近畿地方では、週末にかけて気温が上がり、春本番の暖かさとなるでしょう。気温が上昇するとスギ花粉の飛散量が増えるおそれがあるので要注意。なお、今年は、度重なる寒波で梅の開花は遅れ気味ですが、桜の開花は平年並みとなる予想です。

●週末は春本番の暖かさ

この先、近畿地方の上空には3月2日(日)にかけて、暖かい空気が流れ込みやすく、日増しに気温が上がる見込みです。1日(土)の最高気温は4月並みの所が多く、16℃から19℃の予想。日差しが届いて、天気の崩れもないため、春のお出かけには最適な天気となるでしょう。2日(日)も日中は4月並みの暖かさですが、雲が広がりやすく雨の降る所があるため、お出かけの際は雨具をお持ちください。ただ、この暖かさは長くは続かず、来週は気温が下がる見込みです。

●近畿の梅の開花は各地で遅め

冒頭の写真にあるように、昨日26日(水)、大阪城の梅林では、白い梅の花が咲いているのが見られました。

近畿地方の気象台では、今月すでに、神戸、奈良、和歌山の気象台から梅(ハクバイ)の開花が発表されています。神戸は2月12日の開花で平年より6日遅く、奈良は2月15日の開花で平年より15日遅く、和歌山は2月19日の開花で平年より7日遅い開花となりました。今日27日午前11時現在、まだ梅の開花の発表のない気象台は大阪、京都、彦根の3か所で、平年日は、大阪2月13日、京都2月22日、彦根2月20日なので、いずれも平年日を過ぎています。度重なる寒波の影響で、今年の梅の開花は各地で遅めとなっているようですが、今週末にかけての気温上昇で、つぼみのほころぶ所があるかもしれません。

●スギ花粉の増加に注意

近畿地方では、今のところスギ花粉の飛散量は「少ない」か「やや多い」にとどまっていますが、週末の気温上昇に伴い、3月2日(日)にかけて飛散量が多くなる見込みです。これまで症状のなかった方でも、新たに症状が出る可能性があります。花粉症の方はお出かけの際、メガネやマスクで対策を行ってください。3日(月)以降は、気温低下と雨の影響で飛散量はやや抑えられるでしょう。

●近畿の桜の開花予想は「平年並み」

昨日26日(水)、日本気象協会は、「2025年桜開花予想(第2回)」を発表しました。和歌山は3月25日、大阪、京都、奈良は3月27日、神戸は3月28日、彦根は4月1日に開花する見込みです。2月はたびたび強い寒気の影響を受け、厳しい冷え込みになりましたが、3月に入ると気温は平年並みか高くなる日が多い見通しです。このため、開花は平年並みとなるでしょう。今シーズン、近畿では、梅の開花は遅れ気味ですが、桜の方は順調に開花へと向かいそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士