今日19日も全国的に強い日差しが照りつけて、体に堪えるような暑さです。明日20日も全国的に気温の高い状態が続き、関東から九州では35℃以上の猛暑日になる所があるでしょう。週末以降は、日中はやや気温の下がる所も、夜の気温が下がらず、昼夜問わず熱中症対策が必須。

●今日19日 奄美地方で梅雨明け 広い範囲でまるで真夏

今日19日(木)、日本付近は日本の南と東に中心を持つ2つの高気圧に広く覆われています。梅雨の真っ最中のはずですが、梅雨前線は依然として天気図上には見られません。

今日19日(木)気象庁は「奄美地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。平年より10日早く、昨年より3日早い梅雨明けとなりました。(速報値)

奄美地方のみならず、九州から北海道にかけて強い日差しが照り付け、まるで梅雨明けのような日差しと猛烈な暑さです。午後1時30分までの最高気温は群馬県桐生市で36.7℃、三重県松阪市で36.0℃と体温並みの暑さになっている所もあります。

昨日18日(水)は全国で観測された猛暑日(最高気温が35℃以上)が71地点、真夏日(最高気温が30℃以上)が577地点で今年最多となりましたが、今日19日(木)午後1時30分までに、関東から九州の40地点で猛暑日となっていて、真夏日は567地点と今年最多に迫っています。
東京都心も33.5℃と平年値より7℃も高く、真夏のような暑さです。

21日(土)には夏至を迎えるため、いまが一年で最も昼間の時間が長いころで、晴れた日ほど日差しは強烈です。そのうえに、暖気の流れ込んだ状態が続くため、夜もなかなか気温が下がりにくいでしょう。気温の高い状態が日中だけでなく、夜間も長時間続きますので、昼夜問わずに真夏の暑さ対策を徹底してください。
特に、暑さを感じにくいお年寄りや小さいお子さんにはこまめに声掛けを行いましょう。

●21日頃まで晴れて厳しい暑さ 22日から広く梅雨空へ

明日20日(金)も広い範囲で晴天と真夏のような暑さが続くでしょう。ただ、21日(土)は日本海から前線が南下する見込みで、次第に雲が広がり、北海道は日本海側から雨が強まりそうです。
22日(日)になると雨のエリアが広がるでしょう。東日本や西日本では日本海側を中心に雨量が増える可能性があり、北日本は22日(日)は警報級の大雨となる可能性もあります。

関東は局地的には雨が降るものの、広い範囲で雨が降る日は少なく、最高気温はこの先1週間も30℃以上と高い状態が続くでしょう。
また、梅雨空が戻る所も最高気温は30℃前後となり、西日本を中心に夜間25℃を下回らない熱帯夜になる日もありそうです。時間帯を問わず、かなり蒸し暑く感じられるでしょう。
引き続き、こまめに水分を補給し、汗を大量にかいた場合は適度に塩分も補給するなど、万全な熱中症対策を続けてください。

●真夏の熱中症予防

熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。

① 日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
② できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③ 暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、室温を確認しながら調節するとよいでしょう。特に、換気を行う場合はこまめに再設定してください。もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士