる可能性があり、4日(月)は舞鶴市で40℃の予想です。

先日30日には、兵庫県丹波市柏原(かいばら)町、京都府福知山市、兵庫県西脇市の3地点で、近畿地方としては31年ぶりに、最高気温40℃以上の酷暑日(※)となりました。
兵庫県丹波市柏原(かいばら)町では、最高気温41.2℃を観測し、国内の歴代最高気温を更新したばかりです。再び、命にかかわるような危険な暑さとなるおそれがあります。日中の外出はできるだけ避け、涼しい環境に身をおくようにしてください。

※「酷暑日」は日本気象協会独自でつけた名称であり、気象庁が定義しているものではありません。

●熱中症を予防するには

熱中症は対策をすれば、予防することができます。引き続き、以下のポイントを心がけてください。

①日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。

②できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。

③暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、室温を確認しながら調節するとよいでしょう。特に、換気を行う場合はこまめに再設定してください。もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者やお子さん、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。

夏休みで、お出かけの予定をされているご家庭があると思います。
小さなお子さんには常に気を配り、顔が赤くなったり、たくさん汗をかいたりしていたら、すぐに涼しい場所へ移動してください。水分や塩飴などで塩分をとらせ、服を脱がし風通しをよくするなどしてあげましょう。

●7日(木)ごろは恵みの雨 雨の降り方など注意

6日(水)以降は、長く続いた夏空と猛暑から、ようやく変化が出てきます。
6日(水)は前線が日本海から南下し、7日(木)の夜にかけて近畿地方を北から南へと通過する見込みです。このため、7日(木)ごろを中心に、近畿の広い範囲で雨が降るでしょう。
久しぶりのまとまった雨となりそうですが、前線の通過時を中心に雨の降り方が強まったり、局地的に雨量が多くなったりする可能性があります。
雨の降り方や雨量など、最新の情報で確認するようにしてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士