中国地方は所々で37℃予想も 4日以降も体温超えの危険な暑さと熱帯夜が続く
向こう一週間も太平洋高気圧の張り出しが強く、中国地方は晴れて、猛暑が続く見込みです。続く猛暑で疲労をためないよう、十分な睡眠とバランスの良い食事で体調を整え、体調が悪いときは無理をせずに休むようにしてください。農作物の管理にも注意が必要です。
●この先も勢力の強い高気圧に覆われる
向こう一週間も、中国地方は太平洋高気圧に覆われるでしょう。高度を見ると、5880mの赤く塗られた背の高い高気圧に覆われ続ける見込みです。また、来週になると高度5910mのピンク色のエリアが増え、高度が更に高くなる=高気圧の勢力が強まる予想です。
背の高い高気圧(勢力の強い高気圧)に覆われるということは、下降気流が強まるということになります。下降気流によって雲の発達が抑えられるため、晴れて強い日差しが照り付け、雨が降りにくいでしょう。また、下降気流によって「断熱圧縮」と呼ばれる現象が起こり、地上付近の気温が更に高くなります。この状態が続くと、一旦上がった気温が下がらない状態が続くでしょう。
●この先も熱中症の危険が高い状態が続く
向こう一週間も、雨は午後の夕立があるくらいで、中国地方は晴れて、強い日差しが照り付けるでしょう。
日中の最高気温は35℃以上の日がほとんどで、37℃以上の体温超えの暑さになる所もある見込みです。
また、夜間もあまり気温が下がらず、沿岸部を中心に熱帯夜が続くでしょう。一日を通して熱中症の危険が高い状態が続く見込みです。
●熱中症の症状
熱中症には、様々な症状があります。
はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。
他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。
症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。
応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。
熱中症を予防するには、できるだけ暑い時間帯の外出は避けたり、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。入浴の前後や、就寝前、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
室内でも暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、室温を確認しながら調節するとよいでしょう。もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。
続く猛暑で疲労をためないよう、十分な睡眠とバランスの良い食事で体調を整えておくことが大切です。