3連休明けの25日(火)以降は、スギ花粉の飛散が徐々に増え、3月のスタートの1日は福岡では「非常に多い」予想です。3月に入ると九州から東北の広い範囲でスギ花粉の飛散のピークを迎え、爆発的に花粉の飛散が増える所もあるでしょう。

●3連休明けはスギ花粉が本格化

3連休明けの25日(火)以降は、スギ花粉の飛散が徐々に増え、3月のスタートの1日は福岡では「非常に多い」予想です。3月に入ると九州から東北の広い範囲でスギ花粉の飛散のピークを迎え、爆発的に花粉の飛散が増える所もあるでしょう。

明日24日(月)は、寒気の影響で日本海側を中心に雪が降り、晴れる太平洋側も気温の上がり方は鈍くなりそうです。花粉の飛散は全国的に「少ない」見通しです。3連休明けの25日(火)以降は、冬型の気圧配置が緩み、西~東日本を中心に移動性の高気圧に覆われる見込みです。週の後半に入ると高気圧が日本の東に移動し、高気圧の縁を回って暖かい空気が日本列島に流れ込むでしょう。4月並みの気温になる所もあり、一気に春の陽気となりそうです。そのため花粉の飛散が徐々に増え、東京では28日と3月1日は「多い」予想、福岡は27日と28日は「多い」、3月1日は「非常に多い」予想です。

東京都区内の直近数年の花粉の飛散の推移を、東京都アレルギー情報navi.のデータでみると、早い年では2月中旬から飛散が本格化しています。今年は1月8日に統計開始以来最も早い飛散観測初日となりましたが、ここまで本格的な飛散とはなっていません。最高気温が今年と同じように10℃前後と寒い日が多かった、2022年は2月の終わりから一気に増え、飛散が早かった2021年より最終的な飛散量は多くなっています。今年もこれと似たような飛散の推移をする見通しです。これまで症状が抑えめだった方も、一気に症状が出る恐れがあります。今週後半からは、最悪の季節が始まると思って万全の対策をしてお過ごしください。

●スギ花粉のピークはいつ?

今シーズンのスギ花粉は、飛散が始まるとすぐに飛散量が増加し、ピークを迎えることが予想されます。

スギ花粉のピークの時期は、福岡では2月末からとなる見込みです。3月上旬には、高松、広島、大阪、名古屋、金沢、東京、仙台など広い範囲でピークを迎えるでしょう。ピークの期間は10日間から1か月ほど続く見込みです。

風が強く吹く日や、急に暖かくなる日には、花粉の飛散が極めて多くなり、1cm2あたり100個以上観測される日がありそうです。花粉情報や気象情報を確認して、万全な対策を心がけましょう。

●外出時の花粉対策 マスク編

花粉症の症状を緩和させるには、できるだけ花粉を避けることが大切です。以下のように、マスクの選び方や付け方を工夫することで、花粉を防ぐ効果が期待できます。

① 感染症予防としてマスクを使用している方も多いかと思いますが、花粉対策にも効果的です。マスクを使用することで、花粉を吸いこむ量を、およそ3分の1から6分の1に減らすことができます。

② 顔とマスクとの間に隙間ができてしまうと、そこから花粉が入ってしまいます。マスクの大きさは、できるだけ顔にフィットするものを選ぶことが大切です。

③ マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)で、さらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。

④ マスクの種類は、布製やウレタン製などもありますが、花粉を防ぐ効果が期待できること、息がしやすいことなどから、不織布性のマスクを選び、一度使用したら、使い捨てにすることが、衛生的におすすめです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士