午前から体温超えの暑さ 群馬県や静岡県で37℃台 東京都内も猛暑 熱中症に警戒
今日17日は、午前中からハイペースで気温が上昇しています。午前11時半までの最高気温は、群馬県高崎市上里見では37.7℃、静岡市で37.1℃と体温超えの暑さとなっています。東京都八王子市や府中市でも35℃以上の猛暑日となっています。
●午前中から危険な暑さ
今日17日は太平洋高気圧が本州付近に張り出しています。強い日差しと季節先取りの暖気の影響で、午前中から気温が急上昇しています。
午前11時半までの最高気温は群馬県高崎市上里見では37.7℃、静岡市で37.1℃と体温超えの暑さとなっています。6月中旬としては最も高い気温となっています。また、東京都八王子市で35.9℃、府中市で35.8℃と東京都内でも今年初めて猛暑日となっています。
●真夏日エリア・猛暑日エリアが拡大
午後はさらに真夏日(最高気温30℃以上)エリア、猛暑日(最高気温35℃以上)エリアが広がりそうです。真夏日地点は全国のアメダスの半数以上となり、猛暑日地点は30地点以上と今年最多となるでしょう。
熱中症情報をみますと、沖縄、九州から東北にかけて広く「危険」「厳重警戒」となっています。湿度も高く、熱中症リスクが高くなっています。
また、熱中症警戒アラートが沖縄、鹿児島県、和歌山県、千葉県、茨城県に発表されています。関東では今年初めての発表です。
こまめな水分補給を心がけて、汗をたくさんかいた場合は適度に塩分も補給しましょう。ただし、糖分を含むドリンクをたくさん飲みすぎると、血糖値が急激に上がり、喉の渇きや倦怠(けんたい)感などの症状を引き起こす、いわゆる「ペットボトル症候群」になることがあり、注意が必要です。
●熱中症警戒アラートとは?
熱中症警戒アラートは、熱中症を予防することを目的に、環境省と気象庁が共同で発表して、暑さへの「気づき」を呼びかけるための情報です。
熱中症警戒アラートを発表する基準は「暑さ指数(WBGT)」です。暑さ指数は「気温」「湿度」「輻射熱(地面や建物・体から出る熱で、温度が高い物からはたくさん出ます)」を取り入れた、暑さの厳しさを表す指標です。
この暑さ指数が、全国を58に分けた府県予報区等のどこかの地点で、「33」以上と予想した場合、熱中症警戒アラートが発表されます。熱中症警戒アラートが発表された所では、日頃から実施している熱中症対策を、普段以上に徹底することを心がけてください。
●熱中症警戒アラート発表時 とるべき行動は
熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。
①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。
②屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、原則、中止や延期をしましょう。
③普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。
④熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。
⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。