関東甲信では明後日17日にかけて雨が降り、雨量がさらに増える。梅雨末期の大雨による低い土地や地下施設への浸水、河川の増水や氾濫、土砂災害に警戒が必要。18日頃から晴れの天気が続き、関東甲信では梅雨明けの可能性。三連休は熱中症に警戒。

●梅雨末期の大雨 土砂災害や低い土地の浸水などに警戒

今日15日は関東甲信には発達した雨雲やカミナリ雲が次々に流れ込み、千葉県や茨城県、栃木県では滝のような非常に激しい雨が降った所もありました。東京都心でも土砂降りの雨になった所があり、風が強く、横殴りの雨になった所もありました。

明日16日にかけても、南から雨雲の元になる「非常に暖かく湿った空気」が大量に流れ込むため、雨の降る量がさらに増える所があるでしょう。これまでに降った雨で、地盤の緩んでいる所があります。少しの雨でも土砂災害が起こりやすくなるため、明日も警戒してください。また、低い土地や地下施設への浸水、川の増水や氾濫にも、引き続き警戒してください。

雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報発表地域が拡大する可能性があります。17日(木)にかけても大雨が続く恐れがありますので、最新の気象情報にご注意ください。

●大雨の時に危険な場所

実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

①川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によってドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

●関東甲信の梅雨明けは18日(金)頃の可能性 三連休は熱中症に警戒

18日(金)以降は夏の太平洋高気圧に覆われて、関東甲信では晴れの天気が続くようになるでしょう。関東甲信の梅雨明けは平年ですと7月19日頃、去年は7月18日頃でした。今年も平年並みの梅雨明けになりそうです。

最高気温は30℃以上の真夏日の所がほとんどで、特に18日(金)以降は内陸で35℃~36℃くらいまで上がる所もありそうです。体温並みの気温になる所もあるため、熱中症などの体調管理に注意が必要です。三連休に屋外でのレジャーや活動を予定されている方は、特に熱中症に警戒してください。

お出かけの際は帽子や日傘を使うことはもちろんのこと、携帯用の扇風機を持って行くこともおススメです。また、ノドが渇く前に水分をとり、汗をたくさんかいたら、塩分やミネラルも適度にとるなど、熱中症対策を万全にして、お過ごしください。

●晴れる日も夕立の可能性 26日~28日は雨の降る所も

23日(水)~25日(金)にかけては晴れて、35℃以上の猛暑日になる所もあるでしょう。熊谷と甲府では23日(水)は37℃まで上がり、体にこたえる暑さでしょう。暑さで体調を崩さないよう、お気をつけください。
午後は内陸を中心に夕立の可能性があります。外出には晴雨兼用の傘があると便利です。

26日は南部の方から雨の範囲が広がり、28日にかけて雨が降ったりやんだりする所があるでしょう。雨でも最高気温は30℃を超えて、かなり不快な暑さです。また、夜も気温が下がりにくく、熱帯夜になる所があるでしょう。エアコンは昼夜問わず、適切に使い、涼しい環境にしてお過ごしください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士