明日20日(日)は、日本海側と沖縄を中心に、大雨や雷雨になる所があるでしょう。低い土地の浸水や土砂災害に注意が必要です。太平洋側は大気の状態が不安定になり、急な雨や雷雨の所もあるでしょう。

●日本海側と沖縄は大雨や雷雨に注意

明日20日(日)は、二十四節気の「穀雨(こくう)」です。春の雨が穀物を潤す頃とされていますが、暦通り日本海側や沖縄では雨が降るでしょう。沖縄を中心に潤すを通りこして、大雨の恐れもあるため、土砂災害や低い土地への浸水に注意が必要です。

2つの前線を伴った低気圧が、今夜から明日20日(日)にかけて、日本列島を通過する見込みです。1つが日本海から北日本を通過する低気圧や前線で、北海道や本州の日本海側の広い範囲で雨や雷雨になるでしょう。この低気圧や前線に向かって湿った空気が流れ込み、雨雲や雷雲が発達するため、局地的に雷を伴い雨脚が強まることもありそうです。太平洋側も大気の状態が不安定になり、関東などでも、にわか雨や雷雨がある見込みです。

●沖縄は大雨に注意

もう1つが、九州南部から沖縄付近を通過する、低気圧や前線です。九州では、今夜から明日20日(日)朝にかけて雨や雷雨となるでしょう。沖縄は、日中は雨が断続的に降る見込みです。暖かく湿った空気が流れ込むため、雲が発達しやすく、雷雨や傘をさしていても濡れてしまうほどの、激しい雨が降る所もあるでしょう。大雨による土砂災害や低い土地の浸水などに注意が必要です。

●大雨が発生 とるべき対応は

実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

情報提供元: tenki.jp日直予報士