記録的少雨の日本列島 新潟は降水量が例年の2パーセント この先も恵みの雨はなし
この30日間(2025年6月28日~7月27日)の降水量の合計が、九州や本州の日本海側を中心に平年に比べて大幅に少なくなっています。新潟市では3.5ミリと平年の2%ほどしか降水量がありませんでした。この先もまとまった雨は降らない予想で、農作物や家畜、水の管理などにご注意ください。
●北陸や東北の日本海側は軒並み例年比10%未満
日本列島は、6月下旬から降水量が少ない状態が続き、記録的な少雨となっている所もあります。この30日間(2025年6月28日~7月27日)の降水量の合計が、九州や本州の日本海側を中心に平年に比べて大幅に低くなっています。
新潟市では3.5ミリと例年の2%しか雨が降っていません。過去に7月で最も雨量が少なかったのは1973年の14.5ミリで、それを大幅に下回る数値となっています。新潟県内ではほかにも佐渡市相川や両津湊では0.0ミリと雨を観測しませんでした。山形市8.0ミリ(平年比4%)、秋田市13.5ミリ(7%)、福井市23.5ミリ(9%)と平年の10%未満となっています。ほかにも東京都心74.5ミリ(47%)、大阪市103.5ミリ(56%)、福岡市90.0ミリ(29%)と都市部でも平年と比べて低くなっています。
●この先もまとまった雨なし
この先も北海道から九州にかけては、太平洋高気圧に覆われて、広い範囲で晴れる見込みです。気温の上昇により、午後になると山沿いや内陸で雨雲や雷雲が発生することはありますが、雨の降る範囲は狭いでしょう。東京では8月2日~3日にかけて雨マークがついていますが、台風9号の進路によっては今後変わる可能性もあります。
沖縄では湿った空気が流れ込み、雨の降る日が多いでしょう。
農作物や家畜、水の管理などにご注意ください。晴れる日が多いということは気温が高い日も続くということになります。猛暑が長く続くと体力も落ちてきますので、熱中症にも警戒してください。
●真夏の熱中症予防
熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。
① 日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
② できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③ 暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、室温を確認しながら調節するとよいでしょう。特に、換気を行う場合はこまめに再設定してください。もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。