今年の夏は暑い 今年の新潟のお米は? 神さまの予想と3か月予報対決
最新の3か月予報では、7月~9月の3か月の気温は"高い"となっています。新潟市に古くからある蒲原神社では、7月1日に御神籤(おたくせん)を行って"稲作の豊凶"を占います。この様子の紹介と最新の3か月予報から今年の新潟市周辺の稲作の出来を検討します。
●御神籤(おたくせん)の様子は
蒲原神社は、新潟市の周辺で古くから"農業の神さま"として信仰されてきました。6月30日から7月2日かけて"蒲原まつり"が行われ、400を超える露店が周辺の道路に並びます。神社境内には昔懐かしい「おばけ屋敷」や「射的」などがあります。なかでも新潟名物"ポッポ焼き"の露店は多く並びます。
蒲原まつりのメインイベントが"御神籤"(おたくせん)で、7月1日の夕方に行われます。鎌倉時代から始まったと言われ、明治時代には米相場に影響を与えるとして国から禁止されたとのことです。
今年の御神籤(おたくせん)は "五穀七分八分の作風あり" でした。神社からの解釈は「実りはまずまずだが、台風や虫に注意が必要」となります。この御神籤は、2024年と同じで状況は、収量はまあまあだが、暑さの影響でコシヒカリは一等米比率が平年より下がりました。
※ "御神籤"(おたくせん)の漢字は、蒲原神社のホームページでは"御託宣"が使われていますが、発表される木札には"御神籤"と書かれています。
※ "蒲原"とは、信濃川の下流域と阿賀野川の流域で 現在の区分では中越の北側の一部と下越の南側の大部分の地域です。
●3か月予報は、気温は高く・降水量は平年並み
7月から9月の最新の3か月予報(6月24日発表)では、気温は平年より高く、降水量は平年並みです。
気温については、7月は梅雨明けが早まりそうなので高い確率が60%と高いですが8・9月は高い確率が50%とやや下がっています。
降水量は、7月は梅雨明けが早まりそうなので少ないが40%で少し高め、8・9月は、多いが40%と少し高めになっています。
月別の天候は
7月 太平洋高気圧に覆われやすいため、平年に比べ曇りや雨の日が少ないでしょう。
8月 平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
9月 天気は数日の周期で変わるでしょう。
と残暑も厳しい夏になりそうです。
外出時は、熱中症対策を忘れずに、また家ではエアコンを使って快適に過ごすことが必要です。
●今年の新潟のお米の出来は
新潟市の農家さんに聞いたところ、今年のお米の出来は今のところ順調との事です。お米の出来は、日照と気温と水にかかわりますが、3か月予報によると、日照は問題なさそうです。また、高温対策は、農林水産省のHPによると水田の水を流して(温泉ではないですがこれも"かけ流し"と言う様です。)水田の温度上昇を抑えるとのこと。これには多量の水が必要になります。新潟は、この冬は降雪量が多く今のところ水は豊富です。平年並みに雨が降れば水不足の心配もなさそうです。
御神籤と3か月予報から、「台風の襲来や病害虫の発生など予測がむずかしい事を避ければ、新潟は平年並みにお米は収穫できそう。」です。