あす10日(木)は梅雨前線が本州を南下する見込みで、関東は午後に広く雨が降るでしょう。北部では滝のような雨が降り、南部でも東京都内を含めて道路が冠水するような激しい雨が降る恐れがあります。雨のあとは涼しい空気に入れ替わり、11日(金)は猛暑が一段落するでしょう。

●午後は大気の状態が不安定 北部&内陸は局地的に滝のような雨

あす10日(木)は東からのびてくる梅雨前線が本州を南下して、関東を通過するでしょう。
前線に向かって、南から大雨のもととなる暖かく湿った空気が流れ込み、広い範囲で大雨になる恐れがあります。

内陸部ほど大気の状態が不安定になり、埼玉県や群馬県、栃木県では夕方から車の運転が危険になるほどの非常に激しい雨が降る所もあるでしょう。
通勤先や通学先からお帰りの時間帯にあたるため、急な大雨に警戒する必要があります。

●平野部でも大雨の恐れ 交通の乱れに注意

ここ数日の天気と、あす10日(木)の天気との違いは『あすは平野部でも大雨になる恐れがある』という点です。

関東はこれまで太平洋高気圧に覆われていて、夕立のエリアは山沿いや内陸が中心でした。
あす10日(木)は太平洋高気圧の中心が東に移り、北から梅雨前線が南下します。そのため東京都心を含む平野部でも雨が降り、局地的には滝のように非常に激しく降る恐れがあります。

がけ崩れや地すべりなどの土砂災害、アンダーパスをはじめとする低い土地の浸水、河川や用水路の増水や氾濫に警戒が必要です。落雷や竜巻などの激しい突風にもご注意ください。
また、急な大雨で道路や鉄道に影響がでることも考えられます。天気予報のほか、交通情報も併せてご確認ください。

●11日(金)は猛暑一段落 梅雨空が戻る

あさって11日(金)も関東は梅雨前線の北側にあたり、比較的涼しくて湿った空気が流れ込むでしょう。

そのため10(木)よりも日差しが少なく、昼間の気温は大きく下がる見込みです。東京都心では11日(金)の最高気温が26℃の予想で、先月25日以来、およそ2週間ぶりに真夏日から解放されるでしょう。
すでに梅雨明けしたかのような天気で、地域によっては体温を超えるほどの暑さになっていましたが、11日(金)は猛暑が一段落しそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士