台風9号 発達しながら北上へ 明日2日未明~明け方関東に最接近 高波・暴風に警戒
今日1日、台風9号は伊豆諸島の東を自転車並みの速度でノロノロと北上中。発達しながら暴風域を伴って、明日2日未明~明け方にかけて関東に最接近する見込み。関東上陸の可能性は低いものの、千葉県や茨城県の沿岸部では風速25メートル以上の暴風域に入る恐れ。
●台風9号 明日2日未明~明け方 暴風域を伴って関東接近へ
今日1日午後5時現在、台風9号は八丈島の東海上を時速15キロと自転車並みの速度でノロノロと北上しています。
台風が接近中の関東には、台風本体の外側の雲がかかりはじめ、東京都心では昼過ぎから時折ザっと雨が強まっています。
台風9号は、明日2日未明~明け方にかけて関東に最接近するでしょう。未明には風速25メートル以上の暴風域を伴ったまま房総半島のすぐ東海上へ進む見込みです。
台風9号の関東への上陸の可能性は低いものの、千葉県や茨城県では一部が風速25メートル以上の暴風域に入る可能性があり、沿岸部ほど風に加えて雨も強まりそうです。
●台風接近中の関東 今夜~明日2日明け方は荒れた天気 早めの帰宅を
関東は今夜から千葉県や茨城県を中心に台風本体の雨雲がかかり、局地的に激しい雨が降るでしょう。一段と風も強まり、横なぐりの雨になる所もありそうです。
大荒れになるのは沿岸部が中心ですが、東京都心や関東の内陸部にも所々に発達した雲がかかるため、突然の激しい雨、落雷、竜巻などの突風に十分ご注意ください。
夜遅い時間帯になるほど大荒れになる所もありますので、できるだけ早めの帰宅を心がけましょう。
●予想される雨・風・波
台風9号は明日2日は、暴風域を伴って房総半島の沖合を北上する見込みで、未明~明け方に関東に最接近し、その後は東海上へ進むでしょう。
関東だけでなく、東北にも台風周辺の雨雲がかかり、大雨や暴風、高波が予想されています。
〇風の予想
伊豆諸島と関東地方の海上では2日にかけて、東北太平洋側の海上では2日は、非常に強い風の吹く所があるでしょう。
1日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
関東地方・伊豆諸島 23メートル(35メートル)
2日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
東北地方・伊豆諸島 20メートル(30メートル)
関東地方 25メートル(35メートル)
〇波の予想
伊豆諸島では1日は、関東地方では2日にかけて、うねりを伴い大しけとなる所があるでしょう。東北太平洋側では2日にかけてしける所がある見込みです。海水浴シーズンですが、海のレジャーは控えてください。高波に警戒し、海上海岸付近には近づかないでください。
1日に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
東北地方 5メートル
関東地方・伊豆諸島 6メートル
2日に予想される波の高さ
関東地方 6メートル
東北地方・伊豆諸島 5メートル
〇雨の予想
伊豆諸島と関東地方、東北太平洋側では2日にかけて、台風周辺や台風本体の発達した雨雲の影響で、雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
1日午後6時から2日午後6時までに予想される24時間降水量(多い所)
東北地方 120ミリ
関東地方 100ミリ
伊豆諸島 80ミリ
関東地方と東北太平洋側の海上では、2日は暴風に警戒し、伊豆諸島と関東地方では2日にかけて、うねりを伴った高波に警戒してください。
また、伊豆諸島と関東地方、東北太平洋側では2日にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
●明日2日 関東は次第に天気回復・猛暑戻る 高波続く
明日2日は関東は明け方まで雨の所が多くなりますが、台風が去ると朝から強い日差しが照り付けるでしょう。ただ、湿った空気が残り、気温が上昇する午後は局地的に雨雲が発達し、激しい雨や雷雨になる所がありそうです。台風一過になっても、その後の天気の急変にはご注意ください。
湿った風の吹きつける東北の太平洋側は断続的に雨が降り、風も強まりそうです。
東海から西と北海道や東北の日本海側は広く晴れるでしょう。午後は所々で雨が強まりますので、突然の大雨に注意してください。
予想最高気温は関東から西と東北の日本海側で35℃以上と猛烈な暑さです。関東も35℃以上の猛暑日が戻り、東海や近畿の内陸部では40℃以上が観測される可能性も出ています。
今日1日は、三重県桑名市で40.4℃を記録しました。ここ最近の最高気温を振り返ると、3日連続して日本国内のどこかで40℃以上の酷暑日を記録しています。なお、国内のどこかで3日連続で最高気温40℃以上が観測されたのは、2013年(8月10日-13日:この時は4日連続)以来12年ぶりのことです。異例の猛暑となっていますので、水分はしっかりと補給し、できるだけ気温が上昇する時間帯の外出は控えてください。
熱中症にかからないように、睡眠や栄養もしっかりととるように心がけましょう。
※「酷暑日」は日本気象協会独自でつけた名称であり、気象庁が定義しているものではありません。