台風が発生し14日に関東に接近か 熱帯低気圧の影響も 来週は長引く大雨に警戒
来週は熱帯低気圧や新たに発生する台風の影響で、九州から北海道にかけて長い期間、活発な雨雲がかかるでしょう。14日(月)から17日(木)にかけて太平洋側を中心に断続的に雨脚が強まり、警報級の大雨となる恐れがあります。
●13日(日) 西日本で激しい雨 小笠原諸島は荒天
13日(日)は熱帯低気圧が九州に近づくでしょう。九州は昼頃から雨や雷雨で、南部では局地的に激しい雨が降りそうです。中国、四国、近畿も太平洋側を中心に所々で雨や雷雨となり、激しい雨の降る所があるでしょう。
また、熱帯低気圧から変わる台風が小笠原諸島に接近する見込みです。小笠原諸島では雷を伴った激しい雨が降り、警報級の大雨となる恐れがあります。土砂災害に注意・警戒が必要です。風も強く、うねりを伴って波が高くなるでしょう。強風や高波にもご注意ください。
●熱帯低気圧から変わる台風が14日(月)に関東に接近へ
14日(月)から15日(火)にかけては低気圧が日本海を東よりへ進むでしょう。また、熱帯低気圧から変わる台風が14日(月)には関東や東北に近づく見込みです。暖かく湿った空気が流れ込み、広く大気の状態が不安定になるでしょう。
●14日(月)~17日(木)にかけて警報級の大雨の恐れも
14日(月)は九州から東海には活発な雨雲がかかりそうです。また、関東や東北の太平洋側では台風の影響で、雨や風が強まるでしょう。15日(火)も東海や関東を中心に活発な雨雲がかかり、雨量がさらに多くなりそうです。北海道も雨脚が強まるでしょう。
16日(水)から17日(木)も太平洋高気圧の縁をまわる湿った空気が本州付近に流れ込みやすいでしょう。九州から関東を中心に雨脚が強まりそうです。
来週は17日(木)頃にかけて西日本から北日本の太平洋側を中心に雨が長く続き、警報級の大雨となる恐れがあります。東海など平年の7月の雨量を超えるような雨量が予想されている所もあります。土砂災害や河川の増水、低い土地の浸水に注意、警戒が必要です。また、沿岸部を中心に風も強まり、横殴りの雨になる所があるでしょう。交通機関への影響にも注意が必要です。
●大雨が発生 とるべき対応は
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。