スギ花粉 27日頃から「多い」「非常に多い」所も 3月上旬には各地でピーク入り
スギ花粉の飛散量は、25日(火)から日ごとに増える予想。週末には福岡で「非常に多い」ランクとなり、3月上旬は四国から東北でも続々とピーク入りへ。花粉症の方は万全な対策を。
●週の後半 花粉の飛散量が急増
花粉の飛散量は、寒さが和らぐ明日25日(火)以降、九州から関東では次第に増えるでしょう。東京は気温の上昇に比例するように、飛散量のランクが上がっています。28日(金)と3月1日(土)は「多い」となっていて、スギ花粉の飛ぶ量が一気に増えるでしょう。
最も早くピーク入りするとみられるのが九州で、3月1日(土)は福岡で上から2番目のランク「非常に多い」予想です。これまで以上に、しっかりとした対策が必要になるでしょう。
●スギ・ヒノキ花粉 ピーク予測
今シーズンのスギ花粉は、飛散が始まるとすぐに飛散量が増加し、ピークを迎えることが予想されます。スギ花粉のピークの時期は、福岡では今週中にもピーク入りとなり、3月上旬には高松、広島、大阪、名古屋、金沢、東京、仙台など広い範囲でピークを迎えるでしょう。ピークの期間は10日間から1か月ほど続く見込みです。また、ヒノキ花粉のピークは3月下旬から4月上旬で、期間は5日間から2週間ほど続くでしょう。仙台はヒノキの飛散量は少なく、はっきりしたピークは現れない見込みです。
風が強く吹く日や急に暖かくなる日には、花粉の飛散が極めて多くなり、1cm2あたり100個以上観測される日がありそうです。花粉情報や気象情報を確認して、万全な対策を心がけましょう。
●外出時の花粉対策
花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。
① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。