関東は21日まで夏の暑さに 22日以降はまるで梅雨空 季節は一歩進んで二歩下がる
21日(水)は晴れて、夏のような天気。広い範囲で真夏日が続く。午後は山沿いの所々で雨や雷雨。急な空模様の変化に注意。22日(木)からは曇りや雨で、天気はぐずつく。梅雨のはしりに。24日(土)は最高気温は20℃に届かない所も。日中もヒンヤリ。
●21日(水)も夏のような暑さに 引き続き熱中症に警戒 午後は所々で雨や雷雨
21日(水)も晴れて、気温はグングン上昇します。最高気温は軒並み平年を上回り、今日20日に続き、真夏日になる所があるでしょう。まだ、体は30℃を超えるような暑さには慣れていません。熱中症にならないように、こまめに水分を補給したり、室内では冷房を利用するなど、できる限り涼しくしてお過ごし下さい。
また、気温の上昇に伴い、午後からは大気の状態が不安定になります。山沿いを中心に所々でにわか雨や雷雨があるでしょう。晴れていても、急な空模様の変化に注意が必要です。ゴロゴロと雷鳴が聞こえてきた時には、すでにカミナリ雲が頭上にある可能性がありますので、すぐに安全な建物の中に避難するようにして下さい。
●ゲリラ豪雨の前兆
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。
このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨の可能性がありますので、ご注意下さい。
●22日(木)以降は曇りや雨 日中の気温は日ごとに下降 24日(土)は日中も長袖の出番
22日(木)からは、九州南部や奄美に続き、関東でも梅雨入りしたかのよう天気になるでしょう。連日のように曇りや雨となり、日差しは控えめになりそうです。特に、25日(日)頃は、本州の南岸に停滞する前線上を低気圧が進むため、関東をはじめ、太平洋側の広い範囲で雨が降るでしょう。沿岸部を中心に風も強まり、荒れた天気になりそうです。お出かけを予定されている方は最新の情報にご注意下さい。
なお、最高気温は日を追うごとに低くなります。明日21日(水)と22日(木)は平年より高く、日中は少し動くと汗ばむくらいになるでしょう。ただ、23日(金)からは日中の気温はグッと下がり、平年より低くなります。24日(土)は、都心では20℃に届かず、昼間でも少しヒンヤリと感じられそうです。半袖の陽気から一転、長袖や羽織る物が活躍するでしょう。気温の変化が大きい一週間となりますので、体調管理にご注意下さい。
また、気温や湿度が上昇すると、細菌が増殖し、食中毒のリスクがグッと高まります。この先は、食品の管理にも十分お気をつけ下さい。
●食中毒予防の3原則
食中毒を予防する3原則は、以下の通りです。
1つめは、清潔・洗浄で、細菌などを「つけない」ことです。調理の前には石鹸やハンドソープを使って、正しい手洗いを徹底しましょう。調理中に食材が変わるたびに、手洗いをするよう心がけてください。調理用具は洗浄・殺菌をするだけでなく、肉・魚、野菜など、食材によって使い分けるのが効果的です。
2つめは、迅速・冷却で、細菌などを「増やさない」ことです。細菌は、時間が経つにつれて、どんどん増えてしまいます。増やさないためには、食材の温度管理を徹底しましょう。調理中の食品を、そのまま放置しないだけでなく、作った料理はなるべく早く食べて、食べきれないものは、早めに冷蔵庫に保存してください。
3つめは、加熱・殺菌で、細菌などを「やっつける」ことです。細菌やウイルスの多くは高温に弱いため、食材の中まで、しっかりと加熱処理をしましょう。中心温度が75℃で1分間以上の加熱をするのが、目安です。