気象庁は今日27日、この先の1か月予報を発表。気温は北日本と東日本で平年より高く、西日本は平年並みか高い予想。急に暖かくなり、花粉も一気に最盛期へ。ただ、三寒四温で季節が進み、3月前半は激しい寒暖差に注意。天気は数日の周期で変わり、3月初めは雨が多い所も。

●数値予報モデルによる予測結果

気象庁は今日27日、この先の1か月予報を発表しました。

1か月平均の海面気圧(左図)は、中国東北区から日本のはるか東にかけて平年より高く、西高東低の気圧配置は長続きしないでしょう。
北日本日本海側を中心に高気圧に覆われやすい時期がある見込みです。一方、東日本太平洋側を中心に低気圧や前線の影響を受けやすい時期もあるでしょう。

上空約1500mの気温(右図)は、北・東・西日本では平年より高く、暖かい空気に覆われやすい時期がある見込みです。

●3月は高温へ 激しい寒暖差に注意

ここ1週間(2月20日~2月26日)は、冬型の気圧配置が強まり、西日本を中心に強い寒気の影響を受け、気温は平年を下回った所が多くなりました。
この先は寒気から変わって、暖気の影響を受けやすくなりそうです。

1か月間の平均気温の予想は、北日本と東日本で平年より高く、西日本は平年並みか高くなるでしょう。沖縄・奄美は平年並みとなりそうです。

期間ごとに見ると、3月1週目(1日~7日)は、東日本、西日本、沖縄・奄美で平年よりも高いでしょう。特に、今週末1日~2日は、関東以西で20℃前後まで気温が上がる見込みです。急な気温の上昇で、スギ花粉も一斉に大量飛散するでしょう。万全な花粉対策をしてお出かけください。
ただ、その後は再び寒気の影響を受けて、真冬の寒さに逆戻りするでしょう。日々の寒暖差が激しくなるため、予想気温をこまめに確認して服装選びを行うと良さそうです。

3月2週目(8日~14日)は、全国的に気温は平年並みとなるでしょう。3月3週目~4週目(15日~28日)は、北日本では平年より高く、東日本では平年並みか高くなりそうです。一方、西日本は平年並み、沖縄・奄美は平年より低いでしょう。

日々の寒暖差が大きいのは春の天気の特徴でもありますが、暖かくなったかと思いきや、急に寒くなる日もあり、三寒四温で季節が進むでしょう。
暖気の影響を受けやすくなることから、昼間は暑さを感じるほどの日も出てきそうです。まだ3月だからとは思わず、急な暑さに備えておきましょう。

●1か月の降水量 東日本太平洋側で平年より多い

3月はたびたび低気圧や前線の影響を受けて、天気は数日の周期で変わるでしょう。
1か月の降水量は、平年並みの所が多く、東日本の太平洋側は、平年並みか多い見込みです。関東甲信や東海は、平年に比べて日照が少なく、雨が多い傾向になるでしょう。

1か月の期間の中では、特に3月初めに雨量が多くなる見込みで、週間予報でも傘のマークが並びます。3日から4日にかけては、寒気の度合いによっては雨ではなく、雪の降る所もあるでしょう。直前まで最新情報を確認するようにしましょう。

この先1か月の日本海側の降雪量は平年に比べて少ない見込みですが、一気に融雪のシーズンに入ります。なだれや屋根からの落雪など、雪の事故にはくれぐれもご注意ください。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方

情報提供元: tenki.jp日直予報士