今日21日(祝:月)は、北海道から九州にかけて、猛暑日(最高気温が35℃以上)が続出。甲府市や京都府舞鶴市など38℃予想で危険な暑さの所も。熱中症警戒アラートは北海道から九州の26都道府県に発表。屋外のレジャーなど、熱中症に厳重警戒。昼夜問わず、万全な対策を。

●北から南まで猛烈な暑さ 熱中症に厳重警戒

今日21日(祝:月)は、日本付近は高気圧に覆われる見込みです。北海道から九州にかけて晴れて、日中は強い日差しが照りつけるでしょう。ただ、午後は大気の状態が不安定となるため、東北南部から九州にかけて、所々で雨や雷雨がありそうです。天気の急変にご注意ください。

日差しとともに気温が上昇し、北海道から九州で、最高気温が35℃以上の猛暑日続出。内陸部を中心に体温超えの危険な暑さの所もありそうです。
(予想最高気温)
38℃:甲府市、群馬県高崎市、京都府舞鶴市など
37℃:山形市、福島市、前橋市、埼玉県熊谷市、京都市、大分県日田市など
36℃:富山市、宇都宮市、長野市、岐阜市、奈良市、大分市など
35℃:北海道北見市、青森市、新潟市、名古屋市、鳥取市、福岡市など

気温が著しく高く、熱中症のリスクが特に高まることを示す「熱中症警戒アラート」が、北海道から九州の26都道府県に発表されていてます。屋外のレジャーを予定されている方は、無理せずに日陰や涼しい場所で休憩をとり、のどが渇く前に、時間を決めてこまめに水分を補給しましょう。たくさん汗をかいたら、適度に塩分をとることも忘れないようにしてください。

夜も気温の高い状態が続くでしょう。日差しがなくても、人混みなどは湿度が高く、かなり蒸し暑いため、熱中症のリスクが高まります。花火大会や夏祭りなど、夜のお出かけも、万全な熱中症対策を行ってください。

●プレクーリングで熱中症予防

熱中症対策の1つに「プレクーリング」があります。これは、屋外の作業などを始める前に、あらかじめ体を冷やしておくことで、作業中に体温が上がるペースを緩やかにする方法です。プレクーリングには、2つの種類があります。

1つは、体の内部から冷やす方法です。冷たい物を飲むことで、体の内部から冷やすことができますが、おすすめは「アイススラリー」です。スポーツ飲料と、凍らせたスポーツ飲料を、ミキサーで撹拌して作ります。微細な氷と液体が混ざっているので、液体だけを飲む時に比べて、冷たさがゆっくりと体の内部に浸透します。水分だけでなく、塩分や栄養素も補給できますが、一度に大量に飲むと、胃に負担をかけるので、少しずつ飲みましょう。1回に100グラム程度、数回に分けて飲むのがよいとされています。

もう1つは、体の外部から冷やす方法です。保冷剤などが体に接触するように作られたクールベストや、ファンのついた上着を着るのもおすすめです。また、水の入った器に手や足を入れて、10分程度、冷やすだけでもプレクーリングできますが、水温は10~15℃が効果的で、温度が低すぎると血管が収縮してしまい、逆効果になります。他にも、休憩時間に、椅子に座り、手足を水につけながら、スプレーで全身に水をかけて扇風機で風を送ると、脱水状態が軽減されます。

プレクーリングは、いくつかの方法を組み合わせて実施すると、より効果的です。暑い中での作業でも、できるだけ熱中症を防いでください。

●熱中症 応急処置のポイント

めまいや立ちくらみ、頭痛、筋肉のけいれんなど、熱中症を疑う症状がみられた時は、すぐに応急処置をすることが重要です。応急処置のポイントをまとめました。

まずは、意識があるかどうか確認します。意識がない場合は、すぐに救急車を呼んでください。意識がある場合は、冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰など、涼しい場所へ移動しましょう。

そして、衣服を緩めて、体を冷やしてください。冷やした水のペットボトル、氷枕、保冷剤などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。皮ふに水をかけて、うちわや扇子などであおぐことでも体を冷やすことができます。

救急車を待っている間も、涼しい場所で体を冷やすなど応急処置を行ってください。

そして、水分と塩分を補給しましょう。経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。吐き気を訴えたり、自分でペットボトルのキャップを開けて、口元まで運ぶことができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに救急車を呼んで、医療機関を受診してください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士