北陸地方では、7月17日頃にかけて、石川県の沿岸部を中心に、満潮の時間帯に海岸や河口付近の低い土地で浸水や冠水のおきやすくなる所がある見込みです。海のレジャーにお出かけの方が増える時期でもあり、十分注意してお過ごし下さい。

●17日頃にかけて満潮の時間帯を中心に沿岸部の浸水や冠水に注意

7月11日の満月の前後は大潮の時期にあたり、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなります。北陸地方では、令和6年能登半島地震の影響が大きかった石川県の沿岸部を中心に、7月17日頃にかけて、海岸や河口付近の低い土地で浸水や冠水のおきやすくなる所があり、十分注意してください。

なお、この期間中に台風や低気圧の通過等があった場合や、短時間に海面が昇降を繰り返す副振動の発生等があった場合は、さらに潮位が上昇する可能性があります。今後発表される高潮警報・注意報や潮位情報に十分留意してください。

●高い日本海の海面水温 季節指数の影響以上に潮位上昇も

夏から秋にかけては、海水温が高いなどの影響で、海水の体積が膨張、海面上昇につながる原因の一つとされています。このため、平常時の潮位が年間で高い時期となります。

更に、図の日本海の海面水温平年差を見ると、平年より5度~6度も高い所があり、日本の沿岸部でも広い範囲で平年より高くなっています。このため、潮位がもともと季節指数で最も高い時期に、更に潮位を高める効果が働くと考えられ、より一層注意が必要となります。

この時期は、涼を求めて海岸付近に近づく機会が増える時期でもあり、十分注意して下さい。小さなお子様だけで決して海岸付近に近づくことがないよう、周囲の大人が見守りをお願いします。

情報提供元: tenki.jp日直予報士