今日25日、気象庁は「北・東・西日本の長期間の高温と少雨に関する全般気象情報」を発表しました。記録的な高温・少雨となっている所があり、この先もしばらく続く見通しです。万全の熱中症対策とともに、この先は節水対策も心がけてください。

●7月上旬 ほぼ全国的に「記録的な高温」

今日25日、気象庁は「北・東・西日本の長期間の高温と少雨に関する全般気象情報」を発表しました。北・東・西日本では6月中旬から高温が続き、記録的な高温となっている所があり、気温の高い状態は今後1か月程度続くとしています。

7月上旬の旬平均気温平年差は、北海道、東北と、関東甲信から九州北部にかけて、4℃前後高く、それぞれの地域で1946年の統計開始以降、7月上旬としては最も高くなりました。
また、北海道では7月中旬も、旬として最も高い気温となりました。

昨日24日発表された最新の1か月予報では、向こう1か月も日本付近は暖かい空気に覆われやすく、平均気温は、北・東・西日本で「高い」と予想されています。
猛烈な暑さが続くことが予想され、室内で安静にしていても、熱中症にかかる危険度が高くなります。暑さを我慢せず、昼夜を問わずに冷房を適切に使用してください。

●日本海側で少雨 渇水の懸念も

北・東・西日本日本海側では、6月下旬から降水量の少ない状態が続いています。
7月上旬の旬降水量平年比は、東日本日本海側で6%、西日本日本海側で3%となり、いずれも1946年の統計開始以降、7月上旬として最も少なく、記録的な少雨となりました。
西日本や東海では今年、記録的に早い梅雨明けとなったほか、関東甲信や東北では、梅雨の間も晴れる日が続いた期間があったため、平年より雨が少ない所があったとみられます。

この先も、日本海側の地域を中心に、まとまった雨は降らず、今後10日間程度は、降水量の少ない状態が続くと予想されます。少雨が解消される見込みがなく、すでに中国地方整備局管内では渇水調整を行っているダムもあり、節水への協力を呼び掛けています。
それ以外の地域でも、今後、ダムの貯水率が下がるなど、渇水など生活への影響が懸念されます。

●家庭でできる節水の方法

限られた水資源を大切に使うため、普段から節水を意識した生活を心がけましょう。毎日の生活の中でできる節水方法の一例は以下の通りです。

①歯磨きはコップを使うようにしましょう。
30秒間、水を出しっぱなしにすると、約6リットルもの水を使います。コップに水を汲んで、口をゆすぐようにしましょう。

②シャワーの水は流したままにせず、こまめに止めるようにしましょう。
シャワーを1分間、流しっぱなしにすると約12リットルの水を消費してしまいます。また、浴槽の残り湯を洗濯や掃除に再利用しましょう。一般家庭での残り湯は約180リットルです。洗濯やふき掃除、植木の水やり、まき水などに利用できます。

③使用した食器は溜めた水につけ、油汚れの目立つものは、紙で油分を拭き取ってから洗うようにしましょう。汚れが落ちやすくなり、水を節約することができます。また、食器洗い中はこまめに水を止めましょう

④洗車はバケツに水を汲んで行いましょう。
流しっぱなしに比べて、バケツに汲むと約60リットルの節水となります。

情報提供元: tenki.jp日直予報士